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【高校生交換留学体験談】古波鮫姫奈さん(台湾派遣)

 2024年の夏から、令和5年度「国際性に富む人材育成留学事業」(沖縄県)の台湾派遣プログラムに参加している古波鮫姫奈さん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、レポートを書いてくれました。


 姫奈さんが滞在している地域のことや、プログラム開始から3ヶ月間の様子について書いてくれました。ぜひお楽しみください!

 

 9月下旬に台湾に来て3ヶ月が過ぎました。長いと感じた1週間もあればあっ言う間に過ぎた1週間もありました。台湾生活にも慣れてきたので、環境をシェアしつつ振り返っていきたいと思います。


出発

 滞在先の決定に時間がかかり、少し不安を抱えながら準備をしていました。やっと決定の情報が来た時にはとても嬉しかったです。当日は、台湾にやっと行けるワクワクと大好きな家族・友達と離れる寂しさでいっぱいいっぱいでした。飛行機内で手荷物を上の棚に置くときにCAさんに手伝ってもらったのですが、近くにいた人もさっと手を添えて一緒に持ち上げてくれて、飛行機に乗ってすぐ台湾人の温かさを感じました。台湾の空港に着いたのは現地時間の夜9時ごろ、ありがたいことにホストマザーとファザーが車で迎えに来てくれました。



ファミリー

 ホストファミリーは父、母、姉、兄、妹の5人家族で、その他に柴犬と文鳥がいます。姉と兄はそれぞれ大学院、大学に通っているので一緒には住んでいません。現在大学1年生の兄が去年カナダに留学に行ったことがきっかけでホストファミリーになることを受け入れてくれたらしいです。ファミリーはとてもアクティブで週末には必ずお出かけに行ったり散歩したりします。みんな優しく、とても良くしてくれます。いろんな場所に連れていってくれたり、たくさん美味しいものを食べさせてくれて本当に感謝しかありません。



地域について

 私が住んでいるのは新竹というところです。台北より南、台中より北側に位置していて、風がとっても強いことで知られています。ファザーが「ここ(新竹)の風は台風の時の日の風より強いよ」って言っていたことがあるんですけど、本当です。風が強い日は突風のような風がずっと吹いています。朝通学する時も若干斜めに歩いてます笑。

 また、新竹にはサイエンスパークがあり、その影響なのかエンジニアがたくさん住んでいると言われています。朝は出勤で多くのバイクと車が走っています。同級生はみんな口を揃えて新竹にはどこも遊ぶところがない!美味しい食べ物がない!ってよく言っています。帰国までには美味しいもの楽しいところを見つけて帰りたいです。



学校について

 私が通っている学校は普通高校とは違い、技術を学ぶ、日本でいう専門学校のような高校です。飲食系の学科、美術科、自動車科、そして私が入っている美容系の学科があります。学校の規模はとても小さく、私のクラスは十数人程度しかいません。その分生徒と先生の距離がとても近くアットホームです。日本で普通の公立高校に通っていた私は最初の1ヶ月は慣れないことばかりでとても大変でした。まず1番慣れなかったのが時間感覚です。8:10から始まる授業は、みんな8:10から教室に移動を始めます。それから先生が来て、始まる時にはすでに8:20を過ぎてるなんてことも珍しくありません。そのため一体何を基準にいつまでに移動したらいいのか慣れませんでした。良くも悪くも台湾人のおおらかさを感じます。また、舞台・メイク・ネイルなどの特色のある授業も経験がない自分には慣れるのに時間がかかりました。今でもできないことはたくさんあるのですが、他のクラスメイトがやっているのを見たりできないことは先生に教えてもらったりしてなんとか授業についていっています。日本でそのまま過ごしていたら絶対に習っていなかっただろうなということを日々学ぶことができてとても貴重な経験ができてると感じます。



語学について

 自分は元々大学を台湾の大学に進学しようと考えていたので、高校1年生の時から少しずつ中国語を勉強し始めていました。また自分自身英語が苦手だったということもあり、初日からホストファミリーとも中国語で会話しています。簡単な日常会話なら受け答えできた私ですが、とても難しく感じたのが学校の同級生との会話です。同年代の若い人たちの話すスピードはとても早く、時々中国語ではなく台湾語を使ったりすることがあり(後から知ったのですが若い人は悪い言葉を言う時に台湾語をよく使うそうです笑)わかるはずの言葉も最初は全然聞き取れませんでした。約3ヶ月の今は、同級生の話し方にも慣れてきて、よく使う単語・文章がわかってきたこともあり最初の頃と比べると聞き取れることは増えているのかなと思います。そこで今課題となっているのはスピーキング面です。最初は積極的に話していたのですが、何言ってるかわからない、聞き取れないと言われることがあり、一気に自信がなくなって中国語を話すのが怖くなってしまいました。挑戦しなくなったんです。そうやって過ごしていると、話さなくても生活していけることに気が付きます。留学する前私は、海外で暮らしているからと言って自然に言語ができるようになるわけじゃないという人の話を聞いて正直少し疑ってました、海外にいたら嫌でもその言語使うでしょって。だけど本当に自分から話さないと言語を使う機会はありません。話せなくても、話さなくても全然暮らしていけてしまうんです。そこから危機感を覚えた私はまた少しずつではありますが気になったことはすぐ聞いてみたり、聞かれたことに頷く、首を振るのではなくてちゃんと文で返事をするようにしたり、簡単なようなことですが一度口を閉ざすことに慣れてしまったらこころの中では言えても口に出すことが難しくなってしまいます。自分によくしてくれている人、仲良くなりたい人のことをもっと知る、自分のことをもっと知ってもらうためにも話すことは諦めないようにしていきたいです。



 慣れてきたからこそ、中だるみせずに自分には何が必要なのか、何をすべきなのかを常に考えて、今後も過ごしていきたいと思います。


(写真、文:2024年度台湾派遣生 古波鮫姫奈

 

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