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【高校生交換留学体験談】加藤あかね さん(フィンランド派遣)第2回

 2023年8月よりEIL高校生交換留学フィンランド派遣プログラムに参加している加藤あかねさん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、現地からレポートを送ってくれました。


 2回目の今回は、気候や文化について書いてくれました。ぜひお楽しみください!

 

皆さんこんにちは。フィンランド派遣生の加藤あかねです。今回はフィンランドの気候や文化について書きたいと思います。


日照時間について

 緯度が高いため、日照時間の変化がとても著しいです。私がフィンランドに来たばかりの8月は、夜8時を過ぎてもまだ明るく困惑していました。それがどんどん短くなり、クリスマスの時期には日照時間が約4時間、空は分厚い雲に覆われていて、太陽を見ない日が何日も続きました。太陽が見えた日はとてもうれしく、とても美しかったので思わず写真を撮りました。今ではだんだんと明るくなり、日の出が9時半、日の入りが16時で約6時間と目に見えて明るくなっています。でもまだ学校が朝8時15分から始まる日、7時過ぎに家を出ると道がとても暗く、本当に朝なのかと驚くこともあります。また、19時くらいに家に帰る日は外は完全に真っ暗で、家につづく道には街灯がなく、木々の中を歩くのは少し怖いです。



気候について

 フィンランドは亜寒帯に属しています。なので、想像通りすでにかなり寒いです。初雪は10月6日に来ました。今は外が一面銀世界になっていて、すごく素敵です。川や海も凍っていて、広大な野原のようです。秋のころは、雪が積もっているというわけではなく、空中の水蒸気が冷やされて露の表面で凝結してできた氷の結晶で地面が白く覆われていました。歩くとサクサクと音がして面白く、きれいです。フィンランド語では、kuurankukka (クーランクッカ) というそうです。kuura は水蒸気が氷に沈着してできる霜、kukka は花という意味です。凍った水がお花のように見えることからそう呼ばれているみたいです。冬に入るとどんどん雪が降っていました。フィンランドの雪は細かく乾いている印象で、いったん降り始めると一気にすごく積もります。雪吹雪のようで歩くのも大変です。翌日の朝は、雪でドアを開けるのにかなり力がいることもあります。でも毎日雪というわけでもなく、晴れている日も多くあります。そのような日はとても冷え込みます。最近は-10度台ですが、正月頃は‐20度台、‐30度を超える日もありました。‐30度を体感するため、散歩に出てみたら、やはり寒く、頬が冷たく痛くなり、マフラーや帽子から出ている髪の毛や鼻が凍りかけました。本当に髪の毛が凍るんだなと感動しました。また、濡らしたタオルが本当に凍るのか試したところ、2分もたたないうちに凍りました。



オーロラについて

 私はフィンランドでも北のほうに位置するオウルに留学しています。北のほうで、かつ運がよかったこともあり、来てから6回ほどオーロラを見ました。初めて見た日はこのあたりでも初めてのオーロラだったようで、淡い色でしたが、ものすごく感動しました。オーロラが活発な日には空一面を覆うような緑の帯を見ることができました。本当にゆらゆらと動いていて、常に形が移り変わっていました。とても背が高い瞬間もあれば、帯のように長く伸びているときもあり、ずっと見ていても飽きません。すごく明るく見えていたと思ったら、すごく薄く見えなくなってしまうときもあり、とても幻想的です。来てすぐの秋のころ特に多くオーロラを見ることができました。冬はオーロラが現れるチャンスは多いですが、雲で遮られてしまいなかなか見れません。




サウナについて

 フィンランドといえばサウナ。サウナという単語はフィンランド語の saunaから来ています。サウナには何千年もの歴史があり、フィンランド人にとってサウナは生活の中でとても大切なものとなっていて、サウナは精神を清める神聖な場所で、精が宿っていると考えられています。なのでサウナで会議をする会社や、赤ちゃんをサウナで産むこともあるそうです。病気の時もサウナで体を癒します。ほとんどの家にサウナがあり、アパート、ホテルなどにもサウナがついていることが多いです。サウナには様々な種類があり、スモークサウナ、スチームサウナなどがあります。スモークサウナではハムを作ることもあるようです。

 私の家では、1週間に2回ほどサウナに入っています。初め入ったときは45度くらいでも熱く、息苦しいと思っていましたが、今では、60度くらいのサウナがすごく気持ちよく感じています。サウナが大好きで、サウナなしでは過ごせない気がしています。サウナの中は暗く、狭い空間でリラックスできて落ち着きます。私は、最近サウナで温まってから、少し外に出ます。多くのフィンランド人はサウナの後、湖で泳ぐようです。今まですごく寒いと感じていた外も全く寒いとは感じません。むしろ気持ちがいいです。サウナにはlöyly (ロウリュ) があります。löyly はお水を熱された石にかけてスチームをあびることです。これは健康に良いそうです。 löyly は単にスチームをあびることだけではなく、もともとサウナにいる良い精のことで、健康を保ってくれると考えられており、大変大切にされています。löyly に使う水には、良い香りのするミントなどの葉やオイルを入れます。ビールをいれることもあるようです。また、サウナではvihta(ビヒタ)という葉を使って体をたたくという文化があります。これにより血流を良くして健康を保つという意味もあります。伝統的な公衆サウナでは vihtaで体をたたいたり、清めてくれる女性がいるようです。フィンランドのサウナの文化は日本の温泉やお風呂の文化と少し似ている気がします。ぜひフィンランドに来たらサウナを試してほしいです。



ケクリについて

 Kekri (ケクリ)はかなり古くからある、秋の収穫が終わるころに行われる伝統的な行事です。田畑や神に敬意を示して祝われます。収穫に感謝したり、先祖の霊を迎えたりするそうです。また秋のこの時期は多くの植物が枯れていく時期なので、昔はこの時期で一年が終わり、Kekriが新年の始まりだと考えられていたようです。Kekriの時期になると、その年の収穫物や狩った動物の骨などが集められ、たくさんの食べ物やお酒が用意されます。また、男性は動物の皮や角を身にまとい、Kekripukki(ケクリプッキ)になって近所をまわり、食べ物を集めます。pukkiというのはフィンランド語でヤギという意味です。サウナもまたKekriの大切な要素のようです。


 最後まで読んでくださってありがとうございます。次回はフィンランドのクリスマスと年末についてお伝えできればいいなと思っています。皆さんが少しでもフィンランドに興味を持っていただければ嬉しいです。それではまた。 Näkemiin!



(写真、文:2023年度フィンランド派遣生 加藤あかね)

 

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