2021年7月よりEIL高校生交換留学アメリカ派遣プログラムに参加している砂子葵さん。今回、留学期間中にレポートを定期的に書いてくれています!
第10回のレポートではロボットやFCCLAの大会についてや、リンカーン博物館訪問などについて書いてくれました!
雪も完全に解け、春を感じる気温になってきました。通学路も満開の花で彩られています。日本でも、地域によってはもう桜が咲いているのでしょうか。
Robotics Competition
3月末から4月にかけて所属しているRobotics Clubで大会に出場しました。大会は3日に渡りセントルイス大学にて行われ、セントルイス市近辺で活動する総勢40チームほどの学校団体やクラブチームが出場しました。私たちが出場したのはFIRSTという団体が主催する大会です。FIRSTでは他にも小学生向け、中学生向けの大会も開催しており、様々な年代の人にロボットへの興味を持ってもらうことを目的として活動しているそうです。
大会では作成したロボットにボールを運ばせ、ゴールに入れた数を競います。毎回ランダムに赤と青のチームに分けられ、それぞれ3チームずつ参加し、最終的な勝利数とゴールの点数を合わせた総合点で順位が決められます。
初日はロボットの最終調整と練習試合、2日目は本試合、最終日は試合の続きと順位発表が行われました。3日間毎日6時集合22時解散という過酷なスケジュールでしたが、実際行ってみるとやることが多すぎて時間が足りないほどでした。
私たちは初日の最終調整後もなかなか調整が完全には終わらず、試合が終わるたびに修理を繰り返していました。かなり困ってしまった時、他のチームの人たちが来てパーツや道具を貸してくれたり、修理のアイデアを出してくれたりと夜遅くまで協力してくれました。理由を聞くと「この大会はスポーツのように厳しく敵を蹴落とすためのものではないから」「同じものを好きな人同士、お互いベストを尽くせるように」と教えてくれました。なんだかこういう価値観、精神を久しぶりに感じた気がしました。おそらく留学中は自分のことに精一杯であまり他の人に気をつかう余裕無いことが多かったからだと思いますが、ここに来て良い意味で頭を殴られたような感覚がありました。残念ながら私たちのチームは予選突破には至りませんでしたが、それに勝るくらいの良い思い出ができました。
10月からロボットの作成が始まり、私は主にプログラミングと組み立ての手伝いを担当していました。ロボットは自分にとって初めての分野だったので活動のたび新たな学びがあって、良い経験になりました。大会会場では競技を通じて他校の人と関わることができたのも良かったです。あちこちで助け合いをしている様子を見て、思いやりに溢れた大会だったなと感じました。
Springfield
同じく所属している FCCLAでも大会がありました。大会はイリノイ州の州都であるスプリングフィールドのホテル内で行われました。それぞれが一つ自由にテーマを選び、 半年間それについて調べ、展示やスピーチなど様々な形式で発表をします。一人の人もいれば何人かのグループで参加している人もいて、自由度の高さを感じました。私は後から入ったので自分の発表こそありませんでしたが、日本について調べているグループのお手伝いをさせて頂きました。
FCCLAのメンバーと会ったのは最近ですが、とても良い友達になれたと思います。後半になっても新しいチャレンジが出来たり、コミュニティを広げられるのが留学の良いところの一つだと思いました。
大会終わりのセレモニーではFCCLA の歴史についてお話を聞けたり、みんなで音楽をかけて踊ったりしました。さらに催眠術のショーを見たりとレアな経験ができました。さらに結果も私の手伝ったグループが賞を獲得し、とても嬉しかったです。FCCLAは入って間こそ一番短かったのですが、社会的な学びを得られることが多く充実した活動ができました。
Lincoln
スプリングフィールドと言えば、リンカーンがかつて暮らした地として知られています。外を歩くとどこもかしこもリンカーンに関連するものや建物ばかりで、歴史が街並みに表れているようでした。ちょっとした住宅街でも実はリンカーンが実際に住んでいた通りだったり、中でもリンカーン大統領図書館は今でも人気が高いそうです。
私は、ホストファミリーとリンカーン博物館を訪れました。 博物館は展示スペースが数ヶ所あり、大統領になる以前から時代ごとに詳しく見ることができます。大統領になった以降の展示スペースはホワイトハウスの外観をしており、入る前から興味をそそられました。30分ほどの映画を2本みることができ、一日中いても退屈しない素敵な博物館でした。
さらに、リンカーンの墓地にも行きました。リンカーンの墓は建物になっていて、入場可能です。 ナビゲーターが中を一つずつ紹介してくれて、ここでもリンカーンの一生について知ることができます。墓の前には大きな顔の像があり、その鼻に触ると幸運になると言い伝えられています。私も触って写真を撮ってもらいました!
最後に
帰国も近づき、周りの人とお別れしなければならないことに徐々に実感が湧いてきました。日本で家族や友人に会えるだろうという嬉しさも半面、やはり寂しさもかなりあります。学校やそれ以外の場所でも恩を返しても返しきれないと思う人はたくさんいるので、自分の誠意を伝えられたらいいなと思います。
(写真、文:2021年度アメリカ派遣生 砂子 葵さん)
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