2023年8月からEIL高校生交換留学フランス派遣プログラムに参加していた松本華蓮さん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、レポートを書いてくれました。
ご自身の留学生活を振り返って経験談を書いてくれました。ぜひお楽しみください!
こんにちは!私は2023年の8月からフランスに10ヶ月間留学していた松本華蓮です!今回私がこの10ヶ月で学んだ事、体験した事をお話しさせていただきたいと思います。
オリエンテーション
私はブルターニュ地方のSaint malo というとても海が綺麗な街で3週間の語学研修をしました。その時のホストファミリーはおばあちゃんでブラジルからの留学生の子と一緒にステイしました。ブラジル人の子はフランス語を高校で習っていたので少しフランス語ができていました。しかし私は全くと言っていいほどフランス語が話せませんでした。また、おばあちゃんは英語がほとんど話せず、おばあちゃんの言っていることが何1つ分かりませんでした。なのでこのままではダメだと思い、毎晩語学学校で習ったことを教えてもらい、一緒に音読してもらい、手伝ってもらいました。語学学校には、ドイツ人や、スペイン人メキシコ人アメリカ人ニュージーランド人イタリア人など本当にたくさんの国の人と関わることができて本当に楽しかったです。語学学校終わりにみんなでピザを食べに行ったり、海に行ったり、最終日の授業ではダンスをみんなで踊ったりととても最高な3週間でした。ある日みんなで船に乗るか、乗らないかを決めないといけない時があって、その時に私はみんなはどうするんだろうと考えてしまい、自分の意見を持つことができなかったのですが、他の国の子達はすぐに自分はどうしたいかを主張していてすごいなと思いました。
ホストファミリー
ホストファミリーの家と私の住んでいたところとのギャップで、ホームシックになってしまいました。そして私は 初日に大号泣してしまいました。そこから1ヶ月ぐらいはほとんど毎日泣いていたと思います。自分がフランス語が話せない事で泣いてしまったり、トイレに便座がなくてカルチャーショックになったりほんとに大変でした。自分だけが日本人である事を憎んだり、英語が通じなくてとても辛かったです。しかし、その状況にも段々と慣れてきました。1番目の家族は8人家族でした。しかしいろんな事があり、3ヶ月目にホストチェンジをしました。2番目のホストファミリーは4人家族で白人の夫婦がハイチから養子の子を受け入れているような形でした。その家族もとても優しく、毎日フランス語で話しかけてくれました。そのおかげでフランス語が伸び、5ヶ月目くらいから日常会話が聞き取れるようになって来ました。私のホストブラザーは18歳で、ホストシスターは13歳だったので同じ学校には通ってなかったので家に帰ってから夜寝る前までホストブラザーやホストシスターと話していました。この子達と話す時にわからない単語があればその度に聞き、毎日話していくうちにコミニケーションが普通に取れるようになり、とても仲良くなる事ができました。なので私のホストファミリーにはとても感謝しています。
学校
私はSaint Josephと言う高校に通っていました。その高校はlamballe と言う小さな町にありました。私の高校は私立だったので、カトリックの学校でした。初めて学校に行った日も授業が何1つわからず泣いて先生に言いに行き、どうすればいいかを聞き、私だけに課題を出してもらう事ができました。また、クラスの子も優しく、授業中のノートを見せてくれました。最初は黒板の文字も筆記体だったのもあり何も読めず、翻訳さえできなくて困っていましたが、だんだんとわかるようになっていきました。
最初の頃はpremierと言う学年にいたのですがあまり理解ができていなかったので、secondと言う1個下の学年に行くことになりました。なかなか興味を持ってもらえなかったり、友だち関係がうまく築けない日々が続きましたが、私のことを気にかけてくれる子が1人いたので、その子と常に過ごしていました。また休み時間もその子のクラス外の友達と仲良くしてもらっていました。しかしとても会話には入れず、何を話しているか何も分かりませんでしたがだんだんと友達と1対1で話せるようになり、最終的にはグループの会話も理解し、発言できるようになりました。最後に帰る時に私の誕生日パーテイ兼お別れ会を開いてくれてとても嬉しかったです。
学校ではとても沢山のことを学びました。心臓マッサージの仕方や、倒れている人がいた時の対処法だったり、飲酒運転の危険性だったり体験をしながら学ぶ感じでした。またとても性教育も進んでおり、先生がコンドームの付け方を教えていたり、女性用のコンドームがある事も教えてもらいました。学校のみんなはこの事に抵抗はなく、先生が質問をすると普通に答えていて、すごいなと思いました。また私が通っていた学校では人種差別について調べた授業が3個ぐらいありすごいいい事だなともいました。学校でのテストは知識を測るというよりは自分の意見を書くというスタイルでした。2問ぐらい質問がありそれに紙2枚分ぐらい多い人は4枚ぐらい自分の意見を述べる事が多かったです。
旅行
この留学をサポートしてくださっている現地のceiと言う団体があり、そこの団体から旅行に3回ほど行く機会がありました。私はそのうち2回に参加させていただきました。
1つ目は10月にあったパリの旅行でした。そこでもいろんな国の人と関われてとても嬉しかったです。特にドイツの人たちと仲良くなり、ドイツ語を少し学ぶ事ができました。
2つ目の旅行は6月にあったマルセイユへの旅行でした。そこでも色んな国の子がいて楽しかったです。最初の旅行では、ほとんど英語で話していたイメージでしたが、最後の旅行ではみんなフランス語で会話していてみんなの成長を感じる事ができました。
私はフランスの学校とドイツの高校の交換留学で1週間ドイツに行きました。そこでは英語で会話をしていましたがとてもたくさんの友達ができてとても嬉しかったです。また、ドイツ語をほんの少し学ぶ事ができました。私のドイツでのホストファミリーはギリシャの人でした。
フランスにはとてもたくさんのバカンスがあり、たとえばクリスマスではホストファミリーのいとこの家がToulouseという町にあり、そこに泊まらせてもらい、親族みんなでクリスマスを過ごしました。みんなで夜中ダンスをしたりととても楽しかったです。新年はホストファミリーの家族と海の前のアパートを借りて、その時もまたダンスをしたりしてとても楽しかったです。また6月にはマルセイユで旅行があり色んな国の人と旅行する事ができて楽しかったです。
学んだこと
私がこの留学で学んだこととしては、まず人種差別がいまだにあるということです。先程もお伝えしたように私のホストシスターとホストブラザーは黒人でまだ人種差別を受ける事があると言っていましたし、私自身も歩いていたら車から叫ばれたり、ニーハオと言われたり、犬を食べるの?と聞かれる事もありました。その時は悲しかったですがその分強くなったし、人種差別される人の気持ちも分かるようになったのでもっと人種差別がなくなるような世界に変えていきたいなと思いました。
(写真、文:2023年フランス派遣生 松本華蓮)
EIL高校生交換留学プログラムでは、派遣生を募集しています。
プログラムの詳細・資料請求・説明会申込はこちらから!
Comments