芹川ひかりさんは2022年EIL高校生交換留学プログラムでスウェーデンに派遣されています。今回、スウェーデンでの留学生活を多くの方に共有したいとレポートを定期的に書いてくれています。
第４回のレポートでは、“vår vinter”(spring winter)というスウェーデンの５つ目の季節とその過ごし方について書いてくれました。ぜひお楽しみください！
冬の楽しみ方 in Sweden!
私が住んでいる北のスウェーデンは五つの季節があります。春、夏、秋、冬、そして “vår vinter”(spring winter)です。Vår vinter は日差しが強くなって雪が解け、真っ白だった景色が色づいていく冬と春の間の季節です。現地の人たちは長く暗い冬を終えて、待ちわびていた強く暖かい太陽の光をめいっぱい浴びます。
今回は北のスウェーデンで人々はどのようにして冬とvår vinterを楽しむのか紹介していきたいと思います。
スキー
スキーは老若男女が楽しむスポーツです。クロスカントリースキーとダウンヒルスキーの二種類あり、クロスカントリースキーは初心者向けで平坦な雪の上を滑り、ダウンヒルスキーは上級者向けで急な斜面を滑ります。私はスウェーデンに来るまでスキーをしたことがなかったのでクロスカントリースキーに挑戦しました。スキーは雪の上を滑ることを楽しむスポーツの筈ですが…何度練習してもスピードが出ずうまく滑れません。滑って楽しいと思う段階まで、まだまだ時間が掛かるということを学びました（笑）近所でクロスカントリースキーの大会があったのですが、スキーをマスターした子どもたちがスピーディーに楽しそうに一生懸命滑る姿はかっこよく、感動的でもありました。私もスキーを楽しめるようにリベンジしたいです！
アイスロード
アイスロードは文字通り凍った川の上の”氷の道”のことです。川は水が冷えにくいため凍りにくいそうですが、北のスウェーデンでは川の流れが穏やかで気温が低いからなのか分厚い氷ができてしまいます。あたり一面雪で真っ白で氷の上に立っているという感覚はとても新鮮です。太陽の日差しが強くなると雪の反射により目が開けられないくらい眩しくなるので、サングラスは必須です！アイスロードでは散歩したり（犬も♪）スケートやスパルカと呼ばれるそりで滑ったりします。また、少しアイスロードから離れたところではクロスカントリースキーやスノーモービルを楽しむことができます。スノーモービルを操縦すると振動がハンドルに伝わり、手や肩に力を入れっぱなしで少し疲れましたが、風を全身に感じることができてとても楽しかったです！辺りを見回すと澄んだ綺麗な青い空がずっと広がっていて、息を呑むほど美しく、いつまでも眺めていたい景色でした。これも忘れられない思い出の１つになりました。
グリル（Grill）
外で火を起こしてソーセージやパンに焼き目をつけ、ホットドッグやハンバーガーを食べるのは最高です！雪に囲まれ寒さを感じながらも、みんなで火を囲って楽しいひと時を過ごします。飲み物はホットコーヒーやホットチョコレートが主流で、特にホットチョコレートは人気です。サフトという冷たいジュースも飲みます。サフトは梨やオレンジ、いちご、ラズベリーなど様々な味があります。また、マシュマロを焼いてサモアを食べるのも最高です♪
日光浴
vår vinterになると家のベランダや庭に椅子をだし日光を浴びながら本を読んだり、友達と話したりする姿が見られます。みんな短い夏を思う存分楽しむために日光をたくさん浴びたがります。サンオイルまで塗って日焼けをする人がいるほど、日焼けには肯定的です！夏をいち早く味わうために、2週間から１ヶ月ほどスペインやタイへ行きこんがり日焼けをする人も多くいます。日本では学生までも日傘をさして日焼けを防ぐ姿を見てきたので、日焼けに対する真逆の捉え方が目新しかったです。
最後に
このように冬には雪を、vår vinter には太陽をめいっぱい楽しみ味わうスウェーデンの文化がとても魅力的だと思います。私も日焼け止めで対策をしながらも日光を味わっていきます！残り留学生活も２ヶ月。あっという間です。スウェーデン語も頑張りながら日々を丁寧に過ごしていきたいです。
次回はスウェーデンの留学生活で感じたことについて書きたいと思います。お楽しみに^ ^
（写真、文：2022年度スウェーデン派遣生 芹川 ひかりさん）
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