top of page

【高校生交換留学体験談】篠原愛怜さん(スペイン派遣)

 2024年から、EIL高校生交換留学スペイン派遣プログラムに参加している篠原愛怜さん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、レポートを書いてくださいました。


 留学生活も折り返し!ホストファミリーやホストスクールのことなどについて書いてくれました。

 

 Hola!2024年スペイン派遣の篠原愛怜です。小学生からの夢である海外留学できてとても嬉しいです。改めて、留学をご支援してくださった家族、友達、学校やスペイン語の先生方、EILの方々に心から感謝申し上げます。今まで学んできた英語とはまた違う言語で見える世界も違う新たな世界で実際に自分の目で見て聞いて体験してきたこと学んだことを紹介します。ぜひ皆さんが楽しく見ていただけたらとても嬉しいです。


ホームステイ先

 私はスペインの都市マドリードの郊外に位置するガラパガルという街に滞在しています。私は留学前にスペインで地球温暖化により干ばつが起きていると聞いていたので気温が高いイメージでしたが、ガラパガルはマドリードの中でも北西に位置し標高が890mと少し高いため今の時期は寒いですが比較的過ごしやすい気候です。私の街は自然がたくさんで山があり富山とまた違った綺麗な景色を見ることができます。


学校

 私はIES CAÑADA REALという学校に通っています。スペインの教育制度は小・中・高で6・4・2年生と少し異なります。この学校は中学生から私たち世代まで通う中高一貫です。

 スペインはラテンアメリカやモロッコ、ヨーロッパとたくさんの国からの移民者が多く、私のクラスメートのほとんどが純スペイン人ではありません

 日本と同じで月曜日から金曜日の登校で8時25分から授業が始まります。1コマ55分で3コマの授業を休憩時間なしで行った後に25分間の休憩時間を挟み、その後、3コマの授業をそのまま通しで行う形です。各教室に大きなテレビみたいなものがあり、そこに先生がスライドを写したり何か調べたり書いたりして授業を行います。受ける教科は事前に選択できるものがあり、それ以外のものも含めスペイン語、哲学、歴史、経済、ラテン語、英語、美術、体育、日本語での呼び方が分かりませんが世界の問題についての映画を見る授業の9教科を受けています。

 私は日本では学べないような言語を学びたい、大学で活かしたいと思いラテン語を選択しました。そもそもスペイン語が分からないので難しく最初は本当に何もかも理解できなくて数学に変えようかと考えました。しかし友達やホストシスターが一緒に頑張ろうと声をかけてくれました。そこから授業で分からない単語や文法があったときはすぐに友達や先生に聞くように意識しました。今でも分からないことがたくさんありますが、1人で文法の問題を解けるようになりました

 休み時間には学校にあるカフェテリアでパンを買ったり近くのスーパーで何か買ったり、コートでサッカーしたりバスケをしたりすることができます。時間がある時は学校の近くの大きな公園に行って友達と何か食べながらお話して楽しんでいます。基本的に学校内のベンチのところで友達と過ごします。



ホストファミリーとの生活

 ホストファミリーにはホストファザー、マザー、2人の年の近いシスターがいます。ホストシスターと一緒に映画を見たり、料理したりして過ごしています。ホストファミリーにこの5ヶ月間でいろんな場所に連れて行ってもらい体験させてもらいました。その中で2つのお祭りでのことについて紹介します。

 1つ目は10月頃に行われるサラゴサという私の住む場所からバスで片道6時間ほどのところにある街で行われる“Fiesta de Pilar”(ピラール祭)にガラパガル代表として参加しました。私は男性の伝統衣装であるシャツに青いガラパガルのバンダナを首に巻き、赤いスカーフを腰に巻いて行きました。この祭りはスペイン各州、地域からパラグアイなど他の国からも参加される大きなお祭りでピラールの聖母祭をお祝いするものです。それぞれのグループが供える花束を持ち、大通りでギターに合わせながら伝統的な歌やダンスをしながら花を飾る柱まで向かいました。ホストシスターのカスタネットを持ちながらダンスをしてスカートがひらひらと靡く姿がとても可愛らしかったです。

 2つ目は1月5、6日の“Los Reyes Magos“(東方三賢者の日)のイベントに参加しました。キリストが誕生した際に3人の賢者が東の方からラクダに乗って現れお祝いしキリストに様々なものを贈ったという日です。私は2日間にわたってホストシスターと参加しました。私はバルタサールというアフリカ人の王様の家来として伝統的な衣装を着て、フロート車に乗り飴を投げて配ったり図書館に行って子供たちにお菓子とおもちゃを配ったり写真を撮ったりしました。当日は土砂降りの雨だったのでとても大変でしたがとても良い経験になりました。2日目はまた少し違う衣装に着替えて教会に行き挨拶をしに行き、飴を配りました。教会では歌を歌ったり、読み上げたりしていましたが全てスペイン語なので理解するのは難しかったです。しかし最高な2日間となりました。

 スペインに留学してあっという間に半分が過ぎていきました。もちろんこの5ヶ月間は楽しいことだけではありません。言語の壁にぶつかったり、いろいろと問題が起きたりと辛い思いをすることもたくさんありました。しかしそれ以上に友達やホストファミリーと過ごす日々がとても楽しいです。分からないことがあったとしてもすぐに聞くようにすることがとても大切だと感じました。なぜなら、自分にとって理解を深めることもでき、誰かとコミュニケーションをとるきっかけともなるからです。

 残りの半分の時間を後から後悔しないよう、イベントやボランティア、普段の勉強、人との関わりと様々なことに全力で取り組み、楽しみ、大切にし過ごしていきたいです。Voy a esforzarme estudiando español! (スペイン語の勉強を頑張ります!)



(写真、文:2024年度スペイン派遣生 篠原愛怜

 

EIL高校生交換留学プログラムでは、派遣生を募集しています。

プログラムの詳細・資料請求・説明会申込はこちらから!

  • Facebookの社会的なアイコン
  • Instagram

​EILの正式名称は「Experiment in Intertnational Living」このサイトは、EILのプログラムを通じて国際交流体験をした人たちを「Experimenters」と称し、その体験やその後にどう活かされたかを紹介するEILのウェブマガジンです。

Group 661.png
Group 664.png
グループ 12.png

公益社団法人 日本国際生活体験協会(EIL)〒112-0002文京区小石川2-5-12 TEL:03-5805-3451 FAX:03-5805-3452
Copyright © 2015 EIL All Rights Reserved.

bottom of page