「高校留学と大学留学の違いって?」最終回 ~2015年ドイツ派遣 宮良森マイクルさん~

高校生交換留学プログラムの説明会を開くと、「親から留学は大学生になってからにしなさいと言われた」とか「高校留学と大学留学の違いがわからない」などといった声が聞かれることがあります。

でも、高校生交換留学と大学生で行く留学は実は全く異なります。その具体的な違いとは一体なんなのでしょうか。

このシリーズでは、高校時代に交換留学を体験し、その後大学留学(1年留学/4年留学)も体験したOB/OGの言葉から、高校留学と大学留学の違いについて紐解いていきます。


最終回は、2015年にEIL高校生交換留学プログラムでドイツに留学し、ドイツの大学に進学した、宮良森マイクルさん(沖縄県出身)です。

Q1. 高校から現在までの経歴を教えてください

ホストマザー手編みのマフラーとニット帽

 2015年に高校3年生でEIL高校生交換留学プログラムでドイツへ留学。帰国後、日本の在籍校に単位認定を受け卒業。2018年Hohenheim大学農学部へ進学。


Q2. 高校留学をしようと思ったきっかけは?

 僕は中学、高校の頃から日本の民主主義のあり方や働き方に対して疑問を持っていて、あまり日本にずっと住んでいたいとは思えずにいました。そんな僕は国民がしっかり政治に参加して、福祉に力を入れ、暮らしやすい国作りをし、国民幸福度の高い北欧の国々での生活に憧れていました。その国々の中でどの国なら現実的に将来生活しやすいかを考えた時、経済規模も大きく、隣国の国々も含めて話者の多いドイツに留学に行く事に決めました。環境問題に対しても国際的に模範になるような決断をしている所や、仕事のオンオフがハッキリしているところにも魅力を感じ、実際に現地で生活を体験したいと思いました。


修学旅行ではスペインで家を建てました

Q3. 大学でもう一度留学しようと思った理由といつ決め、どのように大学を選びましたか?

 高校留学中、仕事とは別に充実した私生活を送っているホストファミリーに憧れ、僕も将来ドイツで暮らしたいと感じました。その為には現地の大学に行く事で語学面も含め就職に繋がると思い、ドイツの大学に進学したいと考えました。大学費がほぼ無料な事も大きな後押しとなりましたし、親も「あなたが幸せなら私も幸せだから。」と言って賛成してくれました。

 高校留学当時は物作りに興味があったので、工学部への進学を考えていました。しかし1年間の留学を終え沖縄に帰ると、僕が今までいかに運がいい人生だったのかを改めて感じ始め、その運を僕の為だけに使っていいのか疑問に感じ始めました。沖縄に生まれたという「純粋に運のおかげ」でまともに学校にも行け、留学にも行くチャンスを与えられた。その恩は経済的な理由からそのチャンスが無かった人達に返さないといけない、と感じ、もともと植物に興味があった事もあり農学を通して世界の貧しい人々の生活を改善したいと考え、農学部へ進学する事に決めました。

寮のルームメイトとのアルプス登山
友達たちと一緒に料理して時間を過ごす事が多い

Q4. 高校留学と大学留学の違いは何だと思いますか?

 この2つは結構違う物だと僕は感じています。高校留学はホストファミリーの元で本当の現地の生活を体験できるし、第2の家族を作る事ができます。また、もう友達同士の輪が完全にできている現地の学校に、言葉も話せない状態で放り込まれ、そこからどうにかみんなに興味をもってもらい友達を作るという大きな挑戦でもあります。しかしそれを達成できた時には大きな達成感と充実感を得る事ができ、人としても成長できました。この留学があったからこそ、将来ここで生活できるな。という自信を持つことができ、現在のドイツでの生活に繋がっていると思います。

 それに対して海外の大学への正規入学はもっと自由がある代わりに責任が大きいです。ドイツでは大学は「学びを深めたい人が行く所」という認識なので学費はほぼかからない一方、成績を維持できないと容赦なく退学になります。3人に1人は卒業できない中、そのテストを共に戦い抜く友達たちとは本当の仲間意識を感じます。また大学では皆新たに新生活を始めるので、他人に対してオープンですぐに友達が作れます。似たような目標を持つ多くの人と出会いいろいろな考え方や意見をぶつけ合う事を通して、僕の将来の夢へのアプローチの仕方を深く考える事も多く、新しいアイデアをもらうなど大きな影響を及ぼしているのも学びを深める大学ならではの魅力だと思っています。


Q5. 高校生の間に留学するメリットは何だと思いますか?

 前述の通り、僕は高校留学と大学留学は根本的に違うものだと思っていて、海外にホストファミリーや多くのクラスメイトがいる第2の地元を作る事ができる事は高校留学ならではだと思います。また、高校生というの早い段階で多くの刺激を受ける事で今後の方向性も決めやすくなり、それは大学で何を学びたいかのヒントになると思います。あの時の高校留学が無ければ僕は今ほど自信を持って海外の大学へ正規入学という道を選べなかったと思います。

いかがでしたでしょうか?

8人8様の体験を通して、高校留学と大学留学の違いについて理解を深めていただけたのでしょうはないでしょうか。


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第2回 松藤紬夏さん(高校留学:アメリカ 大学留学:アメリカ)

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