【高校生交換留学体験談】丘本桃子さん(スウェーデン派遣)現地レポート

更新日:3月21日

 丘本桃子さんは2021年8月からEIL高校生交換留学プログラムでスウェーデンに派遣されています。今回、スウェーデンでの留学生活の様子をレポートに書いてくださいました。

 出発から、スウェーデンのフィーカ文化や学校生活について教えてくれました。ぜひお楽しみください!

 

 コロナ禍の中、1年間留学出来ることに感謝しています。私を支えてくれている皆さま、本当にありがうございます。高校生交換留学という貴重な体験を、興味がある人へ共有したいと思い、体験談を投稿します。


 スウェーデンに到着してから、3ヶ月が経ちました。今回は、出発・ホストファミリー・学校生活について書きます。私は9歳から12歳までの3年間、父の仕事でアメリカに住んでいたので、スウェーデンに着いた時点で、英語は話せますが、スウェーデン語は簡単な挨拶ができる程度でした。


出発

 出発空港でのPCR検査が陰性だったので、予定していた飛行機に無事搭乗できました。何人かと一緒に渡航するのかと思っていましたが、1人での旅立ちでした。東京からドバイまで約11時間、ドバイからスウェーデンまで約5時間半を経て、スウェーデンのアーランダ空港に到着しました!


 1番驚いたのは、空港の外でマスクをしている人がいないことでした。スウェーデンのコロナウイルス対策に、マスクは重要視されていないようです。アーランダ空港では、ストックホルムのエリアコーディネーターの方と、イタリアからの留学生と会いました。私の派遣先の街マールングは、スウェーデンの真ん中あたりの場所で、空港から5時間ほど電車に乗り、そこから車で向かいました。イタリア人の留学生は、私の隣町への派遣だったので、一緒に電車に乗りました。1本目の電車が遅れ、乗り継ぎの電車に危うく乗れなくなりそうだったことは、今ではとても良い思い出です。

 到着駅でホストファミリーと会い、車に30分ぐらい乗りました。日本の家を出発してから、約39時間の⻑旅だったので、無事ホストファミリー宅に到着した時は、ほっとしました!

イタリア人の留学生と一緒に電車を待っていた時

ホストファミリー

 私のホストファミリーは、ホストファザー、マザー、13歳と16歳の姉妹の4人です。ペットに、うさぎを2匹を庭で飼っています。ホストマザーは私のホストスクールの先生の1人です。ホストファザーはテクノロジー関係の仕事で、コロナでもスウェーデンの大都市への出張が多く、火曜日に出発して金曜日に帰ってくることが多いです。13歳のシスターはお料理が趣味なので、「一緒にラズベリージャムを作ろう!」と提案してくれた時は、すごく嬉しかったです。ちなみにラズベリーは庭でとれたものです。シスター達とは家で一緒に勉強したり、スウェーデン語を教えてもらったりしています。

 私は一人っ子なので始めは少し戸惑いがありました。ホストシスター達との接し方、ホストマザーとの時間をシェアするということ、食卓に自分以外に子供がいることなど。食卓で話そうと思ってもホストシスター達が終わり無く喋り続けているのでいつ話したらいいのか分からなく、躊躇っていた時もありました。ですが、今は、一日の重要出来事を先に日記などに書いて、食卓で言うことを準備して、少しでも話し出すようにしています。ホストシスターたちとは友達のような関係で学校の出来事などなんでも話しています。マザーとの時間はホストファミリーを観察して、手探りで見つけています。1ヶ月経った頃には戸惑っていたことにも慣れていきました。


 家は街の中でも大きく、地下から2階までありました。広い庭には、大きいウサギ小屋、納屋、サッカーゴール、トランポリン、ブランコと盛りだくさんでした。また、敷地内にたくさんの植物があり、りんごやラズベリーがなっていました。ホストマザーに「うちの庭や林にあるベリーは、いつでも⻝べていいのよ」と言われた時には、びっくりしました。

 私のホストファミリー宅は、街の中心や学校から徒歩15分、林から3分ほどの所でした。私はずっと都市に住んでいたので、徒歩3分で林の散策路へ行けるところに、スウェーデンと日本の違いを感じました。到着してから学校が始まるまでの数日間、街をシスター達に案内してもらったり、ホストマザーと一緒に林を散策しました。散策路は1番⻑くて2時間歩きました。自然に囲まれて、新しく楽しい体験だったので、2時間も30分ほどに感じました!


