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~EIL派遣生が見たコロナ禍の世界~第3回 カナダ派遣生H.Sさん

更新日:6月21日

世界を震撼させた新型コロナウイルス。

その影響はあらゆる分野や人々に広がっており、EILのプログラムを通して海外で学ぶ留学生たちも、大きな影響を受けました。


一年間の交換留学プログラムで2019年夏に出発し、現地滞在中だった留学生たち。

3月時点で、一部の派遣国の受入団体にて、継続的な安全確保が難しいとして、プログラムの中止が決定されました。

それ以外の派遣国に派遣されていた生徒たちについても、EILとしては早期帰国を推奨する通知を行いました。

しかしながら、急速に感染が拡大した都合で、派遣国内に行動制限が敷かれて空港まで移動できなかったケース、空港のある都市部への移動や空港、復路の飛行機内での感染のリスクがあると判断されたケースを含め、一部の派遣生および保護者は受入団体およびホストファミリーの合意もと、留学を継続する選択をされました。

留学継続を選択した留学生には、EIL職員が現地状況の情報収集に努め、定期的なヒアリングを続けながらサポートを行い、無事に全員が帰国を果たしました。


Experimentersでは、期せずしてコロナ禍を海外で過ごした派遣生たちに、それぞれの体験について聞きました。

マスメディアの報道では見えてこない、 実際に留学生が体験した、各国の人々のコロナ禍の暮らしの様子を、ぜひ読んでいただければと思います。


3回目となる本日は、カナダ派遣生H.Sさんからの報告です。


過去の記事はコチラ!

 

滞在地域の様子の変化について教えてください。 いつ頃からどんな風に変わりましたか?何か行動規制はされましたか? 3月半ばに自分がいた州で初のコロナ患者が出て、4月には店もほとんど閉まっていたと思います。スーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどは通常通りか営業時間短縮、ファストフード店などはドライブスルーのみの営業でした。


学校生活に変化はありましたか? 州でコロナ感染者が出て2、3日で休校になったと思います。学区の対応が本当に早いな、と思った記憶があります。

オンライン授業は各教科の先生がgoogle classroom で課題を配信してそれを提出するだけでした。毎日、全部の教科で課題が送られてくるわけじゃ無かったし、難しくなかったので、毎日1時間もかからずに終わっていました。zoomなどで授業をする感じではありませんでした。

良かった点は、ファミリーと時間を過ごしながら学校のことをできたことです。逆にやり辛かった点は、わからないことがあってもすぐに先生に質問できなかったことです。

友達とは、たまに電話したりチャットで話したりしながら交流をしていました。


コロナ禍で感じた国民性について教えてください。「その国らしさ」を何か感じましたか? 4月初旬にカナダ政府から、マスクをつける、外に出ない、ソーシャルディスタンスを守る、等の指針を発表しました。ほぼ全員守っていたのですごいな、真面目だなと思いました。

海外ではあまりマスク文化がありません。私自身はあまり店に行かなかったこともあり、マスクを販売しているところは見ませんでした。日本で売ってる様な紙マスクをしてる人も居ましたが、手作りマスクをしてる人の方が多いなと言う印象でした。


コロナ禍で留学を継続することに不安はありませんでしたか?

決断までに誰とどんな相談をしましたか?

無事に帰国ができるかどうか、現地でコロナにかからないか、と言う不安がありました。

親には学校もないのであれば、いる意味がないんじゃないかと言われましたが、「英語を学ぶために留学している。日本に帰ったら英語を話さなくなる」と言って説得しました。


コロナ禍を海外で過ごした感想を教えてください。

いろいろ不安があったり、親から言われた居る意味があるのか、ということについて考えたりもしました。しかし、帰国の何日か前に、ファミリーに2泊3日でキャンプに連れて行ってもらい、日本ではできない様なキャンピングカーで止まったり、大きい焚火をしたりさせてもらって、雨で寒かったのですが、とても楽しい体験ができました。最後の最後に最高の思い出を作れて、良い人達に恵まれて最後まで滞在することができ、本当によかったなと思っています。できればこんな経験はもうしたくないですが、これはこれでいい経験になりました。

(写真・文/2019年度カナダ派遣生 H.S)

 

いかがだったでしょうか?

次回は、オーストラリア派遣生H.Tさんの報告をお伝えします!


EILでは、高校生交換留学プログラム2021度派遣生を募集しています!詳しくは、こちらをご覧下さい。

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​EILの正式名称は「Experiment in Intertnational Living」このサイトは、EILのプログラムを通じて国際交流体験をした人たちを「Experimenters」と称し、その体験やその後にどう活かされたかを紹介するEILのウェブマガジンです。

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