2021年EIL高校生交換留学プログラム フランス派遣生として留学に参加している進藤千歳さん。8月の上旬に現地に渡航し、最初の3週間は現地研修に参加されてから、本格的な留学生活をスタートされています。
ご自身の留学体験を広く伝えたいと、レポートの執筆をしてくれています。
第2回の今回は、フランスの学校生活について書いてくれました。様々な点で日本の学校生活とは異なる様子がわかります。ぜひレポートをお楽しみください!
語学研修が終わり、私の長期滞在先であるフランスの南に位置するアングレームという小さな街へ移りました。
アングレームは漫画の街として有名で、アニメーション制作会社でアニメーターとして働くカップルのお家にホームステイをさせてもらうことになりました!屋根裏部屋を頂き、黒猫と一緒に住んでいるので「魔女の宅急便」に出てくるキキちゃんになった気分です!
今回は高校が始まったので、フランスの高校生活について紹介しようと思います。
フランスの学校生活
私の通う高校では午前8時に1限目が始まります。バスで15分くらいのところにあるので7時ぐらいに家を出ます。1コマ50分で午前中は4限まで、お昼休憩が1時間半、午後は17時までまた4限分あります。
1日に8限分もありますが、毎日8限分授業を受けるというわけではありません。生徒によってそれぞれ時間割は異なります。高校2年生は必須科目の他に12個の選択科目があるのですが、その中から3つを取る決まりがあります。歴史、化学、生物、美術、数学、英語とその他にもありますが、私は経済と歴史と美術を取りました。
経済では金利の計算の勉強を、生物では植物細胞の勉強を、美術では線を生かした作品を、歴史ではフランス革命を勉強しています。フランスで学ぶフランス革命は日本で学んだ時よりもより細かくてとても面白いです。ナポレオンの話だけで5時間以上も使いました!(笑)
教室は授業によって違うので休み時間になると階段が混むのが新鮮です。席順も決められていないので、授業ごとに生徒は好きな席に座ります。私はいつも景色の見られる窓側の席に座っています!
授業は対話形式で、生徒と先生は頻繁に会話を交わします。どの授業でも挙手をする生徒が多く驚きました。先生が熱心に生徒の意見を聞いて質問に答えてくれるので、私も対話を聞いてどんどん授業に引き込まれていきました。
フランスの時間割の面白い点は「週A」と「週B」というのがあることです。2週間に1回の授業がいくつかあり、「Aの週は化学を学ぶけどBの週は生物を学ぶ」というように1週間ごとに時間割が変わります。私の高校ではPRONOTEというアプリを使って授業や成績の管理ができるようになっているのですが、各教科の先生からの連絡や宿題の通知、テスト結果や授業を行う場所を確認できるのでとても便利です。
お昼は大半の生徒が食堂でご飯を買います。フランスパンのサンドウィッチやピザ、パニーニなど毎日メニューが変わるので楽しいです。サンドウィッチには美味しいチーズが挟まれていて美味しいです!
許可証を持っていると休み時間に学校の外に出ることができるので私は友達とお昼を近くの公園で食べています。日本のアニメのお話やフランスで流行っているアーティストのお話などいろんなことを話します。日本に興味を持ってくれている子がたくさんいるので日本の学校の話などをすると喜んでくれました。特に、フランスの高校では制服が無いので制服を着ている写真を見せると「漫画みたいだ!」と感動してくれました。
私が他に驚いたこととして生徒のクラス変更があります。フランスでは生徒の希望があれば、先生に相談すると簡単にクラスを変更することができます。私のクラスでは2人が他のクラスに移り3人ほど違うクラスの生徒が入ってきました。先生や生徒の相性が理由で変えられるといのは学校が一人一人の生徒のことを大切に考えてくれている気がしていいなと感じました。
最後に
高校が始まり1ヶ月。授業についていくのは大変ですが、優しい友達がたくさんできて毎日学校へ通うのが楽しいです。もっと友達やホストファミリーに私のことを知って欲しいので会話をたくさんして仲良くなれるようにしていきたいです。
(文章・写真 2021年フランス派遣 進藤千歳さん)
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