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【海外インターンシップ体験談】R.S.さん(オーストラリア)

  • 執筆者の写真: EIL Japan
    EIL Japan
  • 11月6日
  • 読了時間: 5分

更新日:11月20日

 

 オーストラリアLAPプログラムは、オーストラリア・ビクトリア州の現地の小・中・高校で日本語教師のアシスタントをするプログラムです。


 今回は、2025年4月から12月まで3ターム間、このプログラムに参加されている、R.Sさんの体験談をご紹介します!

 こんにちは。私は、2025年4月からオーストラリアビクトリア州のLanguage Assistant Programに参加しています。

 今回は、志望動機、派遣校、仕事内容とオーストラリアでの生活についてみなさんにシェアしたいと思います。


Language Assistantとは

 まず、Language Assistant(語学アシスタント)とは何かということをお話しします。語学アシスタントとは該当言語の授業や教科の先生をサポートする仕事です。例えば、クラスルームでの机間指導や文化の紹介、生徒との会話練習はもちろん、丸つけや教材作りなども行います。正規の先生ではないので、主となって授業を行うことはありませんが、授業内・外で生徒や先生をサポートする大切な仕事です。


プログラムへの応募を決めた理由

 私がプログラムへの応募を決めた理由は、海外の教育現場をみたいと思ったからです。私は、大学の教育学部で英語教育を専攻し、中高の英語教員免許状を取得しました。その際、第二言語教育に強い興味を持ち、海外でのその取り組みの現状を見たいと思うようになりました。LAPでは、ビクトリア州の公立学校(小中高)に派遣され、語学アシスタントとして働くことができます。また、オーストラリアは多民族国家であり、ビクトリア州では小学生・中学生は第二言語を学ぶことが義務付けられています。そのため、私にぴったりのプログラムだと思い、応募しました。



派遣校・仕事内容

 LAPでは、参加者は派遣校を選ぶことはできません。ビクトリア州の教育省が派遣先を決めるため、校種や地域は選べません。市内から数千キロ離れた田舎に派遣されることもあります。私の派遣校は、比較的市内から近い(というかほぼ市内)ですが、市内から電車で2時間の学校に派遣されている人もいます。

 私の学校は少し特殊で日本語の授業がない学校に通う生徒のために遠隔授業を提供している学校です。(他の語学アシスタントの方ともお会いしましたが、遠隔は私だけでした。)遠隔ではありますが、学校には出勤します。仕事内容は、Teamsを使って生徒(主に高校2年生・3年生)との会話練習・丸つけ・教材作り・セミナーや遠足の参加・土曜校でのサポートです。平日の放課後や土曜日に色々な場所で対面授業も行っていますので、そのお手伝いもします。

 正直、はじめは、遠隔授業の実施校への配属ということに不満がありました。しかし、Teamsを使って1対1でレッスンができるので、生徒一人一人に合うアプローチができます。12年生(日本の高校3年生)から、「先生のおかげで日本語の試験を上手くできました!」とメッセージをもらったり、日本についてのことを話すと目を輝かせて聞いてくれたり、やりがいを感じることもたくさんあります。

 また、土曜の朝・火曜の夕方、そしてたまの遠足やセミナーで生徒と会うことができます。学校や同僚の先生に「できるだけ対面で生徒に会いたい!」と伝えると、その機会をできるだけつくるよう工夫してくれました。

 最近は、小学生との遠足に参加しました。全校生徒10人のとても小さい学校です。毎週、遠隔で授業を行っているのですが、対面で会える機会はなかなかないので嬉しかったです!その遠足では、美術館で「色」について教えました。「あか!」「あお!」など知っている色を日本語で一生懸命言ってくれたり、「○○は日本語でなんて言うの!?」とたくさん質問もしてくれました。元気いっぱいでとてもかわいかったです!



オーストラリアでの生活

 LAPは報酬を得られるプログラムですが、ビザの都合上、他の仕事との掛け持ちをすることができません。そのため、ワーホリのように「稼げるだけ稼きたい!」「お金をたくさん貯めたい!」という人には向かないかもしれません。しかし、週4日だけの出勤なので残りの3日を自由に使えます。

 私は、ホストファミリーと暮らしています。ホストマザー・ホストファザー・中1のホストブラザーです。毎日夕食を一緒に食べたり、就寝前はホストペアレンツとお茶を飲みながらお喋りをします。お家で一緒に映画を見たり、英語を教えてくれたり、とてもいい関係を築いています。また、週末にはお出かけをしたり、最近はキャンプに行ったりもしました。いつも支えてくれるホストファミリーに感謝しています!



 また、ここで友達を作るためにたくさんのことをしました。乗り気でなくても誘われたらイベントに行ってみたり、友達を作るアプリのButterというものを使ってみたりして、できるだけ色々な人と交流するようにしています。それらを通して、一緒に旅行に行くほど仲がいい友達もでき、とても充実した生活を送っています!メルボルンにはいろいろな国人がいるので、世界各国の友達ができます、お互いの国のことを話して文化交流や言語交流をしたりできてとても楽しいです!


最後に

 このプログラムを通して、たくさんのことを経験しました。初めは、友達作りに苦戦したり、日本の友達のSNSを見て落ち込んだり。仕事が遠隔授業ということが不満で、思っていたものと違ったため「なんで来たんだろう」と思ったりもしました。英語でのコミュニケーションではがゆい思いもしました。しかし、周りに頼りながら自分から行動することで有意義な体験になっています。残りわずかのプログラム生活を楽しみます!




(写真、文:R・Sさん)

LAPとは、Language Assistant Programの略称で、オーストラリア・ビクトリア州の現地の小・中・高校で日本語教師のアシスタントをするプログラムです。滞在手配をご自身で行う必要がありますが、報酬(約33,700オーストラリアドル)を受け取るプログラムです。


EILでは、オーストラリアSLAプログラムも募集しています。SLAPはオーストラリアの一般家庭でホームステイをしながら、現地の小・中・高校で日本語授業の教師アシスタントを行うプログラムです。

オーストラリア全土に派遣される可能性があり(派遣州は選べません)、プログラム期間は1ターム(2ヶ月半)から4ターム(10ヶ月)までお選びいただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

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​EILの正式名称は「Experiment in Intertnational Living」このサイトは、EILのプログラムを通じて国際交流体験をした人たちを「Experimenters」と称し、その体験やその後にどう活かされたかを紹介するEILのウェブマガジンです。

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