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【高校生交換留学体験談】丘本桃子さん(スウェーデン派遣)現地レポート2

 丘本桃子さんは2021年8月からEIL高校生交換留学プログラムでスウェーデンに派遣されています。前回に引き続き、スウェーデンでの留学生活の様子をレポートに書いてくださいました。

 スウェーデンにおける冬の様子や、クリスマスの様子について教えてくれました。ぜひお楽しみください!

 

 こんにちは。留学してから5か月が経ちました。今回はスウェーデンの気候と冬について紹介します。


スウェーデンの天気

 スウェーデンは縦に長い国です。最北にある町キルナでは、極夜が12月から1月の間に1か月間ほどあります。私の住んでいるダーラナ地方では、10月の終わりから日の入りの時間が早まっているのが感じられました。12月中は午前9時頃に日の出、午後3時頃に日の入りという日々が続きました。普段は学校内にいるのであまり気になりませんが、学校終わりの午後3時頃に外に出た時、すでに暗かった時にはびっくりしました。一瞬、もう夜なのかと思い少し混乱しました。


 スウェーデンの天気は目まぐるしく変わります。日が出ていても15分後には雨が降っていたりします。秋は雨が多く、1週間降り続けることも多いです。しかし、日本のように一度に大量には降らず、小雨でずっと降り続けます。私やホストシスターは傘は使わず、レインコートを着て小雨の中を自転車や徒歩で行動します。結構楽しいです。しかし、服を選ばないと、とても寒いです。そんな時、ホストマザーにスウェーデンの諺を紹介されました。「clothes after the weather」その日の気候に適した服を着ていたら、どんな天気でも対応できるという意味があります。私のクラスの遠足の日は、雨でとても寒かったのですが、延期やキャンセルにはなりませんでした。

遠足の日

 10月19日に初めて雪がふりました。気温がマイナス1度だったので、直ぐに溶けてしまいましたが、雪のない都市から来た私は、雪を見るだけで嬉しくなりました!12月に入って、朝の気温がマイナス20度になってきた頃に降った雪は、15cmぐらい積もりました。私にとっては、雪が積もっていることが新鮮でしたが、ホストファミリーは「今年は雪がまだ少ない」と言っていました。


 11月下旬からプラスの気温は見なくなりました。マイナス5度の時に「今日は寒い!」とホストファミリーに話したら「まだ寒くないわよ。マイナス20度からは寒いと言っていいわよ」とジョークのように言われました。そして、一日中マイナスの気温になってから、1番気温が下がったのは、朝、学校に行く時で、マイナス25度でした。息をすると喉の奥が痛くなり、髪の先が白く凍りました。確かに寒かったです!!


クリスマス

 クリスマスはスウェーデンで1番大切なイベントです。なぜならクリスマスは、暗くて長い冬を乗り越えるための行事だからです。11月頃からプレゼントの話をしたり、アドベントカレンダーを選んだり、クリスマスソングがラジオから流れたりします。そして12月第1週の土日からイルミネーションを点灯します。私は友達とジンジャーブレッドハウスを作ったり、クリスマスプレゼントのウィッシュリストを考えたり、クリスマス映画をホストファミリーと見たりしました。クリスマス当日は、家族全員で集まり、伝統的で特別な食事をして、家族との時間を楽しみました。私の家では、自家製肉団子、数種類のソーセージ、スモークサーモン、クリスマスハム、そして、じゃがいもなど、典型的なスウェーデンの食事を頂きました。スウェーデンではソーセージの種類が沢山あるので、少しずつ食べる事ができ、楽しかったです。日本ではクリスマスは恋人や友達と過ごす行事で、お正月が家族と過ごす行事ですが、スウェーデンは逆だと思いました。


冬のアクティビティ

 学校の体育で、アイススケートやクロスカントリースキーをします。必要なものは借りられますが、私の友達は全て持っていました!沢山の人がスキーやスノーボードをしますが、全てのスウェーデン人がする訳ではありません。スノースクーターや、凍った湖や川での氷上釣りも人気です。スクーターが好きな友達は「今年は雪が少なくて、スクーターで登校できない」と話していました。ホストファミリーの家の近くに大きなスキー場があるので、私はホストシスターや友達と毎週末スキーをしています。凄く楽しいので、たまに1人で自主練もしています。スノーボードにも挑戦しています!

友達とスキー

スウェーデン語

 留学当初に比べると、語学力はとてもアップしました。現在は学校でも家でもスウェーデン語だけで生活しています。同じ時期に来たイタリアの留学生ともスウェーデン語で話しています。初めの頃は、子供番組を沢山見て、理解しようと頑張っていました。今は子供番組はもちろん、朝のニュースも大半は理解できます。日常会話が出来るようになり、クラスの話し合いにも参加してます。しかし、理解できない時もあり、分からなかったり不安なことがある場合は、できるだけ直ぐに確かめるようにしています。


最後に

 最後に、私の住んでいる地方では2月9日から、Covid-19は風邪の扱いとなり、濃厚接触者で自宅待機になったり、休校でオンライン授業になる事もなくなりました。

 暮らしに慣れてきて、毎日とても早く感じます。留学も半分を切りましたが、楽しく過ごしたいです。




(文章・写真 2021年スウェーデン派遣 丘本桃子さん)

 

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