2024アップルシード奨学生 K.R.さんレポート第9回
- EIL Japan

- 6月25日
- 読了時間: 4分
EIL高校生交換留学プログラムを通して、熊本県内からアメリカ・モンタナ州に留学する生徒を対象とした奨学金、「くまもと未来創造基金 アップルシード奨学金」
2024年の奨学生であるK.R.さん。8月中旬からモンタナで留学生活をスタートしています!K.Rさんには、留学期間中に定期的にレポートを書いてくださいました。ぜひお楽しみください!
いよいよ帰国も目の前まで迫ってきました。とてもたくさんのことがあった一年で色々な面での成長を感じています。まだまだ足りないところもいっぱいあるけれど、帰国してからもたくさん精進しようというモチベーションが溢れ出ています。友達や先生、ファミリーや他の留学生たちともしばらく会えなくなるのがとても寂しいけれど、自分の将来を考えるとワクワクが止まりません。最後の1ヶ月は楽しいことがたくさんありました。
留学生たち
他の国から来た同じ団体に所属する留学生たちとは出会っていろんな活動や問題に一緒に向き合いました。1年という短い間だったけれど、同じ状況に置かれているもの同士、助け合いをたくさんして、切磋琢磨してきた大切な仲間たちです。時期は少しずつ異なるけど、みんな帰国しなければなりません。だからコーディネーターがみんなのためにお別れ会を開いてくれました。みんなの寄せ書きをもらったり、一緒にゲームをしたりして、お泊まり会をしました。もうこれで会うのは最後だという子もたくさんいたので、寂しさを感じながらも、彼らの将来を想像するだけでうれしく思えました。みんなからの温かいメッセージと思い出は一生の宝物です。
学校
学校ではほとんどの授業が終わり、授業の時間に外に行ってクラスメイトと遊ぶことが多くなりました。教室の中でもホワイトボードに絵を描いたりしてクラスメイトとたくさん一緒に時間を過ごせました。音楽の授業では今年度最後のコンサートに向けてたくさん練習しました。私のクラスは卒業式でも歌うことになっていたので、それも相まってみんな真剣に取り組みました。歌詞が英語なのと、引用した曲が洋楽のポップ曲たちをリメイクしたものだったので、苦戦しましたが、同じパートの子が質問に丁寧に答えてくれたおかげでコンサートも卒業式も成功させることができました。
美術の先生が退職し、引っ越しをしてしまわれるということで、最後に美術クラブでフィールドトリップに行きました。モンタナ州の原住民の歴史が深く絡んだところへ行ったのでとても興味深く、新しく感じられました。
先生方に感謝の意を込めてプレゼントと手紙を送りました。日本から持参したお茶パックやお菓子などと合わせて折り紙でおった封筒に手紙を入れて1人1人先生方に感謝を込めて送りました。先生方みなさん喜んでくれたようでとても嬉しかったです。先生方のご理解と協力のおかげでこの一年を乗り越えることができました。1年という長いようで短い間でしたが、とても感謝しています。
卒業式
卒業式前日にはキャップとガウンを着て、グラッドウォークというのを卒業生全員でやりました。ローレル内にある小中学校をスクールバスに乗ってまわり、生徒とハイタッチをして回りました。みんなからお祝いされ、うれしさもあり、この学校から離れて日本に帰らないといけない悲しさもこみ上げてきました。
卒業式当日では、まず音楽の授業で一緒だったクラスメイトと歌を歌い卒業式が始まりました。今年定年退職する英語の先生のスピーチと学年代表者2人のスピーチを聞き、卒業証書授与を行いました。自分の番が来て緊張していましたが、1年間とても頑張ったという思いに対応するようにわくわくもしていました。お世話になった先生たちと握手やハグをし終わり、最後にキャップを投げて卒業式は終わりました。卒業式に来てくれた友達と写真を撮り、帰路につきました。もうたく助さんの友達と会えなくなると思うととても憂鬱な気持ちになりました。でも1年間私を支えてくれたたくさんの友達には感謝の気持ちしかありません。別れる悲しさよりも、自分の将来とみんなの将来が交差しないだろうという悔しさよりも、みんな優しく、いつもそばにいて、助けてくれた事実が私の中では重要な一部になっているのだと感じました。
友達も先生も、ホストファミリーとも、もうこれからの人生一度も会えなくなるとしても、彼らは私の成長の中に生きており、ずっと私を成す大きな一部になっていて、これからもその事実は変わりません。
(写真、文:2024年アメリカ派遣生 K.R.)




























