派遣国の一般家庭にホームステイしながら高校に通い、現地の文化や価値観を体験できる、EIL高校生交換留学プログラム。
毎月開催しているプログラム説明会でも、特に大人気なのが、実際にプログラムに参加したOBOGの体験談です。
やっぱり、留学生活を具体的にイメージするには、体験談を聞くのが一番。
そこで、今回は、フランス滞在中のS.Sさんからの体験談をご紹介します。
沖縄県出身のS.Sさんからは、「自身の留学体験を多くの方に伝えたい!」との思いで、毎月事務局にレポートをいただいています。
盛りだくさんの内容となっていますので、連載としてお伝えする予定です!
プログラム開始!サンマロでの3週間の語学研修
私がここフランスに来て今日で1ヶ月が経ちました。
1ヶ月という節目にこの1ヶ月で私が経験し、学んだことを伝えたいと思います。
フランスに来て初めはとても不安でしたが、皆とても優しく、ゆっくり話してくれたりして会話をすることが出来ました。日本全国からフランスに来た子たちも皆すごく、とても刺激を受けました。
フランスはとても寒く、冬物の服をあまり持ってきていなかったので、最初はとてもきつかったですが、少しずつ慣れてきました。最近は7度8度の時もあり、私の出身地である沖縄の冬と同じくらいの寒さです。しかし、昼になると暖かくなり、20度を越えます。一日の気温差が大きいので、体調管理にしっかり気をつけたいと思います。
語学研修で訪れたサンマロでは、語学の勉強はもちろん、水族館へ行ったり、船に乗ったり、様々なことを体験することができました。またモン・サン・ミッシェルにも行きました。私のフランス語力のなさで、書いてあることが理解出来ず、一年後にまた来たいと思いました。
語学学校には、日本以外からもスペイン、ドイツ、オランダ、メキシコ、タイなど様々な国から語学研修に来ていました。違
う国の生徒と話すのはとても楽しかったです。海外の子達は皆英語が流暢で、その上フランス語もペラペラな子も沢山いまし
た。彼らとの会話は全て英語で、英語の重要性をとても実感しました。私のお家にはスペインから来たダブルプレイスメントの子がいて、その子はとても優しく、沢山お話をして楽しい時間を過ごすことができました。ホストマザーもとても優しく、またご飯もとても美味しかったです。
私はサンマロで誕生日を迎えたのですが、沢山の方に祝ってもらい、とても嬉しく素晴らしい留学のスタートをきることができました。
研修中に、ホストマザーの息子さん、娘さんがお家に来て一緒にディナーを食べたことがありました。その時に、娘さんが英語を話すことが出来、私は彼女と様々なことを話しました。沖縄の食の話や、日本の平均寿命、その中でも私が記憶に残ってるのが、フランスの老人ホームのことでした。
以前は、フランスで祖父母と一緒に住むのが当たり前だったそうですが、今は核家族化が進んでいるそうです。そして、高齢者は退職後すぐに、老人ホームに入り、一生過ごす方が増えているそうです。しかしその老人ホームはとても高く、ビジネスとして行われていて、それが今問題となっているそうです。日本のことも聞かれ、私は自分の家族のことを話しながら、答えることができました。私はここで、フランスの文化や、歴史だけではなく、今フランスで起きていることを学びたいのでとても良い機会でした。この話がフランス語でも出来るようになりたいと思えた一日でした。フランスの方々は自分の国にとても関心があり、日本とは違い、政治的な話も沢山するので素晴らしいと思いました。
サンマロで過ごした日々はとても充実していて、時間がとても早く過ぎました。
(写真) モン・サン・ミッシェルにて短期のホストファミリーと
長期の滞在先ナントへ移動!いよいよ学校生活もスタート
8月の終わりごろから、ナントというところで、長期のホストファミリーの所でお世話になっています。ホストファミリーはとても優しく、初日から歓迎パーティをしてくれ、とても楽しかったです。ホストブラザーとも仲良くなり、日本のアニメや、映画を見たりしました。
ここに来て、感じたのがホームレスの方の多さです。教会の前や、スーパーの前など様々な所にホームレスの方がいて、 いつも挨拶をしてくれ、私も返すのですが何も出来ず、いつも心苦しい思いをしています。全ての方々が生きやすい環境になることを願っています。
9月からはサンフェリックスという学校に通っています。ここは私立で、とても大きな学校で生徒も沢山いてとても驚きました。
私は高校二年生に入り、授業はフランス語、英語、理科、哲学、経済、地歴、政治、体育の8つです。数学がないのが残念で
すが、私が学びたいことが沢山あるので嬉しいです。学校の授業についていけるようになりたいので、フランス語をまずは頑張っています。
(写真) 学校の休み時間に。2人とも日本のことが好きでよく日本のお話をします。
ナントに来てからは、ホストファミリーとは全てフランス語で、たまに英語がありますが、99パーセントはフランス語です。そのおかげがここにきてまだ1週間ほどですが、日常会話は聞き取ることが出来、簡単なことは自分でも言えるようになりまし
た。ホトマザーも1週間でとても成長していると言ってくれ、これからも頑張りたいです。非英語圏に行く方は、最初は英語で会話をしているとよく聞きますが、私の場合最初からフランス語なので、フランス語に慣れることが出来、とても素晴らしい環境です。
先日は、ホストブラザーと英語音声、フランス語字幕で映画を見た際、フランス語も少し理解出来、英語も理解出来ていたのでとても嬉しかったです。毎日少しずつではありますが、フランス語も話せるようになっているので、これからも頑張ります。フランスで起きていることに目を背けず、自ら様々なことに挑戦し、自分の視野を広げていきたいです。
(写真、文:2019年度フランス派遣生 S.Sさん)
S.Sさんフランス交換留学体験談 Part.2はこちら!
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