top of page

【高校生交換留学体験談】宮城大空さん(ドイツ派遣)

  • 執筆者の写真: EIL Japan
    EIL Japan
  • 1月15日
  • 読了時間: 7分

 2024年夏からEIL高校生交換留学ドイツ派遣プログラムに参加している宮城 大空さん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、レポートを書いてくれました。


 留学開始から5か月が経ち、現地での語学研修の様子からホストファミリー、ホストスクール、日常生活生活について書いてくれました。ぜひお楽しみください!

 

 ドイツでの留学生活も早くも5ヵ月を迎えようとしていて折り返しが近づいていました。現地に来てからは新しい環境や、多くの障壁に悩まされながらも日本では得ることのできない貴重な経験、学びを得ました。終わりはまだですが時間の速さに焦らされる毎日です。そんな現時点での僕の留学生活を簡単に紹介させていただきます。 

 

語学研修 

 ドイツ派遣生は日本から自分を含めて4人おり、到着してから8月末までの2週間ドイツ南部のアウグスブルクという街の語学学校に通っていました。そこには他にも多くの国からの留学生がおり、様々な人と知り合う事ができました。現地のホストファミリーはホストマザー1人で、オーストラリアから2人の生徒がルームメイトとしていました。 


 語学学校は午前は授業、午後は近隣の市へ行ったり、教会に行ったり多くのアクティビティがありました。何よりもこの2週間で痛感したことは自分の語学力不足です。特に英語は他の国からの留学生と大きな差があり、自分の言語に対しての甘さを痛感させられました。 

 しかし様々な国からの大切な友達ができ、文化の違いなど多くの事を学びました。今でも連絡を取り合う友達もおり、自分にとって忘れることのない2週間になりました。 

 

ホストファミリー 

 僕のホストファミリーはドイツ人の父、ブラジル人の母、そして姉と弟で構成される4人家族です。シュトゥットガルトの近くにあるハイルブロンという街に住んでいます。事前に連絡を取っていたもののいざ初めて会う時はとても緊張しました。全員物凄く優しく、ドイツ語力が皆無に等しかった自分を快く受け入れてくれました。父とはサッカーの話題で盛り上がり、母はブラジルの事からドイツの事まですごく物知りで自分に色々な事を聞かせて教えてくれます。弟とは一緒の学校に行き、部屋をシェアしています。ゲームが大好きで時々一緒に遊んだり話したりします。ずっと兄が欲しかったらしく、自分を本当の兄のように慕ってくれています。姉は英語をネイティブ同様に話すので英語で会話し、自分の英語力向上に繋げています。年も近く、アニメや寿司など日本に興味を持ってくれていて、話したり一緒に何かを見たりすることが多くあります。 


 母がブラジル出身という事もあり、典型的なドイツの家族ではないと本人たちは言っていますが、みんな陽気でいつも賑やかな家族です。週末にはすぐ近くに住んでいる祖父を訪ね一緒にご飯を食べるのが習慣です。先日はクリスマスで昔受け入れていた留学生とその家族が自分たちを訪れ大人数で盛大にお祝いしました。 


 正直、最初の1か月から2か月は自分の語学力、積極性不足故に上手くなじめずにいましたが、徐々に話すことも多くなってきて距離が縮まってきました。特に母は外国人ながらも凄く流暢なドイツ語を話し、彼女もドイツ語を学んだ経験から自分のドイツ語の勉強をいつも助けてくれています。未だに自分の伝えたい事を全て伝える事には苦戦しますが、いつも快く自分の話を聞いてくれ、今では現地で1番心が落ち着ける場所になりました。彼らに会うことができて、彼らが自分のホストファミリーで本当に良かったと心から感じています 

 



学校 

 学校は弟と一緒に通い、バスで20分程の場所にあり、ドイツではRealschuleと呼ばれる日本でいう実科学校にあたります。正直学校生活は特に悩みや障壁が多くありました。今ではクラスメイトと話す機会も増え友達とも距離が縮まってきて、数段と楽になりましたが最初の2,3か月は物凄く大変でした。


