【高校生交換留学体験談】K.K.さん(スウェーデン派遣)
- EIL Japan

- 11月13日
- 読了時間: 5分
2025年夏よりEIL高校生交換留学スウェーデン派遣プログラムに参加しているK.K.さん。今回、ご自身の留学体験を皆さんにシェアしたいと、レポートを書いてくださいました。
留学先の様子やホストスクール、ホストファミリーについて書いてくださいました!ぜひお楽しみください!
スウェーデンでの留学が始まってから、そろそろ3ヶ月になります!蒸し暑い日本から来たばかりの頃は、涼しいとはいえ、夏なのにパーカーとジャケットを羽織るほど寒く感じていました。気候に慣れた今、サマータイムの終わりや日の出が遅くなることで、本格的な冬にの訪れにワクワクしています。半袖の服の代わりに、カイロを持ってこればよかったと後悔する日もたまにあります。
ストックホルム
スウェーデンのストックホルムは「湖の街」と言われることもありますが、本当にその通りで水のある景色がどこにいても見られます。湖や海と、そしてそこらにある自然の緑、カラフルで明るい色の建物の組み合わせがとても美しいです。月曜日の憂鬱な朝も、この景色を眺めていると私はのどかな気持ちになれます。
日本との違い
通学途中、公共交通機関の中で驚いたことがあります。それは車内で電話をしたり普段の声量で話をしたりする人がたくさんいることです。「日本では、大声を出す人が他人の邪魔をしていることになるけど、スウェーデンでは、大声を注意する人が他人の邪魔をしていることになるんだよ。」とホストシスターは教えてくれました。「他人の邪魔をしてはいけない」という考え方が同じでも、それをどのように捉えるかによって真逆の行動になっているようです。
また、動物が乗れる車両とそうでない車両があり、この動物マークに斜線が引かれていない車両には、犬や猫も、キャリーケースなどに入れずにそのまま乗ってきます。
学校生活も全く違います。私のクラスは音楽専攻のクラスなので、合奏、合唱、音楽理論、音楽制作など、音楽の授業がたくさんあります。朝礼はなく、朝9時から学校が始まる日もあれば、お昼の12時から始まる日もあります。平日にお昼まで寝られる日があるなんて、学生としては本当にありがたいですよね!先生方も日本ほどの決まりがあるわけではないようで、私の先生は授業前ギリギリで出勤されていました。授業と授業の間が最大で2時間も空くことがあります。その時間には、クラスメイトとゆっくりご飯を食べたり、学校近くの湖のを友達と散歩したりします。授業時間という決められた時間がありながらも、多くを縛られることなく自分のしたいことができる時間が多いです。スウェーデンはワークライフバランスが取れている国だと言われることがありますが、その慣習もワークライフバランスの一部なのかなと思いました。
テストでは、日本と比べて文章を作る力が求められていると感じました。数学以外の主要科目(日本でいう5科目)は、エッセイ、もしくはエッセイと記述の両方をテストとして課されました。
スウェーデンでは交換留学生に成績はつかず、テストを受ける必要はないそうですが、先生に相談して英語で回答をしたり、翻訳ツールを使ったりして、現地の生徒がすることを体験できるように工夫しています。
日本の学校のテストの方が科目も量も多いので、スウェーデンのテストは簡単だと思っていました。しかし、外国語で回答する難しさは一旦置いておいても、思考力やユニークな視点を求められるエッセイ式のテストは、慣れていないとかなり頭を悩ませるものでした。
学校で一番仲良くしてくれている友達は日本語の勉強をしているらしく、私が「Hej då」と言うと「さよなら〜」と返ってくるので少し面白くて嬉しい気持ちになります。一緒に折り紙をしたり、日本語とスウェーデン語を教え合ったりしました。私がわからない時に英訳もしてくれる本当にありがたい存在です。
ホストファミリー
私はホストマザー、ファザー、シスター、そしてかわいい秋田犬と一緒に暮らしています。
この日は、ホストファミリーにお茶を点てる体験をしてもらいました。茶道では、一つ一つに意味があり、それを英語で説明するのはすごく難しかったですが、「茶道はとても綺麗だね」と言ってもらえたので、気持ちは伝わったのかなと思います。
そしてこの日は、スウェーデン最古の街の1つ、Sigtunaに行ってきました!ここは古い遺跡や石碑が残る、歴史ある観光地で、中世にタイムスリップしたような雰囲気があります。お店にはこの街が描かれた商品が置いてあり、私は日本の友達に送るためのポストカードをシスターと一緒に選びました。
そして、生まれ育った家以外の家で過ごすことによって、自分の家庭での役割を改めて考えることができました。私のホストファミリーの家では自分の朝ごはんは自分で準備し、自分の洗濯物は自分で洗うというスタイルです。そして、夕飯作りや食器の片付けを力不足ながら手伝っています。
それによって、日本で週に一度の家事をいくつか任されていただけで、日常的な家事を支えていなかったことに気づきました。この機会に家事を上達させて、日本に帰っても続けられるようにしたいです。
この3ヶ月間、新しい土地で様々な経験をさせてもらい、初めて会う人たちと会話することで、英語を使う度胸がつきました。しかし、学校の行事なども、友達と思うようには親しくなることができず、全力で楽しむことができませんでした。内向的な性格なりに工夫し努力したつもりですが、限界を感じる場面がありましや。生まれ持った弱みを語学力でカバーできるよう、これからスウェーデン語、英語により一層力を入れていこうと思います。
(写真、文:2025年度スウェーデン派遣生 K.K.)
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