2025アップルシード奨学生 A.T.さんレポート第4回
- 2月13日
- 読了時間: 4分
EIL高校生交換留学プログラムを通して、熊本県内からアメリカ・モンタナ州に留学する生徒を対象とした奨学金、「くまもと未来創造基金 アップルシード奨学金」
2025年の奨学生であるA.T.さん。8月中旬からモンタナで留学生活をスタートしています!A.T.さんには、留学期間中に定期的にレポートを書いていただくことになっています。今回は第4回目です。ぜひお楽しみください!
学校のことについて
冬休みが終わり、二学期が始まりました。最初の一週間は比較的ゆっくりしたペースで進むのかと思っていましたが、実際には初日から通常通り、むしろそれ以上に忙しい日々が始まりました。課題の量もこれまでより多く、終わらせるのが大変でした。

学期が変わったことにより教科の変更をすることができました。仮のスケジュールは冬休み前にカウンセラーの先生と相談して決め、冬休み明けからそのスケジュールで学校生活が始まりました。そして、1学期同様、学期が始まって約一週間後に正式なスケジュールが確定しました。私はこのタイミングで数学と化学のスケジュールを変更しました。その理由は、一学期に受講していた数学の先生から、より難易度の高いクラスへの挑戦を勧められたからです。
先生方と相談した結果、AP Calculusを選択しました。APとは大学レベルとされる授業のことで、アメリカの高校では複数の教科にこのシステムが導入されています。高校在学中にAPクラスを受講し、その試験に合格すると、大学で同じ教科を履修したものとして単位が認められる場合があります。そのため、大学の学費を抑えられるという利点があり、多くの生徒がこの制度を利用していると聞きました。

授業内容は、日本の高校数学と重なる部分もありましたが、それよりも一段階難しい内容も多く含まれていました。日本の高校にはない制度であり、大学レベルの数学を高校生のうちに学べることは、学習面でも貴重な経験だと感じました。勉強面でも充実した経験ができていることを嬉しく思いました。
また、この学期から「student teacher」と呼ばれる教育実習生の先生たちが学校に来ていました。全てのクラスにいるわけではなく、担当の先生の授業に一緒に入る形で実習を行っていました。私のアメリカ史のクラスにもstudent teacherがいて、先週一度だけ授業を行いました。それ以外の時間は、教室で生徒の様子を見たり、教科書の章末問題を解いた生徒の回答を確認したりしていました。
ホームステイについて
生活面では今月で留学生活が五か月目に入り、全体のちょうど半分が過ぎました。時間が経つのが早かったようにも、長かったようにも感じましたが、正直に言うとこの五か月目が一番大変だったと感じました。
冬休み明けの最初の一週間は、これまでの倍以上の課題が一気に出され、その影響もあり週末に体調を崩してしまいました。ようやく回復してきたと思った矢先、学校で風邪が流行し、再び体調を崩しました。今回は前回よりも症状が重く、身体が重い状態が続きました。
身体的に弱っている時に、精神的にも不安定になり、ホームシックを感じるようになりました。これまでは留学初期に軽いホームシックを感じたことはありましたが、いずれも一時的なものでした。しかし今回は、体調不良で寝込んでいる間に日本での生活を思い出したり、夢に家族や友達が出てきたりして、より強くホームシックを感じました。
家族に電話をかけたい気持ちもありましたが、留学前の研修で、ホームシックの時に家族の写真を見たり声を聞いたりすると、かえって悪化することもあると学んだことを思い出し、できるだけ別のことを考えるようにしました。
そんな中、ホームシックから抜け出す大きなきっかけとなった出来事がありました。体調が悪く部屋で休んでいた時、ホストシスターが「体調が悪い時に食べるといいよ」と言って、食事を部屋まで持ってきてくれました。その何気ない優しさがとても嬉しく、「ここにも自分を気にかけてくれる家族がいる」と強く感じました。この出来事を通して、心が少し軽くなり、ホームシックの気持ちが和らぎました。
この経験から、ホームシックは決して悪いものではなく自分の感情と向き合う大切な時間だったと感じるようになりました。初めて経験する感情に戸惑いもありましたが、その分、自分の感情をコントロールする力が少し成長し、自分自身をより深く知ることができたと思いました。
留学は、学習面や生活面の変化が注目されがちですが、精神面での変化も同じくらい大切な経験でした。留学をしたからこそ出会えた感情や心の動きを、その時の気持ちとして大切に残していきたいと思いました。感情は写真に残すことはできないからこそ、その瞬間に感じたことを言葉として記し、大切にしていこうと思います。
(写真、文:2025年アメリカ派遣生 A.T.)
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