 まず1つはドイツ語です。自分でもまだまだだとわかっていながらもあまりの理解の出来なさに絶句しました。ちょこっとした挨拶や世間話でもほとんど分からなく、ましてや授業の理解度など0%に等しい物でした。そんな中で友達など順調にできるわけもなく話す人が数人しかいない状況にいました。どうにかしなければと思いとにかくドイツ語の勉強を四六時中していました。そして先生に翻訳機の使用の許可をお願いしました。そのおかげで授業の理解度も少しずつ上がってきました。今でも授業は難しく、意味が分からない事も多々ありますが、確実に少しずつ向上はしてきていると感じています。 

 もう1つの問題は友達です。おぼつかないドイツ語で友達を作るのは至難の業でした。初めてできた友達はトルコ人とウクライナ人の2人でした。最初の頃はこの2人と常に一緒にいましたが、彼らがいなくなった時に孤立することが多くこれではまずいと思い、彼らを仲介に他のクラスの男子たちとも話すようにしました。自分のドイツ語には限界があるので共通の趣味や話題を見つけ、時にはジェスチャーを駆使し、とにかく言語だけに頼らずコミュニケーションを試みました。特に体育の時間はレベルの高い会話が必要ないので、運動が好きな自分には大きなチャンスでした。そうすることで今では2人だけでなく多くの友達もでき孤立する事がなくなってきました。昼休みは一緒にご飯を食べにいったり、授業ではグループワークを共にしたりしています。 

 



日常生活 

 学校外では友達と遊ぶ事が多いです。先ほども上げた学校でできた友達2人とは特に仲が良く定期的に遊んでいます。11月の最初には彼らとハイデルベルクという街に行きました。ドイツでもその美しさで有名な街で自分の住む街から電車で1,2時間ほどの場所にあります。街並みなどもドイツの古風な雰囲気が漂っていて凄く美しかったです。有名なお城や、橋、教会などをこの目で見ることができて良かったです。他にも彼らとはいくつかの街にすでに行き、これからも色々計画しています。 


 他にもホストファミリーも自分を様々な場所に連れて行ってくれます。先日は前の留学生の家族と一緒にシュトゥットガルトのクリスマスマーケットに行きました。有名で自分も聞いたことがあり、行ってみたいと思っていたので行くことができて良かったです。自分の街でもクリスマスマーケットはあり、楽しみましたが、シュトゥットガルトは根本的な規模が違い、その大きさに驚きました。歩いても歩いても店が続き多くの人で賑わっていました。ドイツで有名なケーゼシュペッツレというチーズパスタみたいなのを食べて美味しかったです。夜になるとマーケット全体がライトアップされてとてもきれいでした。雨がちらちら降っていて凍える寒さでしたが、それでも楽しむことができました。 




 

最後に 

 ここまでの留学生活は正直楽しさよりも多くの困難があり、頭を悩まさせられる日々でしたが、既に多くの事を学び留学の価値を見出しています。留学生活も半分を迎えようとしてる今、時の速さに焦るとともに多くの学びがあったことを実感しています。語学力、積極性、根気、様々な事が留学前よりも遥かに向上してきています特に失敗から試行錯誤して改善する工程は留学が始まってから数えきれないほど経験して自分の新たな能力になったなと感じています。残りの留学生活はとにかく日本に帰ってから後悔を残さないように、自分のすべきこと、やりたい事を全てやりきりたいと思っています。 


 ここまで読んで頂きありがとうございました。 


(写真、文:2024年度ドイツ派遣生 宮城 大空)

 

EIL高校生交換留学プログラムでは、派遣生を募集しています。

プログラムの詳細・資料請求・説明会申込はこちらから!

  • Facebookの社会的なアイコン
  • Instagram

​EILの正式名称は「Experiment in Intertnational Living」このサイトは、EILのプログラムを通じて国際交流体験をした人たちを「Experimenters」と称し、その体験やその後にどう活かされたかを紹介するEILのウェブマガジンです。

Group 661.png
Group 664.png
グループ 12.png

公益社団法人 日本国際生活体験協会(EIL)〒112-0002文京区小石川2-5-12 TEL:03-5805-3451 FAX:03-5805-3452
Copyright © 2015 EIL All Rights Reserved.

bottom of page