【高校生交換留学体験談】A.N.さん(スウェーデン派遣)
- EIL Japan

- 10月15日
- 読了時間: 5分
更新日:11月20日
2024年夏よりEIL高校生交換留学スウェーデン派遣プログラムに参加していA.N.さん。今回、ご自身の留学体験を振り返ってレポートを書いてくださいました。
ご自身の初めての海外経験を通しての気づきや学びを書いてくださいました!ぜひお楽しみください!
高校2年生の夏、私は初めて、遠い外国の地に足を踏み入れました。私にとって、それは今まで生きてきた中で1番といっていいほど大きな決断でした。10か月におよぶ交換留学プログラムを終えた今、私は留学に行くという決断をして本当に良かったと思っています。留学の経験は、私に多くの気づきを与え、そして私の人生の転換点となりました。
初めての海外経験
初めての海外経験は、簡単なものではありませんでした。10か月もの間、両親と離れ、知らない土地で初めて出会う人々と、不慣れな言語で生活しなければならないという現実に、私は大きな不安を抱いていました。特に初めの1か月は、生活様式や学校生活の違いに驚き、そして馴染めるだろうかと不安になることが多くありました。しかし、そんなとき私を助けてくれたのは、ホストファミリーの存在でした。私のホストファミリーは家族そろって日本が大好きで、日本から来た私のことも、温かく迎えてくれました。ホームシックになった時も、親身に私の話を聞いてくれて、一緒に頑張ろうと励ましてくれました。私がスウェーデンで10か月間、充実した生活を送ることができたのは彼らのおかげです。感謝の気持ちでいっぱいです。
また、学校の友人や先生方にも大変お世話になりました。授業がスウェーデン語で行われるため、最初はついていくのにかなり苦労しましたが、それでも楽しみながら学ぶことができたのは、友人や先生方のサポートのおかげです。日本では叶わなかった、音楽を学びたい、という夢を叶えられたことは、この上ない幸せでした。私は留学を通して、人は多くの人に支えられて生きている、ということを再認識しました。留学先で私を助けてくださったホストファミリー、友人、先生方、受入団体の方々、さらに日本でサポートしてくださった先生方、友人、留学団体の方々、両親、そして私の留学に関わるすべての人のおかげで、私が留学という貴重な体験をできているのだと、日々感じていました。留学を終えた今でも、私を支えてくださっている人がいることのありがたさを感じながら、感謝を伝えられる人でありたいと思っています。
「あたりまえ」のありがたさ
そしてもう1つ、私は「あたりまえ」のありがたさを知りました。留学先の暮らしでは、バスは1時間に1本、シャワーは2、3日に1回など、生活面で不便だと感じることが多々ありました。日本の交通機関がどれだけ整っているか、お風呂に毎日入れることがどれだけありがたいかを、留学する前の私は気にせず、あたりまえだと思っていました。それがあたりまえでないと知ったとき、私は日本の環境への感謝の気持ちでいっぱいになりました。また、両親や友人と過ごせる時間があたりまえでないことを、身をもって感じました。会いたくても会えない、それがどれだけ辛いかを体感し、一緒にいてくれることのありがたさに気づきました。このように、あたりまえがあたりまえでないということは、一度あたりまえから離れることで初めて気づくことのできるものであり、それに気づくことができたのは留学という経験のおかげだと思います。今では、自信の置かれた環境がいかに恵まれているかを考え、些細な幸せに感謝することを意識して生活しています。些細な幸せに気づけるだけで、世界の見え方は一変します。私は、留学の経験が、私の世界を鮮やかにしてくれたと思います。
このように、留学という経験は、私の人生の中で大きな転換点となりました。今、私はこのありがたい環境の中で人々に支えられ生きている、ということを考えながら日々生活しています。そして、その中で自分に何ができるのか、それが以前よりはっきりと見えるようになった気がします。留学前は、自分に何ができるのか、何がしたいのかがよくわからず、ぼんやりと生活していました。それに対し、帰国後は、読書やボランティア活動など、自分の将来につながるような活動や興味のある活動を積極的に行うようになりました。留学を通して、自己を見つめなおし、今を生きるありがたさに気づくことができたために、帰国後の生活が留学前より何倍も充実したものになっていると思います。
また、遠い外国の地で10か月を過ごした体験は、私にとって大きな自信となりました。その自信から、私は帰国後も、チャレンジすることを続けています。一度日本から離れることで再認識することができた日本の魅力をもっと世界に広めたいという思いから、私は東京都主催のおもてなし親善大使育成プログラムに参加しています。プログラムの中では、東京都の文化や観光について学び、それを世界中の人に伝える練習をしています。留学から得た独自の視点と言語力を活かして、日本の魅力を世界中の人に伝える、かけ橋のような存在になりたいです。さらに、来年からは大学で英文学を中心に学びを深めたいと思っています。留学の経験を活かし、英文学の背景に存在する多様な文化を理解することが目標です。このように、私は留学で得た多くの発見を、学びや活動というかたちで深め続けています。そしてこれからも、留学の先に広がる学びと活動を続けていきたいと思います。
(写真、文:2024年度スウェーデン派遣生 A.N.)
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