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2021アップルシード奨学生 唯花さんレポート第3回

EIL高校生交換留学プログラムを通して、熊本県内からアメリカ・モンタナ州に留学する生徒を対象とした奨学金、「くまもと未来創造基金 アップルシード奨学金」。


2021年の奨学生の岩本唯花さんは、8月末からモンタナで留学生活をスタートしています。唯花さんには、留学期間中に定期的にレポートを書いてもらうことになっています。

第3回の今回は、ハロウィンやThanks Giving Dayなどのアメリカのイベントの体験や、留学生活3ヶ月目を迎えた心境などについて書いてくれました。

 

 みなさんこんにちは。現在留学生活3か月目を迎えました。今回も私の留学体験を少しでも皆さんに共有できれば幸いです。


ホストファミリーとの思い出

 2週間ほど前にホストファミリーとその友人一家やマザーの兄弟と一緒に、ホストファザーの誕生日をお祝いしました。誕生日には友達や親戚を呼んでパーティーを行うことが一般的です。私たちは3日間近くのキャビンに泊まり、焚き火を囲ってお祝いしました。私のホストファザーはユーモアがありとても素敵な人です。数ヶ月前まで全く知らなかった家族に、受け入れていただき、このような特別な日を一緒に過ごせたことは一生の宝物です。


ホストファザー

モンタナの大自然

 キャビンでの宿泊中はみんなで近くの山へハイキングに行き、ロッキー山脈の大自然を肌で感じました。頂上は風が吹いていてとても気持ちがよかったです。この辺りの美しい自然は、アメリカ西海岸の資産家にも人気で、近所にある豪邸の多くは彼らの別荘だそうです。私たちが滞在したキャビンも元々はその一つで、大きな人口湖がありとても豪華でした。



 「A River Runs Through It(邦題:リバー・ランズ・スルー・イット)」は私のホストタウンを舞台にした映画で、フライフィッシングとモンタナの大自然が美しく描写されています。私は半年前、地元のスケートパークでこの映画に憧れて2年間フライフィッシングをしに海外に行った男性に出会いました。このことをホストファミリーに話すと一緒にこの映画を見ることになりました。私には全く縁のない映画のはずでしたが、知っている山の景色が沢山出てきました。ここに留学していなければ一生出会わなかった景色です。この街に出会えたことが単純に嬉しく、感動しました。


映画の冒頭シーンに出てきた山と街

ハロウィン

 ハロウィンは現地の子供たちにとって、とても大きなイベントです。コスプレしたりお菓子をもらうのは主に小さい子供達でしたが、親はそれについて行き、他の人はお菓子を渡したり、ホームパーティーをしたりして楽しんでいました。私は友達と近所を散歩しました。ほとんどの家がハロウィンのために飾りつけされていて、見て回るだけでとても楽しかったです。


変化

 留学をするにあたり、3か月は最初の大きな節目だということを何度か聞いたことがあります。実際、3か月目に入り、自分の中で色んなことが変わった気がしています。例えば、友達と日常会話が問題なくできるようになり、自分から積極的に話しかけることが増えました。自分から行動することの難しさと重要性を毎日噛み締めています。また、現地の食生活にも慣れ、驚くことに今まで苦手だった料理が好きになり、先日は日本食に違和感を覚えることがありました。


Thanksgiving Day

 Thanksgiving Day(感謝祭)はアメリカでとても大きい祝日の一つで、その週は学校が5連休でした。多くの人が親戚と集まり、料理を囲んでお祝いします。アメリカの祝日はみんなが休暇をとる日という認識が強いです。ダウンタウンの多くのお店が閉まり、学校からも課題などは提出されませんでした。私の友達はみんな親戚に会いに行っていました。私はホストファミリーと一日中料理を作って過ごしました。一般的なThanksgiving料理であるクランベリーソースを添えたターキー料理に副菜はマッシュドポテトやコーンブレッドなど、全てホストマザーと二人で作りました。料理にも様々な違いがあってとても楽しかったです。




日本からの支え

 現地に到着してから、日本人や日本語を話す人に一度も会ったことがありません。そのためか、私はよく孤独を感じることがありました。ですが、日本の友達からの何気ないメッセージが支えになりました。また、一度両親から仕送りが届きました。私が想像していたよりも小さい箱にはスケートボードの堀米雄斗選手が特集された雑誌が入っていました。堀米選手は私がスケートボードに興味をもったきっかけで憧れの選手なのでとても嬉しかったです。堀米選手に限らず、大谷翔平選手など、言語や文化の壁を超えて、自分の目標に向かっている姿を尊敬しています。それに、今私がいるアメリカで活躍されている様子に多くの勇気をもらっています。



最後に

 最近は現地での生活に慣れてきましたが、改めて、外国で沢山の人に出会う喜びを感じています。現地で出会った全ての人と、日本から応援して下さっている皆さんへの感謝を忘れずに明日からもがんばります。 



(写真、文:2021年度アメリカ派遣生 岩本 唯花さん)

 

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