【高校生交換留学体験談】Y.C.さん(エストニア派遣)
- EIL Japan

- 2 日前
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2025年夏より沖縄県「国際性に富む人材育成留学事業」でエストニアに派遣されているY.C.さん。今回、ご自身の留学体験をシェアしたいとレポートを書いてくださいました。
エストニア到着後の現地オリエンテーションやホストファミリー・スクール、エストニアの伝統行事など多岐にわたって書いてくださいました。お楽しみください!
TERE!!! MINU NIMI ON YUI !!!
2025年 エストニア派遣生のY.C.です!
「国際性に富む人材育成留学事業」の交換留学生としての生活も気づけば3ヶ月が過ぎようとしています。ちょっと聞き馴染みのない国【エストニア】でどんな毎日を送っているのか。私の成長だらけの留学生活を皆さんにお届けできたらなと思っています!!
受け入れ団体によるオリエンテーション
到着して最初の4日間は現地受入団体によるオリエンテーションを受けました。私を含めた日本人4人、イタリア人2人、ドイツ人5人、合計11人の留学生と5人のOBOGで1つ屋根の下、楽しくエストニアについて学びました。朝にはエストニアの歴史的なフォークダンスを踊り、ある時はOBOG が私たちに目隠しをして伝統食を食べさせてくれたこともありました。また、オリエンテーション内で行われるエストニア語の授業では基本的な挨拶や数字などから勉強をしました。実は、通常使われるQ、W、X、Yはエストニア語にはありません。そのため私の名前である‘YUI‘は紙に書いてからじゃないと伝わらないなんてこともよくあります。たった4日間でも私たちの絆はとても深まり、ホストファミリーの家に行くのがみんなより少し早かった私にハグをしてくれ、車に乗り込む直前まで手を振ってくれました。英語がカタコトでも言葉以上に心が通じ合う友達ができたということが私にとって1番大きな学びでした。
その後も2ヶ月に1回の頻度で集まる機会があり、お互いの悩みや相談をしています。9月〜10月、12月の間は事務局の方が毎週日曜日にエストニア語の授業をしてくれるなど受入団体のサポートはとても手厚く感謝しています。
エストニアで迎えた17歳の誕生日
実は、到着して3日目が私の17歳の誕生日でした。オリエンテーション中だったこともあり、OBOGと留学生の仲間たちがサプライズをしてくれました!この日は午前中からエストニアの学校や伝統行事についての説明を聞いていて、祝日の話になった時、「今日も私たちにとっては大切な日だよね!」と言われて自分が誕生日なことも忘れ何のことかもわからず、頭フル回転で “説明聞き逃した…!?”と思っていたらエストニア語でhappy birthdayを歌ってくれて気づいたらケーキが登場してました!!エストニアの名物でもあるブルーベリーで私の名前を作ってくれ、歌い終わったあとに椅子に誘導され、「何歳になったの?」と聞かれたので前日に習ったエストニア語で答えちゃおうと思いseitsekümmend と答えたらみんなに爆笑されました。seitsekümmend は17ではなく70でした。もう一生間違えないと思います笑
改めて正しいエストニア語で17歳と答え、オリエンテーションに参加していた男子留学生とOBが私の座ってるイスを17回持ち上げてくれました。夜にはOBOG、留学生、男女関係なくみんな一緒にサウナに入りました。エストニア含め北欧はサウナの需要がとても高く、家にもサウナついてるのが普通だと聞きました。この日が初めてのサウナだった私はまだ”整う“という感覚はわからなかったけど最高に楽しかったです。未成年最後の誕生日、人生で忘れられない素敵な1日になりました。

ホストファミリー
私のホストファミリーの家族構成はファザー、マザー、年上のブラザー2人と、年下のシスター、猫1匹、ハムスター1匹、セカンドハウスに犬1匹と、ニワトリがたくさんいます。家ではマザーとシスターと私の3人で生活しています。ホストマザーは昔ネイリストだったので1ヶ月に1回私にもネイルをしてくれます。その時間に将来の夢や日本の家族のことを話したり、ホストマザーの昔の話を聞いたりしていて大好きな時間のひとつです。また、私の最近のルーティンは学校から帰ったら7個下のホストシスターと約2時間おままごとや〇〇ごっこをすることです。ホストシスターが警察役、私は万引きを50回繰り返す犯人役を演じたこともあります。おままごとが得意科目で子供と遊ぶことが大好きな私にとって楽しい時間になっています。
休日にクリスマスのクッキー、Piparkoogidを作ったり映画を見に行ったりします。ちなみに、映画は音声がエストニア語、字幕がロシア語なのであまり理解はできていません…理解できるように頑張りたいです。また、私のホストファミリーと、マザーの妹家族を呼んで手巻き寿司パーティーをしました。お米を鍋で炊くのが初めてでおかゆのようになってしまったけど美味しく食べてくれました!!
ホストスクール
私の学校は1学年約60人に対して1人の先生が担当をしていて、生徒は2つのグループに分かれています。学校は朝8時30分から始まり45分授業の8コマあります。変わった授業でいうと、制作中心の美術とは別に kunstiajalugu (kunsti =art ,ajalugu=history)というのがあり主に建築と美術家について学んでいます。また、私はエストニアの中のラクヴェレという街に住んでいるのですがラクヴェレに特化した歴史の授業もあります。第三言語も学ぶことができ、ドイツ語かロシア語が選べます。選択授業ではIT 、美術、経済、ナチュラルセキュリティの4つから選べます。ナチュラルセキュリティとは消防士や自衛隊に似たような知識が学べます。学校にコーヒーメーカーがあり、0.5ユーロ(約90円)で飲むことができます。種類も豊富で私のおすすめは piparmünt kakapo(ミント味のココア)とpähkel cappuccino (ナッツが入ってるカプチーノ)です。
伝統のまつり Kadripäev
毎年11月25日にエストニアでは女性の幸せを願う伝統行事としてKadripäevというのがあります。全身に白を纏い、ハロウィンのように家を訪ねて歌を歌います。もうひとつ、男性の仮装をして歌うmardipäevというのが毎年11月10日に開催されます。エストニアではハロウィンよりもこの2つが大きく、私もKadripäevに参加してエストニア語で歌を歌いました!!

残り7ヶ月
3ヶ月たったとはいえ、新しい発見の連続で自分の行動も試行錯誤を繰り返しています。勉強してるつもりなのにエストニア語が話せるようにならない、会話が楽しめないという悩みからほんのちょっとメンタルブレイクもありましたが今はそれも乗り越え、どの留学生よりもエストニア語を喋れるようになってたくさんの知識を吸収して楽しんで帰ってくる!!と心に決めて毎日頑張っています笑 残り7ヶ月、私がどう成長していくか楽しみです。
(写真、文:2025年度エストニア派遣生 Y.C.)
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