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【高校生交換留学体験談】中尾善翔さん(フランス派遣)

 2023年からEIL高校生交換留学フランス派遣プログラムに参加している中尾善翔さん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、レポートを書いてくれました。


 ご自身の留学を振り返っての経験談を書いてくれました。ぜひお楽しみください!

 

オリエンテーション

 自分はまず、Saint-Malo(サンマロ)という場所で3週間様々な国の人と語学オリエンテーションをした後に5か月間はRennesという町の近くにあるLiffréという小さな町に住み、残りの5か月はChasné-sur-Illetの町外れに住んでいました。10か月間は転校なく同じ学校に通いました。


 自分にとってサンマロは10か月の留学生活の中でとても印象的で楽しい期間でした。サンマロの観光をしたりモンサンミッシェルに行ったりもしました。また、ドイツ、フランス、イタリア、メキシコ、スペインなどの人と関われた期間だったのでいろいろなことに気づくことができました。自分が今まで日本で考えていた常識や普通というのは日本以外では通用しないのだなと強烈に実感した時期でした。

 例えば、プログラムで禁止されているたばこや酒を未成年のメキシコ、スペインなどの国の人達がしていて驚きましたが、別にメキシコでは未成年でも酒、タバコ、ドラッグをする機会が多く、またルールをあまり守らないのも普通だと聞かされてとても驚きました。他にも色々ありましたが、この3週間は常に自分の知らない国の事を知ったり逆に自分の国のことを教えたりしていました。そして、別に会話をしなくてもその人の行動からその国の人がどんな人なのかというのは学ぶことができるし、逆に自分の行動が日本、日本人のイメージに直結するということに気づきました。たとえば、自分が、メキシコ人達が集合時間によく遅れたり、ルールを守らないのを見てメキシコ人は不真面目だなと思った様にです。でも、実際はすべてのメキシコ人が不真面目なわけではありません。しかし、自分の中ではそういう”イメージ”がついてしまいました。

 自分がフランスで日本人だと言ったら「私、日本大好きなんだよ!」や「君日本人なの?!」とネガティブなイメージなく喜ばれるのは、今までの日本人たちがフランス人にいい印象を与えたからなのだなと思いました。だから自分はこの10か月間日本の魅力や日本のことをフランスの人に教えて、日本にいい印象を抱いてもらおうとしました。


 最初の方は同じ出身国同士であつまっていたので日本人と一緒にいる時間が多かったのですが、途中から友達が欲しいと思い、積極的に他の参加者に話しかけましたフレンドリーに、笑顔で話しかけ、相手も仲良くなろうという意思があれば世界中のどんな人とでも仲良くなれるのだと気づきました。そしてここで出会ったドイツからの留学生と10か月間ほぼ毎月1回は遊ぶほどの仲になり、色々勧めた結果、来年日本に来てくれることになりました。



フランスでの生活

 オリエンテーションの後Liffréにある公立校のLycée Simone Veilに入学しました。新しいホストファミリーとの生活には意外と早く慣れることができました。フランスでの食事は本当に美味しく、毎日楽しみにしていました。少し驚いたのは、フランスでもお米を食べる習慣があることでした。そして私は現地事前研修中の家族を含めて3つの異なる家族を経験しましたが、同じフランス人でもそれぞれの過ごし方がありました。例えば2件目のファミリーは毎週金曜日に夕食の代わりにお菓子屋やお酒、ジュースを飲みながら会話しくつろぐアペラティフというものをしますが、3件目は人を招いたときだけでした。アペラティフは自分にとって会話をするいい機会だったのでフランスの文化で特に気に入っています。


 長期留学の滞在先である2件目のファミリーに移ってから1週間後、学校が始まりました。学校初日はまず学校に入る前に、校門で数十人の生徒が教師と一緒に煙草を吸っていてとても驚きました。そして、1時間目にガイダンスがあった後にすぐ授業が始まったので驚きました。フランスの学校は日本とは全然違い、まず日本のように始業式や留学生の紹介がなくて驚きました。大きな違いとしては終わる時間が17,18時と遅い代わりに休みが多いです。水曜日の午後と日曜が休みで8週間学校に行くと2週間の休みがありそれプラス夏休みがあります。

 フランスの試験はプレゼンが多く、試験は1つの主題に対して自分の意見を書くという日本の試験とは全然違うものになっています。日本は知識重視、フランスは自分の意見を重要視しているのかなと感じました。日本の試験は正しい知識を授業で身に付けたかを判断するにはとてもいい形式なのだなと実感しました。なぜならフランスの試験では特に授業を理解していなくてもある程度の点数を取ることができるからです。

