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2021アップルシード奨学生 唯花さんレポート第1回

更新日:2021年10月7日

EIL高校生交換留学プログラムを通して、熊本県内からアメリカ・モンタナ州に留学する生徒を対象とした奨学金、「くまもと未来創造基金 アップルシード奨学金」。


2021年の奨学生は岩本唯花さんです。8月末からモンタナで留学生活をスタートしています。唯花さんには、留学期間中に定期的にレポートを書いてもらうことになっています。ぜひお楽しみください!

 

 このコロナ禍で奨学生として、留学を実現することができ大変嬉しく思います。くまもと未来創造基金の皆様、そしてご支援をくださっている全ての皆様に心からお礼申し上げます。

 第1回の体験談として、日本出発からアメリカでの暮らし、今留学生として感じる事を皆さんに共有できればと思います。


出発

 7月26日、私は日本をとびだし一人でホストファミリーの待つアメリカの空港へ向かいました。元々あまり飛行機に乗った経験がなく、熊本から東京へ行くのにも初めての経験ばかりで大冒険をしているかのようでした。そんな私ですが、羽田空港からダラスを経由してなんとか留学先へと辿り着きました。この日は色んなことが起こって、色んな感情が混ざり合って、物理的には一番長いけれど、とても短く感じる1日でした。



ホストファミリー

 私の今のホストファミリーは、ウェルカムファミリーと言って、長期のホストファミリーが見つかるまで受け入れてくれています。ホストファミリーはブラザーと3人家族で、犬を一匹飼っています。アウトドアが好きで、家にいる時間が少ないです。


 これは、家族で近くの山にハイキングに行ったときに撮ったものです。ここに住む多くの人が、自然やアウトドアスポーツを好んでいるため、山には多くの車が止まっており、個々に自然を楽しんでいる様子でした。熊本も自然に恵まれていますが、ここまで自然をうまく活用しているモンタナの人々を見て感動しましたし、自分の故郷との関わりについて考えさせられました。現地では普通のことでも私にとって常に勉強で、かけがえのない経験です。


 犬の世話は主にホストマザーが行っており、毎日2回以上ドックランに行っています。休日は私もついていきますが、ドックランは川のそばにあるため犬や子供たちが自由に泳いでいます。ここは犬だけではなく他の動物にとっても、とてもいい環境です。特にリスや鹿などの野生動物を多く見かけます。多いときには一日で20頭以上の鹿を見たこともありました。先日は家の駐車場で2頭の熊を見ました。熊本はおろか九州に野生の熊はいないので、とても貴重な経験でした。 




 ホストファザーは、ハンティングや釣りが趣味で、これは彼が狩った鹿肉のハンバーガーです。他にも、鹿肉を使って日本のハンバーグや餃子のレシピを教えて一緒に作りました。今、私は確実に他人に与えられる存在です。言語もままならず、毎日たくさんの方々に支えられながら生活しているという事を実感しています。だから、ホストファミリーや友達と時間を共有したり、家事をしたり、自分にできることを大切にしたいです。


 先週、近くのスーパーで寿司を買ってみんなで食べました。日本では味わえ無いアメリカの味を楽しみました。ちなみに、これがアメリカにきて初めてのお米でした。蓋を開ける瞬間、なぜか日本にいるかのようで久しぶりに家族のことを考えました。




学校

 私が通っているのは、家からスクールバスで5分のところにある地元の公立高校です。生徒数は、1200人程度で、この辺りで一番大きい学校です。私は現地の一般的な15歳と同じ学年(sophomore)に所属しています。と言っても授業は大半が選択科目なので学年はあまり関係ありません。例えば、私がとっている打楽器(percasion emsemble)は学年がバラバラで日本の吹奏楽部と似たような感じですが、スペイン語は、個々の習熟度に応じて1〜4までクラスが分かれているため、私がとっているスペイン語1の多くが1年生(freshman)です。逆に写真基礎(intro to photo)は3年生(junior)、4年生(senior)が多いです。他にもドレスコードや校則がとても少なく、授業中はスマホをサイレントモードにする、靴を履くなど基本的なもので学校だからといって制限されることはありません。私の日本の学校の校則はかなり厳しく、服装も細かく検査されるためその差に驚きました。好きなときに好きなことをできる、とても素敵なことではないでしょうか。ファションやメイクアップでその人がどんな人でどんな気分で何を思っているのかを感じることができます。特に先週はホームカミングウィークで、みんな個性を発揮していて面白かったです。というのも、私の学校は変な観光客の日(tacky tourist day)、学年で同じ色を着る日(color day)、50’s〜90’sの流行ファションをする日(decades day)、友達とお揃いのコーデをする日(duo day)など毎日服装のテーマが決められていたからです。ハワイの観光客になりきるために気温10度の中真夏の格好をする人や、スーツを着こなす集団もいました。ですが本当にいつも通りの服装の人もいて、自由というものを感じました。


 ホームカミングウィークの放課後は毎日催しがあり、これはどんどや(bonfire)の時に友達がとったものです。ここが乾燥しているというのもあり、火がとても大きくなったので熱かったです。

 最後の催しはアメリカンフットボールの試合でした。私はバンドに入っているので、そこでみんなと演奏しました。結果は6-67でしたが、会場は大盛り上がりでとても楽しかったです。




最後に

 ここに来てもう3週間が経ちました。色んなことに追われている気がして不安になる時もありますが、いつの間にかそんなことも考える暇もなく時間が過ぎていっています。よく考えて、行動する。一瞬一瞬を大切に、そして感謝を忘れずに、明日からも頑張ります。


(写真、文:2021年度アメリカ派遣生 岩本 唯花さん)

 

EIL高校生交換留学プログラムでは、派遣生を募集しています。

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