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アップルシード奨学生 A.T.さんレポート第8回

  • 6月1日
  • 読了時間: 4分

 EIL高校生交換留学プログラムを通して、熊本県内からアメリカ・モンタナ州に留学する生徒を対象とした奨学金、「くまもと未来創造基金 アップルシード奨学金」


 2025年の奨学生であるA.T.さん。8月中旬からモンタナで留学生活をスタートしています!A.T.さんには、留学期間中に定期的にレポートを書いていただくことになっています。いよいよ帰国が近づいてきました。ぜひお楽しみください!

学校のことについて

 今月(5月)は学校の終了月でした。私はseniorということもあり、さまざまなイベントがありました。emester testを午前中に受け、午後からみんなでsenior picnicに行ったり、senior brunchをしたり、eagle walkがあったりと、慌ただしくも充実した日々でした。eagle walkとは、卒業のキャップとガウンを着て幼稚園から高校までを回り、各場所の廊下を先生たちや子どもたちとハイタッチしながら歩くというものです。この地域の子どもたちは幼稚園から高校まで同じ地域の学校に通っているからこそ成り立つ、とても素敵なイベントだと感じました。


 

 私が最も楽しかったのはsenior picnicです。みんなでバスに乗って少し離れた場所へ行き、約4時間を過ごしました。ボールで遊んだり、芝生の上で寝転んだり、友達とゆっくり話したりと、普段の学校生活とは違ったのびのびとした時間でした。お昼ご飯もいつもとは違うメンバーと一緒に食べることができ、新鮮で楽しかったです。そして、その週の日曜日に卒業式がありました。式自体の流れは日本と大きく異なる点はありませんでしたが、卒業式後に友達が卒業パーティーを開いていたので参加しました。そのパーティーには家族や友達だけでなく先生たちも来ており、日本ではあまり見られない光景で驚きました。



 次に、印象に残った授業について紹介します。アメリカ史の授業では学習範囲が終わったこともあり、ディベートを行いました。各自が歴代アメリカ大統領の中から1人を選び、なぜ相手の大統領より自分が選んだ大統領の方が優れているかを議論するというものです。事前に調べてまとめるだけでなく、想定される質問への回答も準備しました。ディベート当日はドレスアップが求められ、女子はロングのワンピース、男子はスーツを着用しました。一回戦で負けた場合は「最悪な大統領」を1人選びレポートを提出しなければならず、逆にクラスで優勝すればsemester testが免除されるというルールがあり、みんな真剣に取り組んでいました。実際にディベートを見ているのもとても面白く、私は一回戦で負けてしまいましたが、ユニークな授業でいい経験になりました。



ホームステイについて

 今月(5月)は、一人暮らしをしているホストシスターが誕生日を迎えたこともあり、彼女が家に帰ってきました。これまでホストファミリーに日本料理を振る舞ったことは何度もありましたが、彼女にはまだなく、ずっと何か作りたいと思っていたので、今回作ることができてよかったです。少し悩んだのは、彼女がビーガンだという点です。メインはいなり寿司にしようと決めていましたが、作っていく中で物足りなさを感じ、巻き寿司も追加することにしました。その際、具材をどうするか迷いました。いつも日本で食べていたものをみんなにも食べてほしいという気持ちがある一方、それには動物性の食材が含まれているため、動物性のものを一切使わないビーガン向けのものと、普段日本で食べていたものの2種類を作ることにしました。結果的にみんなが喜んでくれたので、準備した甲斐がありました。



 また、今月(5月)は貴重な経験をしました。ホストファザーの祖母のお葬式に参列したことです。お葬式の前夜には、祖母が住んでいた家に親戚たちが集まり、そこで一晩を過ごしました。翌朝、教会でお葬式が執り行われました。黒い服で参列する人もいましたが、故人が好きだった色の服を着ている人や、親戚以外では普段着で参列している人も多く、日本との違いが印象的でした。日本では黒またはそれに準じた服装が基本なので、新鮮に感じました。


 お棺の上には花束が添えられており、教会での式が終わると、白い車に乗せてお墓へと向かいました。お棺を所定の場所に置き、最後にみんなでお祈りをしました。その後は教会に戻り、教会関係者が準備してくださったお昼ご飯をいただきました。レモネードも振る舞われており、ホストファミリーによると教会では定番の飲み物だとのことでした。その後、祖母の家に戻り、翌日のお昼頃に帰路につきました。クリスマス頃に集まった時とは違う親戚とも交流でき、温かい時間を過ごすことができました。お葬式全体を通して、日本とは異なる雰囲気をその場で感じられたことは、とても良い経験になりました。



次号はいよいよ留学の総まとめです。お楽しみに。


(写真、文:2025年アメリカ派遣生 A.T.

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