 また、学校には基本的に部活がなく部活をするには地域のクラブに参加する必要があります。中学生や違う学校の人とも関われるのですが、学校に部活がない分同じ学校の人とより仲良くなる機会が少なくなっているなと感じました。留学前の自分は、試験は授業で学んだ内容を暗記し、学校でのクラブ活動が当たり前だと思っていました。しかし、フランスでの経験を通じて日本との違いに気づき、日本のテスト形式やクラブ活動の利点について理解することができました。




 そしてやはり、留学中に友達を作るのにはとても苦労しました。自分にとって友達を作るという行為がとても久しぶりだったし、言葉が思うように通じなかったからです。自分で仲のいい友達ができてきたなと感じ始めたのは学校に行ってから2か月ほどたった時でした。友達を作るために日本のお菓子を配ったり、常に明るく振る舞いボディーランゲージをつかったりしました。そして、学校外やクラブで初めて知り合った人に何度か「あなたのオリジンはなんですか?」と聞かれてとても驚いたのを覚えています。日本で聞く場合「あなたは何人ですか?」と聞きますが、フランスではさまざまな人種の人々が暮らしているため、このような聞き方になるのだなと思いました。その時に人には人種的に何人で精神的に何人というのがあるのだと気づきました。それだけではなく自分とは何かという問いが生まれました。そしてこの問いの答えは永遠と探し求めなければいけないのだとも思いました。


挑戦したこと

 最後に私が留学中に挑戦したことについて話します。最初のころはフランス語も拙く大変でしたができるだけ色々な人と会話することを試みました。ホストファミリーと打ち解けることもそうですが、ホストファザーがリペアカフェに参加すると聞きつけて、一緒に掃除機やコーヒーメーカーを直しました。そこで共同作業したことでホストファザーとより絆が深まったのではないかと感じています。またリペアカフェで出会った人と少し話したりもしました。また、2件目の家族はよく家族ぐるみでプール、ボードゲーム大会、食事会をしていたので、たくさんの人と出会うことができました。日本で作ったフォトアルバムを見せて自分のことを紹介したり、日本の料理を振舞ったりもしました。みんな喜んでくれてとてもうれしかったのを覚えています。

 3件目のファミリーでは家族ぐるみで水中ホッケーというスポーツをしていてすごく興味があったので挑戦してみました。スポーツも素晴らしかったですが、そこで今まで出会えていなかった様々な人に出会えました。チームの人や、水中ホッケーの試合の観戦に来た人などです。また自分はフランスの人に日本語や、日本のことについても知ってもらおうと挑戦しました。幸運なことに、自分の学校には日本語のクラスがあったのでそこでクラスメイトに日本語や日本の文化を教えました。また、日本語の先生にお願いをして中学校に出向いて日本語の授業を手伝わせていただきました。それ以外にも歴史の授業で先生に時間をいただいて東京についてのプレゼンや、フランスと比較した日本の歴史などのプレゼンをしました。また家族には、日本の料理を作ったり、日本のイベントの日にはそれを説明したりするように心がけました。



 私はこの10か月の留学を通してとても充実した日々が送れたと思います。フランスの文化を学び、フランスの友達を作るという当初の目的は達成できたと思います。それに加え、ドイツ人などフランス人以外の友達も作ることができましたしフランスの文化を学ぶことで日本についても詳しく知ることができたなと思っています。自分が日本のことを教えることで、彼らが日本に興味を持ち、彼らの国であるフランスについても理解が深まっていたらいいなと思います。

 自分はこの交換留学のおかげで、様々な国の人と話したり彼らの国の文化を学ぶということがとても楽しいことだと知ることができました。これから国際的なイベントや、海外の人と関われるような場所に積極的に参加しようと思います。そして様々な国の人たちと一緒に勉強をしたいなと思っています。そして将来的にこの留学で出会ったすべての友達たちに再び会いたいです。

 

(写真、文:2023年度フランス派遣生 中尾善翔

 

EIL高校生交換留学プログラムでは、派遣生を募集しています。

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​EILの正式名称は「Experiment in Intertnational Living」このサイトは、EILのプログラムを通じて国際交流体験をした人たちを「Experimenters」と称し、その体験やその後にどう活かされたかを紹介するEILのウェブマガジンです。

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