~EIL派遣生が見たコロナ禍の世界~第6回 アルゼンチン派遣生M.Mさん

最終更新: 10月26日

世界を震撼させた新型コロナウイルス。

その影響はあらゆる分野や人々に広がっており、EILのプログラムを通して海外で学ぶ留学生たちも、大きな影響を受けました。


一年間の交換留学プログラムで2019年夏に出発し、現地滞在中だった留学生たち。

3月時点で、一部の派遣国の受入団体にて、継続的な安全確保が難しいとして、プログラムの中止が決定されました。

それ以外の派遣国に派遣されていた生徒たちについても、EILとしては早期帰国を推奨する通知を行いました。

しかしながら、急速に感染が拡大した都合で、派遣国内に行動制限が敷かれて空港まで移動できなかったケース、空港のある都市部への移動や空港、復路の飛行機内での感染のリスクがあると判断されたケースを含め、一部の派遣生および保護者は受入団体およびホストファミリーの合意もと、留学を継続する選択をされました。

留学継続を選択した留学生には、EIL職員が現地状況の情報収集に努め、定期的なヒアリングを続けながらサポートを行い、無事に全員が帰国を果たしました。


Experimentersでは、期せずしてコロナ禍を海外で過ごした派遣生たちに、それぞれの体験について聞きました。

マスメディアの報道では見えてこない、 実際に留学生が体験した、各国の人々のコロナ禍の暮らしの様子を、ぜひ読んでいただければと思います。


最終回となる本日は、アルゼンチン派遣生M.Mさんからの報告です。


過去の記事はコチラ!

~EIL派遣生が見たコロナ禍の世界~第1回 スウェーデン派遣生C.Tさん

~EIL派遣生が見たコロナ禍の世界~第2回 スペイン派遣生H.Oさん

~EIL派遣生が見たコロナ禍の世界~第3回 カナダ派遣生H.Sさん

~EIL派遣生が見たコロナ禍の世界~第4回 オーストラリア派遣生H.Tさん

~EIL派遣生が見たコロナ禍の世界~第5回 アイルランド派遣生M.Aさん

滞在地域の様子の変化について教えてください。 いつ頃からどんな風に変わりましたか?何か行動規制はされましたか? 三月中旬からcuarentena (外出禁止令)が始まって、普段の外出はもちろん、はじめの方はランニングやウォーキングも規制されていました。犬の散歩は可能でした。スーパーに入るのも、スーパーの入り口に警備員みたいな人がいて、家族と一緒にスーパーに行っても1人しか入れないように制限されていました。また、友達と家で集まったりするのにも禁止令が出ていました。

学校生活に変化はありましたか? 学校はアルゼンチン国内で外出禁止令が出る3日ほど前に休校になりました。友達によると7/13現在も、まだ休校が続いているそうです。

休校の間はオンラインで宿題が出されたり、ビデオ電話で授業がありました。オンラインのクラスがある授業とない授業があったので、所要時間は1日に1時間あるかないかぐらいでした。多い日では、一日に3科目ぐらいの授業がありました。

自分の好きな時間に勉強ができるのはよかったです。ただ、今までは近くの席の子たちが授業の内容や宿題を手伝ってくれていたけど、それがなくなってしまいました。先生からもらう宿題はみんなと同じなので、少ししんどかったかなと思います。友達とは、電話をしたり、アプリを通じてNetflixを一緒に見たりしました。

コロナ禍で感じた国民性について教えてください。「その国らしさ」を何か感じましたか? アルゼンチンは、まだ感染者数が2桁の時にcuarenta を開始したのにも関わらず、まだまだ感染者が増えています。実際現地にいて友達と会話していても、「自分が外に出て友達と家で集まっても、他の人はちゃんと外出自粛してるしいいだろう」とか「私は感染していないし大丈夫だ」などと思ってる人がとても多いなと思いました。あんまりこのウイルスに対して危機感をもってないように感じました。アルゼンチン人の気質でもある、まぁなんとかなるだろう、みたいな感じでいる人が多いのかなと感じました。


外出時のマスクは、絶対着用でした。

ホストファミリーが薬局で働いていたのですが、薬局では普通に売っていたと思います。ハンドジェルなども売っていました。でも、逆にスーパーでマスクを売っているのは見なかったです。日本みたいに使い捨てのマスクよりも、手作りの布マスクが多かったイメージがあります。


コロナ禍で留学を継続することに不安はありませんでしたか?

決断までに誰とどんな相談をしましたか?

不安はとてもありました。3月に外出禁止令が出て、まだ留学はあと3ヶ月残っているし、スペイン語が喋れるようになってきて友達も出来て、日常生活を楽しんでいた時だったので、外出禁止令が留学終わるまでに解除されることを願って残るか、危なくなる前に帰るかでとても悩みました。かと言って、万が一現地でCOVID-19 に感染し、日本の家族に感染させてしまい重体になったら、などと考えるととても不安でした。でも定期的にEILの方と相談したり家族と電話して、6月の頭に帰国を決めました。

(写真)帰りの空港にて


コロナ禍を海外で過ごした感想を教えてください。

こんな世界混乱が起きている中、家族と離れて生活して、家族の大切さが留学を通して感じる以上に感じました。また、ホストファミリーも、家族のことでいっぱいなはずなのに私にも気を遣ってくれて、普通の留学生活では感じられない、体験できないことまで体験して、大変だったけど忘れられない経験になりました。


(写真・文/2019年度アルゼンチン派遣生 M.M)

いかがだったでしょうか?

連日お伝えしてきた「EIL派遣生が見たコロナ禍の世界」今回が最終回となります。

次回からは、海外で生活をしているOB/OGからのレポートをお届けします。


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EILのプログラムを通して、国際交流体験をしてきた人たちの、その体験、

そしてその体験がその後にどう活かされたかを伺いました。

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