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【高校生交換留学体験談】西田美花さん(ドイツ派遣)

 2024年夏からEIL高校生交換留学ドイツ派遣プログラムに参加している西田美花さん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、レポートを書いてくださいました。


 留学開始から5か月が経ち、現地での語学研修の様子からホストファミリー、ホストスクール、ドイツで行っている活動について紹介してくれました。ぜひお楽しみください!

 

 ドイツでの留学生活が5か月目となり、帰国までの期間が少しずつ近づいてきました。留学初日から今日まで様々な出来事が過ぎていく中で、貴重な経験も得ることが出来ました。皆さんに私の日常を紹介しつつ、自分の振り返りのためにもこのレポートを書かせていただきました。


語学学校 

 ドイツに到着した翌日から2週間は、アウグスブルクという街にある語学学校に通いました。授業形式は、午前中はドイツ語の勉強、午後は観光です。また、この2週間は長期で受け入れてくれるホストファミリーとは別の家庭に滞在しました。私以外にも4~5人の留学生が滞在していて、みんな優しく、今でも連絡を取っている子もいます

 私はこの研修中は「ドイツ語力を少しでも伸ばすためにドイツ語を沢山話すぞ!」と意気込んでいました。しかし、授業や生徒同士の会話はほぼ英語で、思ったよりもドイツ語を話す機会が少なくなってしまいました。そこでホストファミリーに、毎晩一緒に話す時間を作りたいとお願いしたり、学校に行く準備を早く終わらせ、余った時間にホストマザーに話しかけたりして、ドイツ語を話す時間を頑張って作りました。自分から沢山話しかけに行くことで、ファミリーとの絆が深まり、今後の留学生活も応援してもらいました。この期間で、積極性の大切さを学ぶことが出来ました。



ホストファミリー

 2週間の語学研修が終わり、長期で受け入れてくれるファミリーと合流しました。1歳のホストシスターと、その両親の3人家族です。今回が彼らにとって留学生を受け入れることが初めてで、私をとても歓迎してくれました。

ホストシスターとは、よく一緒に遊んでいます。まだ小さく、ママやパパなどの単語しか話せませんが、だからこそ言葉がなくても信頼関係を築けたことが、自分の語学力不足で人間関係に悩むことの多い留学の中で、とても救われています。また、ホストシスターの成長を見るのがとても楽しいです。初めて立つことや歩くことが出来たり、新しい歯が生えたり、そういった出来事に喜びを感じ、自分の妹のように思っています。もう本当に彼女が可愛くて可愛くて仕方がないです。笑 毎日癒しと活力を貰っています。

 ホストマザーとファーザーは在宅勤務です。なので家にいる時間が長く、沢山私と話す時間を取ってくれます。また日本が大好きで、日本の素晴らしいところをよく語ったり、アジアンスーパーに行った時に、お勧めした食べ物を興味津々で試してくれたりしています。ホストマザーとは、毎晩日本のアニメをドイツ語、または英語で見ています学校から帰って来たあとは、大体隣に座っておやつを食べながら、今日あったことを話しています。いつも親身に聞いてくれるので、話していてとても安心します。ホストファーザーは、とてもユーモアがあり、面白い人です。とても親しみやすく、一緒にいると笑いが絶えないです。また、間違えたドイツ語や、日常会話ではあまり使わない言葉を使ったときはその都度教えてくれるので、とても勉強になっています。

 一度、自分のドイツ語力に落ち込んで泣いてしまったときに、ホストマザーが「高校生で1人で留学をしようと決めただけでもすごいし、尊敬するよ。何度も挑戦することが大事。勇気をなくさないで」と言ってくれました。ホストファーザーも「最初よりもとてもドイツ語が上手になっているよ」と私を褒めてくれました。この出来事は今でも心に残っています。人前で泣いてしまうのは抵抗がありますが、きちんと相談することで、とても心が楽になりました。その後もドイツ語を褒めてもらうことが増えて、モチベーションアップに繋がりました。このホストファミリーでよかったと思っています。



学校生活

 学校は徒歩とバスで20分程のところにあります。クラスには私以外にもう1人、パラグアイから来た留学生がいます。授業はとても難しいです!45分間、ドイツ語を集中して聞くのが1番大変です。前より文章が読めるようになって少し理解できるようになりましたが、まだまだと感じています。

 初めの友達作りはあまり苦労しませんでした。初日に、隣の席に座っている子に話しかけたことで、一緒に行動する仲の良い友達になることが出来ました。しかし、友達の輪をさらに広げていくことが難しいです。すでにグループが固まっているため、その輪に話しかけに行くのにはとても勇気が要ります。仲のいい子が休んだ時はほかのグループの子の所にいさせてもらっていますが、時々疎外感を感じることがあります。また、いつも2人で行動をしているため、私が別の友達に話しかけにいくと、その友達は1人になってしまいます。もっと色んな人と関わりたいと思う気持ちと、なかなかそれが上手くいかない葛藤に悩んでいます。

 しかし最近は焦りすぎるのも精神的に良くないと思い、自分のペースで進んでいこうと考えるようになりました。仲のいい子や日本に興味を持ってくれている友達など、自分の近くにいる人たちを大切にすることが1番大切だと感じました。



その他

 私は今、「独日協会」に所属しています。活動内容は、日本が好きなドイツ人と、ドイツに住んでいる日本人が交流し一緒に食事をする、というものです。日本にルーツがあったり、興味がある人が来るので、みんなとても優しく、話していてとても楽しいです。また、多くの人とも知り合うことが出来ました。

 また、私は日本にいるときからタンデムパートナーがいました。その子は隣町に住んでいるため、私がドイツに来てからその子と会い、とても仲のいい関係になりました。その子は「これSNSで見たんだけど、今度一緒にやってみない?」や、「ここ行ってみようよ」など沢山やりたいことを提案してくれて、毎週一緒に遊んでいます。その子といると、本当に楽しくて1番気が合うなと感じます。

 学校外で人と関わりを持てたことは、人間関係で悩んでいた私にとって、とても心の支えになっています。


終わり

 この5か月間は自分は今何に悩んでいて、それか解決するためにはどうすればいいか考える時間が多かったです。これを通して、自分が成長し忍耐力もついたように思います。

 私は今高校3年生で、帰国したらすぐ大学受験が始まるので大変ですが、ここでしか学べない貴重な経験を沢山出来るように、毎日頑張って過ごしていこうと思います。


(写真、文:2024年度ドイツ派遣生 西田 美花)

 

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