高校生交換留学プログラムの説明会を開くと、「親から留学は大学生になってからにしなさいと言われた」とか「高校留学と大学留学の違いがわからない」などといった声が聞かれることがあります。
でも、高校生交換留学と大学生で行く留学は実は全く異なります。その具体的な違いとは一体なんなのでしょうか。
このシリーズでは、高校時代に交換留学を体験し、その後大学留学(1年留学/4年留学)も体験したOB/OGの言葉から、高校留学と大学留学の違いについて紐解いていきます。
第5回は、2015年にEIL高校生交換留学プログラムでフランスに留学した、山内綾乃さん(兵庫県出身)です。
Q1. 高校から現在までの経歴を教えてください
2015年、高校3年生の時にEIL高校生交換留学プログラムでフランスに留学し、帰国後3年生に復学。2017年関西の私立大学に進学。2年次に在籍校の交換留学制度を利用して中国北京に1年間留学しました。
Q2. 高校留学をしようと思ったきっかけは?
私には兄がいるのですが、その兄が高校留学に行っており、留学先での経験を聞いたり、成長した姿を間近で見て、自分も行きたいと思いました。
Q3. 大学でもう一度留学しようと思った理由といつ決めましたか?
もう1度留学しようと思った理由は、高校留学をしていた時に、海外で1年間過ごすことができることが、いかに恵まれたことであり、いつでもできることではないと実感したからです。
学生時代にもう1度海外で勉強したいと強く思い、高校留学中から、大学で留学プログラムが組まれている学部を探していました。その環境が整っている大学を選択したことにより、再度の留学が叶いました。
Q4. 大学の留学先を決めた理由は?
その理由は中学1年生にまで遡ります。私は、中学1年生の時に5カ国語を習得しようと決めました。その5カ国語とは日本語、英語、ヨーロッパの言語を1つ、アジアの言語を2つです。高校卒業時までに、日本語を含めた3カ国語を勉強し、大学でも1カ国語習得したいと思いました。
フランス留学をしたことでヨーロッパ言語を習得できました。大学留学を考えた時、隣国であり、経済成長も著しかった中国に興味が湧き、中国語と中国について勉強したいと思い、大学留学先を中国に決めました。
Q5. 高校留学と大学留学の違いは何だと思いますか?
大学留学は自由です。寮に好きな時間に帰ることができ、週末や休暇も好きな場所に遊びに行けます。高校留学はそうはいきません。
しかし、高校留学では、自由と引き換えに周りとの繋がりが強く、これは高校留学こその強みだと思います。
大学留学では、高校留学と同じように家族のように受け入れてくれ、悩みを相談でき、それを共に悩んでくれるホストファミリーはいませんでした。また1週間に1回しか授業が被らないような環境での現地の友人作りが待っています。
高校留学では積極的に行動すれば、毎日会うクラスメートとはすぐに友人になれましたし、何より先生やエリアレップ、ホストファミリーなど周りが助けてくれました。
自由はあまりなかった高校留学ですが、振り返ると、現地の文化、言語の学びや、より人との交流ができたのは、周りとの繋がりが強かった高校留学だったと思います。
Q6. 高校生の間に留学するメリットは何だと思いますか?
高校の間に留学するメリットは私自身2つあったと思います。1つ目は、10代の高校生だったため、ホストファミリーに、他人ではなく、本当の娘のように可愛がってもらえたことです。2つ目は、現地高校に通わせてもらえて、現地の教育を受けることができたことだと思います。派遣国のことを学ぶ上でも、言語を学ぶ上でも、新しい経験をする上でも、高校生だったからこその恵まれた環境でした。
次回は、カナダへの交換留学に参加した後、カナダの大学へ進学したOGの体験談を予定しています。お楽しみに!
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