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「高校留学と大学留学の違いって?」第3回 ~2011年アメリカ派遣 春藤優太さん~

更新日:2020年11月27日

高校生交換留学プログラムの説明会を開くと、「親から留学は大学生になってからにしなさいと言われた」とか「高校留学と大学留学の違いがわからない」などといった声が聞かれることがあります。

でも、高校生交換留学と大学生で行く留学は実は全く異なります。その具体的な違いとは一体なんなのでしょうか。

このシリーズでは、高校時代に交換留学を体験し、その後大学留学(1年留学/4年留学)も体験したOB/OGの言葉から、高校留学と大学留学の違いについて紐解いていきます。


第3回は、2011年にEIL高校生交換留学プログラムでアメリカに留学した、春藤優太さん(徳島県出身)です。

 

Q1. 高校から現在までの経歴を教えてください

ホストファミリーとつくった雪だるま

 2011年高校2年生の時に、通っていた高校と姉妹校協定のあったアメリカ合衆国ミシガン州の高校へEIL高校生交換留学プログラムを利用して留学しました。帰国後は3年生に復学し、2013年に早稲田大学に進学。2年次に学部の交換留学制度を利用してドイツのボン大学に1年間留学しました。2017年に就職して現在はサラリーマンをしてます。


Q2. 高校留学をしようと思ったきっかけは?

 当時の私は、ただただ新しい経験と出会いが欲しかったんだと思います。当時の学校生活に不満があったわけではないんですけど、田舎育ちだからか「外へ、外へ」という意識は強かったです。珍しいものや体験も好きだったので、「交換留学」という当時身の回りになかった経験はとても魅力的に感じられました。


ドイツの有名なビール祭、オクトーバーフェストにて

Q3. 大学でもう一度留学しようと思った理由といつ決めましたか?

 1度目の留学から帰国して、受験に向けた準備を進めている時でした。当時お世話になっていた先生に「アメリカどころか日本のこともまだまだ知らないでしょう」と言われたのが大きかったです。当時の私はアメリカでの生活を経てすっかり「分かった気」になっていたので、井の中の蛙だったと恥ずかしく思ったのを覚えています。

 まだまだ分からない世界を、もっと分からなくなりたい(分からないことを実感したい)というのが当時の動機だったと思います。


Q4. 大学の留学先を決めた理由は?

 次に行くなら英語圏以外。これは大学留学を決めた時から自身の中で決まっていました。

 もう一つくらい言語を話せるようになりたいという欲と、前述した通りで知らない世界への挑戦がしたかったからです。

 ドイツにしようと決めたのは単に両親がビール好きで、父が大学の頃のドイツ語教員のおもしろい話を実家でよくしていたからでしょうか。あまり深くは考えずに決めました。


高校留学の時のクラスメイトと

Q5. 高校留学と大学留学の違いは何だと思いますか?

 高校留学ではホストファミリーが常に本当の家族のように接してくれました。不安な時や困った時、側にいて相談できる家族がいるというのはとても心強かったです。私は当時、英語が得意だったわけではなかったので、勉強面などでもファミリーの存在はとても頼りになりました。

 また、ホストファミリーは地元の事にはもちろん詳しいので私を様々なイベント等に連れ出してくれました。

 一方、私は大学留学では留学生たちが主に共同生活をしている寮に入りました。衣食住の管理を全てすることは大学から一人暮らしを始めていた私にはそこまでの苦にはなりませんでしたが、留学先で初めての一人暮らしというのはかなり大変だと思います。

 さらに、様々な書類の手続きや相談もほぼ独力でこなさなくてはいけませんでした。誰にも縛られずにいられる自由さは大学留学での大きな魅力ですが、勉強や生活面など、自身で対峙しなければいけない課題は比例して多くなります。

 このバランスを誤ると留学先での1年を遊んだだけで終わらせるなんて事も…。


Q6. 高校生の間に留学するメリットは何だと思いますか?

 1つは先にも書いたように周りからの支えがあることです。自身の知らない危険なモノ・事からは守ってもらえますし、何かが起きた時も助けてくれる人がいます。出発前のオリエンテーションなどで先輩方の体験談を聞けましたし、何より行先は違えど同時期に頑張る仲間にも出会えました。

 もう1つはホームステイです。前述の部分と若干重複しますが…。現地の生活にそのまま入り込むことが出来るのは高校留学の大きなメリットでしょう。適応力や順応性が試される部分ではありますが、日本とは違った家族の在り方や生活の仕方に自然に触れられる貴重な機会になりました。

 最後に私が伝えたいメリットは選択肢です。大学に入ってからの留学も私の長くない人生に多くの選択肢を与えてくれましたが、高校生の頃のそれとはまた違ったものでした。海外の生活に触れ、違う言語で人々と触れ合い、様々な価値観に触れる。留学体験は海外に行って終わりではありません。帰国後も続く繋がりや、違った体験をした仲間との交流。それら全てが、ここから選ぶ選択肢をこれまでの何倍にも増やしてくれます。

 そして何より、「やったことは必ず力になる」のでこれから出会う様々な課題に立ち向かう勇気を自分にくれるかもしれません。

 

次回は、アメリカへの交換留学に参加した後、台湾の大学へ進学したOGの体験談を予定しています。お楽しみに!


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