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【高校生交換留学体験談】永田 絵麻クラークさん(フランス派遣)最終回

更新日:6月20日

 EIL高校生交換留学プログラムの2020年夏派遣プログラムは、新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、原則としてすべて中止となりましたが、一部プログラム参加の強い希望をいただいた生徒については、派遣先国の状況も見ながらプログラムを催行しています。  そのうちのお1人がフランス派遣の永田絵麻クラークさんです。永田さんはEILサポーター奨学金の合格者として今回の留学プログラムに参加しています。

 連載として永田さんの留学体験をお伝えしてきましたが、ついに帰国を迎え、最終回のレポートとなりました。ぜひお楽しみください♪

 

 先日、9か月間の留学生活を終えて、日本に帰国しました。

 今回は最後の月の様子や、全体を振り返って書いています。最後まで読んでくださったら嬉しいです。


ホストスクールでの最後の日々

 6月に入って、学校での授業も残り2週間となりました。毎週2日ほどはオンライン授業でしたが、最後の週は全部対面授業だったので、クラスメイト全員に会えて、しばらくオンラインでしか授業が行われていなかった教科の先生にもお会いすることができたので嬉しかったです。

 みんなとの授業が最後の日、学校に着くとクラスの子たちからお手紙やプレゼントをもらったり、手の込んだアルバムをもらったり、とても感動しました。アルバムの最初のページには、クラスメイト全員がメッセージを書いてくれていて、とっても嬉しかったです。

 先生たちにも声をかけてメッセージを集めてくれたようで、今年度私が習ったすべての先生からのメッセージが入ったカードももらいました。個人的にプレゼントをくださった先生もいて、メールアドレスを書いてくださって、「何かあってもなくても、いつでも連絡してくれていいよ」とおっしゃってくださいました。先生方からのメッセージの中には、「あなたの先生になれてよかった」という言葉があって、本当に胸がいっぱいになりました。私が、友達やお世話になった先生方に「ありがとう」を伝える側なのに、みんなは私に対して、「フランスに来てくれてありがとう」だったり、「ありのままの自分でいてくれてありがとう」「出会ってくれてありがとう」という、素敵な温かい言葉をたくさんかけてくれて、本当に心の綺麗な素敵な人たちに出会ったなと思いました。私も、これまでの感謝の気持ちを込めてお世話になった友達にお手紙を書いて渡しました。友達には、「私たちがいつか絶対に日本に行くし、あなたもまたフランスに来るでしょ?連絡も取りあうからね!」と話して、いつか絶対また会おうと約束をしたので、この約束をきちんと果たせるといいなと思います。

 友達に言われて嬉しかったことがあり、それは、私の姿を見て留学したいと思うようになった、私みたいに留学したいと思っていると言ってくれた子たちがいたことです。これは留学生が言われて一番嬉しいことなんじゃないかなと思います。自分の行動が、誰かが目標を持つきっかけになり、その夢を後押しすることができるというのは、本当に光栄なことです。本当に嬉しい言葉でした。


 最後の週に、学校の先生にお願いされて中学2年・3年生の英語の授業で、日本について紹介するプレゼンを行いました。主に、フランスとの教育システムの違いについて話して欲しいとのことだったので、そこに重きを置いて話をしました。留学生としてできる最後の大きな仕事でした。みんな真剣に聞いてくれましたし、何より発表後に多くの子たちが質問をしてくれたことが嬉しかったです。日本に関心を持ってくれるのは改めてとても嬉しいなと思いました。





ホストファミリーとのお別れ

 ホストファミリーとは最後の週末に、大西洋側の海に行きました。フランスに到着した次の日にもこのあたりの海にきたので、とても懐かしい気持ちになるのと同時に、9か月という時間が経つのが本当に早いなと実感しました。制限もまた緩くなって、レストランもお店も全部開いていたので綺麗な海辺の景色を堪能しながら、美味しい料理を食べることができたり、海の中にも少し入ったりと、とても楽しかったです。


 帰国の2日ほど前に、ホストファミリーからこの9か月の写真がたくさん詰まったアルバムをプレゼントしてもらいました。前日には私から全員に手紙を書いたのですが、9歳のホストブラザーはそれを読んで泣いてしまって、帰ってほしくないと言われたので私も寂しい気持ちになりました。ホストマザーには個人的に手紙をもらって、マザーもお別れする時に泣いていたので、私も胸がいっぱいになって泣いてしまいました。「本当に帰国するんだな」とこれまで実感がわいてなかったのですが、そこでやっと実感して悲しくなりました。9か月間、全然違う国からやってきて、初めは全然フランス語が喋れなかった私を受け入れるのは苦労もあったと思いますが、楽しい9か月間を一緒に過ごすことができて、このホストファミリーの元で受け入れをしてもらうことができて本当に良かったです。ホストファザーにはお別れの時に「本当にいい経験だったよ」と言ってくれて、嬉しかったですし、安心しました。学校のクラスメイトや先生もそうですし、ホストファミリーも本当に素敵な人たちだったので自分は出会いに恵まれたなと思いますし、ここでの出会いを胸に刻んでこれからも自分の夢に向かって歩んでいきたいと思いました。

 お別れする時には、「さようなら」という悲しい言葉ではなく、「à bientôt(また近いうちに会おう)」と多くの人が言ってくれたので、それもまた素敵だなと思いましたし、本当にまた近いうちに会えたらいいなと思います。




帰国

 6月18日にフランスを出国しました。9か月という時間は長いようで、本当にあっという間だったように思います。コロナ禍での留学には不安もありましたが、それでも行くという決断をしたこと、その決断を支持してくれた家族、EILの皆様、そして何より、奨学金を支給してくださった皆様には大変感謝をしております。本当にありがとうございました。私の人生において、間違いなくかけがえのない経験になったと胸を張って言えます。留学に行って本当に良かったです。機会があれば、大学でもまた留学ができたら良いなと思いますし、これからも言語の勉強は続けていきたいです。


このレポートを最後まで読んでくださった方も、ありがとうございました。



(文章・写真 2020年フランス派遣 永田絵麻クラークさん)

 

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