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2025アップルシード奨学生 A.T.さんレポート第2回

  • 執筆者の写真: EIL Japan
    EIL Japan
  • 2 分前
  • 読了時間: 5分

 EIL高校生交換留学プログラムを通して、熊本県内からアメリカ・モンタナ州に留学する生徒を対象とした奨学金、「くまもと未来創造基金 アップルシード奨学金」


 2025年の奨学生であるA.T.さん。8月中旬からモンタナで留学生活をスタートしています!A.T.さんには、留学期間中に定期的にレポートを書いていただくことになっています。ぜひお楽しみください!

学校のことについて

 アメリカの高校での生活が始まってから3ヶ月が経ちました。生活や友達にはだいぶ慣れてきましたが、授業で先生の指示を一度で理解できなかったりするなど、まだ大変なこともあります。

 最近、自分の中で変わったことは、分からなかった時に先生だけでなく、ペアや近くの人にも気軽に聞くようになったことです。例えば、今日のScience & Technologyの授業では、ペアで肉を部位ごとに切って取り出す課題がありました。共同作業の場面もありましたが、交互に部位を取り出す場面もありました。迷った時には、「どうやって切るの?」や「ここで合ってる?」と、前までは先生に聞いていたことをペアに聞くことができました。相手も優しく教えてくれたので、とても嬉しかったです。自分から積極的に動くことが大事だと分かっていても、英語がうまく伝わらないと焦ったり、後で落ち込んだりして、次が少し怖くなることもあります。しかし、こうした経験を通して、怖がって何もしないのはもったいないと感じるようになりました

 正直に言うと、以前は「来たばかりの留学生」という肩書きに甘え、授業で積極的になれず、周りに頼り切っていたこともありました。今は、みんなが同じ学校の生徒として自分を受け入れてくれていることに気づき、英語力の高さよりも、どれだけ伝えよう、参加しようとしているかが大切だと理解しました。このタイミングで自分の行動を改めて見直せたことは、本当に良かったです。最近は、ペアで課題に取り組む時に「自分はこれをする」「こう思う」と積極的に発言し、分からないことを聞くだけでなく、一緒にプロジェクトに取り組む1人として動くようにしています。行動や気づきが遅いと感じることもありますが、自分の考え方を見直し、必要なことを実行できるようになったことは本当に良かったです。今後も、定期的に自分の状況や行動を客観的に見直し、より良くなるために考え続けようと思います。



 また、私は現在mentoringという活動にも参加しています。これは、小学3〜6年生の子どもと1対1でペアになり、月に3回一緒に過ごすボランティア活動です。活動は、全体で行う日が1日、lunch buddiesとして一緒に昼食を取る日が1日、個別に会って遊ぶ日が1日あります。個別に会う日は、menteeの親と日程を調整します。放課後や休日に会うこともあります。

 先月はハロウィンが近かったので、折り紙でかぼちゃや魔女の帽子、オバケなどを作りました。日本の文化を子どもたちと共有することが留学中の目標の1つなので、この活動に参加できて嬉しかったです。Mentoringの時間は、自分から話しかけたり話題を広げたりすることが想像以上に大変です。言いたいことが伝わらず無言になることもよくあります。しかし、普段は年齢が近い人や大人と話す機会が多く、ある程度会話が続いていたのは、周りの人が理解してくれていたおかげだと気づきました。大変ですが、普段より多く自分から話すことが求められるこの時間は、英語力を鍛える良い機会だと感じています。相手によって使う英語も変わるので、自分の成長につながる活動です。

今の目標は、mentoringで気まずい時間を作らず、スムーズに会話を進めることです。また、スモールトークの大切さにも気づきました。普段、自分が受ける立場では初対面の人とも自然に会話できていましたが、その会話を広げるためには最初の話題選びが重要だと知りました。この経験を通して、自分の社交性も高められるよう努力したいです。


ホストファミリー

 今月は私の誕生日がありました。前日には家族でボウリングに行き、皆で遊びました。この家では、誕生日はケーキを食べたり出かけたりするだけでなく、家族みんなで体を動かして祝うそうです。スペアが出た時には一緒に喜び、残り1本の時には一緒に悔しがったりして、スコアに関係なくとても楽しかったです。

 当日は、前日の夜にホストマザーたちが作ってくれたパンプキンケーキを朝食として食べました。シナモンがよく効いていて、かぼちゃの味もしっかり感じられ、美味しかったです。その後、ビリングスで買い物をしたあと、イタリアンレストランに連れて行ってもらいました。私の好みを考えて海鮮やパスタを選んでくれたと知り、とても嬉しかったです。プレゼントももらいました。ホストマザーおすすめのチョコレート、もこもこの長い靴下、そして手作りのマフラーです。マフラーは私の好きな色で作ってくれたそうです。帰宅後には、1人分の小さなスポンジケーキにフルーツと生クリームを挟んだケーキも食べました。初めて家族以外と過ごす誕生日でしたが、この家族に受け入れられ、家族の一員として迎え入れてもらっていることを実感できた、とても嬉しい誕生日でした。

 今月はThanksgivingがあるので、ホストファミリーと一緒に伝統的な料理を作りながら、アメリカの文化に触れて楽しみたいと思います。



(写真、文:2025年アメリカ派遣生 A.T.










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