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【高校生交換留学体験談】杉戸芽衣さん(エストニア派遣)第3回

更新日:6月12日

 杉戸芽衣さんは2022年EIL高校生交換留学プログラムでエストニアに派遣されています。エストニアの魅力を多くの人に伝えたいと、定期的にレポートを書いてくれています。

 第3回目のレポートでは、学校の宿題のことや、エストニアでのクリスマス・お正月について書いてくれました。ぜひお楽しみください!

 

エストニアの病院

 私のエストニア留学生活がスタートしてから約5ヶ月が経とうとしています。

 エストニア留学が始まって1ヶ月目、目に映るもの全てが素敵で私にとって知らない世界でとてもなにに対してもワクワクしていて良いスタートを切れ、なにも1年間問題なく楽しいキラキラな留学生活を送れるのだろうな、と思っていました。前回の記事にも書きましたが、2ヶ月目に熱を出し、そこからずっと体調を崩しがちで、気持ちもかなりダウンしていました。その頃から語学が全くと言っていいほど伸びず、学校の授業もなにを言っているか全くわからない、そして体調が悪く、ずっと疲れが取れないなどと言った体の不調続きでほぼ毎日泣いていた時期もありました。

 体調崩しがちの私を心配したホストマザーは私に1度血液検査してみたらどうか、と提案してくれました。異国の地で病院に行くのはかなり不安でしたが、ホストマザーが「私がついているから大丈夫よ、もし血液検査で何か分かれば安心するし、やってみよう!」という言葉から勇気を出して血液検査をして来ました。ホストマザーの親友で近所に住む方が医療関係者で、その方が病院宛に、どんな検査をして欲しいか紹介状を書いてくれて、それを持って病院に行きました。エストニアには現在ではマスクの着用をすでに求められていないのですが、エストニアの病院はマスクを付けなくてはいけません。まず、病院に入ると、消毒とマスクをします。その後、ジャケットやマフラー手袋などを入り口に預けて、待合室で待ちました。学校に行く前に行き、朝だったため、ひとが少なく、すぐに呼ばれました。勇気を出して行くと決めたもののいざ血液検査をうける場所に入ろうとすると怖くなってしまいました。そんな姿をみたホストマザーが何も言わずに、肩をトントンとしてくれて手を繋いで、一緒に入りました。そして緊張の血液検査のとき。看護師が私に話しかけてきて緊張を取り除いてくれていましたが、まだ完璧にエストニア語がわからない私にとって緊張しているときに他言語でなにか言われてるがなにを言っているかわからない、というのは不安の気持ちでいっぱいでした。しかし、ホストマザーがエストニア語から英語に訳してくれて、ホストマザーは「血を抜いている方は見てはいけないよ、私をみててね」と言って手を握ってくれました。血液検査をやっている間ずっとホストマザーが、私の気を紛らわせようとずっと話しかけてきてくれ、終わった時にはTubli!!!と言ってくれました。

 朝に血液検査をして夕方には血液検査の結果が出ました。結果、ビタミンDが平均値よりもとても低いということが分かり、ビタミンDが低すぎるので、体調を崩しやすいことが分かりました。エストニアでは秋に入ってから日照時間がとても短く、太陽が出ないため、エストニア人はビタミンD不足を防ぐためにビタミンDサプリメントを飲んでいます。私も血液検査を通してビタミンDが低すぎることがわかったので、現在はビタミンDをサプリメントで取っています。

(エストニアの採血後は血を止めるのに写真のようにテープではなく、バンドエイドで血を留めます。)



 

学校の宿題

 エストニアに来て私は現地の生徒と同じように学校生活を頑張らなくてはいけない、は現地の生徒以上に頑張らなければならない、と思って過ごしてきました。宿題も同じようには現地の生徒とやっていて、エストニア語が出来ない私はまず宿題を訳すことから入るので時間がかかり、夜ご飯を食べてから深夜の2時まで必死になりながら宿題を完成させて学校に行っていました。勉強三昧の日々はとても苦しかったのですが、この頃なぜか周りを頼れませんでした。しかし、私の体が悲鳴をあげて体調を崩したりと体に異変が出て来ました。これではいけない、と思った私はホストマザーに「今の状況が辛すぎる、勉強三昧で勉強の心配ばかりをしていて、エストニアライフを思いっきり楽しめていない」と正直に話しました。すると、ホストマザーも私の心配をしていたらしく、マザーが私の担任と話してくれました。そしてその日に私が留学生活を楽しむためになにが出来るかをホストマザーと一緒に考えました。学校側と私がやれる宿題とやれない宿題について明確にしてもらい、私は10ヶ月しかないエストニアライフつまりエストニア語の勉強であったり文化を知るために宿題にかけていた時間をホストファミリーと共に楽しく過ごす、と決め今では宿題の不安がなく毎日楽しくホストファミリーと楽しんでいます。

