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【高校生交換留学体験談】加藤あかね さん(フィンランド派遣)第5回

更新日:6月27日

 2023年8月よりEIL高校生交換留学フィンランド派遣プログラムに参加している加藤あかねさん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、現地からレポートを送ってくれました。


 5回目の今回は、フィンランドのイースターの様子について書いてくれました。ぜひお楽しみください!

 

 Hei! 皆さんこんにちは。フィンランドに留学している加藤あかねです。今回は、イースターについて紹介をします。


Laskiainen(ラスキアイネン)について

 イースターの前に行われるイースターの準備の期間です。Hernekeitto(ヘルネケイット)というエンドウ豆のスープとlaskiaispulla(ラスキアイスプッラ)というパンを食べます。このパンは柔らかい白いパンにクリームとベリーのジャムがはさんであり、とてもおいしいです。お家でも、そしてLaskiainenの火曜日には学校の昼食でも大きいLaskiaispullaを食べました。





イースター/Pääsiäinen(パーシアイネン)について

 イースターはイエスの復活を記念して行われるキリスト教の大事なイベントで、日にちは年によって異なります。イースターには金曜日と次の週の月曜日も休みになり4連休です。金曜日はpitkäperjantai(ピトゥカペルヤンタイ)、土曜日は通常の休日で、日曜日が最初のイースタ1.pääsiäinen、月曜日が2日目のイースター2.pääsiäinenです。長い週末のため、旅行に行く人も多いです。イースターの伝統は、イースターエッグを探すこと、イネ科の植物rairuoho(ライルオホ)を育てること、子供がおまじないを唱えること、そしてmämmi(マンミ)というものを食べることです。


 お店にはたくさんのウサギ型のチョコや卵型のチョコ、ほかにもいろいろとかわいいグッズがたくさん売っています。子供がいる家庭ではイースターの日にチョコレートエッグを探すのが習慣になっています。学校でもイースターのイベントが行われ、学校中に卵型の紙が隠されていて、見つけたらチョコレートエッグがもらえたり、番号が書かれた卵型の紙を服に貼って、同じ色で同じ番号の卵を持っている人を4人見つけたらお菓子がもらえるというものもありました。





 イネ科の植物は、まだイースターの時期には緑が自然にないフィンランドにとって、すごい勢いで成長するため春の訪れの象徴となっています。

 昔からの伝統で子供たちはネコヤナギpajunkissa(パユンキッサ)の棒を鳥の羽や、様々な色紙などで飾りつけをします。フィンランドなど北の国ではヤナギがイースターの時期に発芽する唯一の植物です。そして、地域にもよりますが、多くはイースターの前の日曜日palmusunnuntai(パルムスンヌンタイ)に家々をまわり、おまじないを唱えて木を渡し、代わりにお菓子をもらいます。おまじないは一年間さわやかで丈夫で健康でいられるよう祈るもので、”Virvon varvon tuoreeks terveeks tulevaks vuodeks. Vitsa sulle, palkka mulle”です。


 イースターの伝統的な食べ物はmämmiです。Mämmiはライ麦麦芽やライ麦粉を練って、焼き、発酵させた食べ物です。いちおうデザートとして認識されていて、砂糖とクリームと一緒に食べます。少しライ麦パンのような味もします。Mämmiは作るのに時間がかかるため、お店で買うことが多いです。お店でもイースターの時期だけ売られます。 Mämmiはフィンランド人の中でも好き嫌いがかなり分かれる食べ物です。私も試しましたが、色が黒くてトロッとしていて、パンのような酸味のある不思議な味であまりたくさんは食べられませんでした。





 最後まで読んでいただきありがとうございました。少しでもフィンランドに興味を持っていただけば嬉しいです。


(写真、文:2023年度フィンランド派遣生 加藤あかね)

 

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