ホストシスター達と林でハイキング

フィーカ

 到着して数日で、スウェーデンで有名なフィーカが生活の一部になりました。ホストファミリーはとてもフィーカが大好きでした。フィーカとは友達や家族と共にコーヒーとお菓子を食べることです。学校がない日はもちろん、学校が始まってからも、たまにホストグランドマザーが家に訪れて「フィーカのために来たわよ!」と言われた時には、びっくりました。フィーカは友達とも家族とも沢山話す機会を作ってくれるので日本の食文化や豆知識などを紹介した時には興味津々で聞いてくれました。

 私は日本ではコーヒーが苦いので苦手でした。ですが、スウェーデンではコーヒーと一緒に凄く甘いお菓子を一緒に食べるのでコーヒーの苦味が甘さとマッチして美味しく頂けます。ちなみに、コーヒーだけで飲む場合は、始めはたくさん牛乳をコーヒーに入れて飲んでいましたが、舌が慣れてからは少しずつ牛乳を減らしています。


リンゴンベリー(甘酸っぱいベリー)のタルト。ホストファミリーが林で摘んだ物で作られています。

学校生活

 ホストスクールの授業は、スウェーデン語で行われます。ですが、スウェーデン人の凄いところは、大半の人の英語のレベルがすごく高いことです。クラスメートは英語を喋るのが恥ずかしいと、話さない人もいましたが、ほとんどの人が英語で喋りかけてくれました。始めの数週間は、英語で先生や友達と話していましたが、少し耳が慣れてきた頃にスウェーデン語に切り替えました。友達には「これからはスウェーデン語で話して!」と伝えました。

 スウェーデンの学校では、一人一人の夢を実現することを重要視しています。なので、私のホストスクールには大学進学のためのコースが5つ、高校卒業後就職するためのコースが4つ、本格的に冬のスポーツをするためのコースもあり、生徒のさまざまなニーズに答えられるようになっていました。冬のスポーツコースがあることに、やはりスウェーデンは冬の国だなと思いましたが、国の代表選手チームもあると知った時はびっくりました。


 私の場合は、留学生ということもあり、学校から文系コースを指定されました。主に、歴史や地理、経済について学んでいます。歴史ではスウェーデンのジェンダーイクオリティーがどのように発達してきたのかについて、地理では地球の火山を1つ選んで周辺の住人がなぜそこに住んでいるのかを調査しました。英語の授業では、とにかく話す練習をします。お題に対して、少人数グループでそれぞれ題材を選び、最後に発表したりしました。1つのグループはYoutubeのような動画を作成していて、クオリティも高くて面白かったです!選択科目では、ダンスとスペイン語を選択しています。


 授業は対話形式やグループ・プロジェクトなど、教科によって異なります。また、デジタル化されていて、学校から貸し出されたパソコンと教科書を全ての授業で使います。ノートも大半の生徒がコンピューターに書いていて、紙を使っているのは教科書くらいです。教科書も持ち帰らなくて良いように学校専用の教科書ウェブサイトがあります。授業中、生徒はとても自由で、飲⻝やスマホを禁止されていません。ですが、互いのことを思いやり、自身でやって良いこと、ダメなことを考える、というスウェーデン人らしいルールがあります。


 スケジュールは選択している科目によって違うので、ホームルームメンバー全員が一緒に受けるのは、2科目だけです。授業時間は科目によって⻑さが違うので、自分で時間を把握しなければいけません。また、私の場合は毎日朝9時に学校が始まりますが、ホストシスターの場合は、11時や13時始まりの日もあります。学校の最終授業の終了時刻は16時15分です。私の場合は週3日、最終授業までありますが、残り2日は3時半に下校できます。授業の間は最低10分休憩があり、お昼休みは最低30分間あります。先生の都合で、授業が早く終わる時もあります。そんな時は”study room aka rest and play room”で、クラスメイトみんなで言葉遊びやトランプで遊んだりしています。日本のお菓子、ハイチュウや果汁グミを紹介した時は「本当に果物を⻝べているみたいだ!」と喜んでくれました。


 ランチは学校が無料で提供している給⻝を、カフェテリアで友達と⻝べています。外⻝もできますが、給⻝が美味しいので、ほとんどの生徒が毎日カフェテリアで⻝べています。⻝べられる量だけとる、ビュッフェスタイルです。豪華なサラダバーには、レタスや胡瓜の他に、豆やクラッカー、バターなどがあります。メイン料理は日替わりなので、毎日のランチが楽しみです!!付け合わせは、じゃがいもだけでなく、お米の日も多いです。(日本のお米よりパサパサしてます。)また、ベジタリアン、ハラルフード、グルテンフリーの給⻝もあり、生徒の要望に対応している所にスウェーデンと日本の違いを感じました。


私が1番好きな学校のランチ、グラシュソッパ!じゃがいもとひき肉のスープと学校手づくりのパンが凄く美味しいです。

最後に

 スウェーデン語や学校の勉強は大変ですが、ホストファミリーや友達のサポートがあり、毎日楽しく過ごしています。もっと日本の文化をスウェーデン語で紹介し、友達に日本について少しでも興味を持ってもらいたいです。これから本格的なスウェーデンの冬が到来します!!冬のスポーツなど、楽しみです!



(文章・写真 2021年スウェーデン派遣 丘本桃子さん)

 

EIL高校生交換留学プログラムでは派遣生を募集中です。

資料請求・説明会のお申し込みはこちらから!

  • Facebookの社会的なアイコン
  • Instagram

​EILの正式名称は「Experiment in Intertnational Living」このサイトは、EILのプログラムを通じて国際交流体験をした人たちを「Experimenters」と称し、その体験やその後にどう活かされたかを紹介するEILのウェブマガジンです。