 私は今回学んだことがあります。正直私は助けを求めることは恥ずかしいことだと思っていました。しかし、恥ずかしいことではなく、出来ないことを1人で溜め込んでしまって周りを頼れなくて爆発してしまったりするより、辛い時や努力しても無理な時は恥ずかしがらずに「助けて!」と周りに助けを求めることが大切なのだ、ということを学びました。


エストニアのクリスマス

 クリスマス1週間前に私はホストファミリーとホストファミリーの友人と共にクリスマスツリーを切りに森に行きました。たくさんの木があるなかで、自分たちでお気に入りのクリスマスツリーを探して切ります。雪がたくさん降って積もっているところにダイブしたり、膝上までのたくさんの雪が積もっている森の中を歩いたりと日本では出来ない経験ばかりを体験出来ました。




 

 ツリーを切っておうちに着いたら、ホストファミリーと一緒にクリスマスツリーの飾り付けをしました。最後に私がクリスマスツリーの頂点につける星、ベツレヘムの星をつけさせて頂く経験をさせていただきました。みんなに注目されたりベツレヘムの星をつけているところの写真を沢山撮って頂いたりと緊張しましたが、まっすぐ綺麗につけることができました。

 

 私は、3回クリスマスを祝いました。3日間美味しいケーキを食べれて幸せでした。23日に近所の方のおうちに行き、ホストファミリーと仲の良い4家族が集まり一緒に食事を楽しみました。24日は、私のホストファミリーとホストファミリーの親戚が集まり食事を楽しみました。25日はホストファミリーと一番仲の良い近所の家族と一緒に過ごしました。クリスマス前に名前の書かれた紙を1人ずつ引き、誰がその人のサンタになるかを決め、25日までにその人が喜びそうなプレゼントを用意する、シークレットサンタをしました。私もこの日のために紙に書かれた名前の人が好きそうなものを考えてプレゼントを選びました。とても悩みましたが、私があげたプレゼントを喜んでもらえて嬉しかったです。エストニアでは、クリスマスプレゼントをもらう前に詩を読んだり、歌を歌ったりとなにか披露をしないとプレゼントはもらえません。私はサビだけクリスマスソングを歌い、無事にプレゼントをゲットしました。

 クリスマス当日、たくさんのプレゼントをサンタさんやホストファミリーから貰いました。私がホストファミリーにあげたクリスマスプレゼントを今ではみんな毎日使ってくれています。


 エストニアには12月1日からクリスマスまでサンタクロースのお手伝いをしている小人さん、パカピック(Päkapikk)が毎日お菓子を届けてくれます。いい子にしていないともらえないようで、毎朝あるかな〜?とみんなで見ていました。毎日違うエストニアのお菓子を届けてくれて、この期間で私のお気に入りのエストニアのお菓子を見つけることが出来ました!



エストニアの新年

 2023年の新年をエストニアで迎えました。31日の21時に近所のおうちに行き、3つの家族と一緒に新年があけるまで、一緒に食事をしたり、カードゲームをしたり花火をしたりと楽しみながら、新年をあけました。23時50分にみんなで外に出て、新年が明けてからたくさんの花火が打ち上げられて、Head uut aastat!!と言ってハグをしたり、乾杯をしたりして新年を祝いました。

 エストニアでは新年に日本のようにおせちを食べたり、という文化はなく、普段通りに過ごすそうです。しかし、1月1日は、ホストマザーの誕生日ということもあり、私のおうちではバースデーパーティをして、ホストファミリーや親戚、近所の方とホストマザーの誕生日と新年を祝いました!



 私はエストニアで新年を過ごして、びっくりしたことがあります。それは新年をあけてもクリスマスツリーを片付けず、1月6日まで飾ってありました。そのためクリスマスが過ぎてもしばらくはクリスマス気分のまま過ごすことが出来、とても楽しかったです。  


よく使うフレーズ③

 2022年も終え、2023年になったので、クリスマスとお正月に使ったフレーズを紹介します!

・Häid jõule!(メリークリスマス)

・Head uut aastat!(あけましておめでとう)

・Head isu(いただきます)

-Aitäh(ごちそうさまでした)

・Terviseks(乾杯)

・Head ööd(おやすみ)



(文章・写真 2022年エストニア派遣 杉戸芽衣さん)

 

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