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【高校生交換留学体験談】金城沙弥さん(ドイツ派遣)

 2024年8月からEIL高校生交換留学ドイツ派遣プログラムに参加している金城沙弥さん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、レポートを書いてくれました。


 出発から2か月が経過し、感じたこと学んだことを書いてくれました。ぜひお楽しみください!

 

 私のドイツでの留学生活も2か月が経過しました。この2か月の中で多くのことを学んだので、ぜひ留学に興味のある方々の参考になればなと思い、このレポートを書かせて頂きました。



出発

 今年度の夏ドイツ交換留学プログラムは私を含め全国から4人派遣されました。私たちは、まず4人で東京の羽田空港からドイツヘと出発しました!台風発生の懸念もあり、出発の2日前に、私は沖縄から東京へ出発しました。お見送りをしてくれた家族、友達には本当に感謝しています!


 羽田空港で出発前のミーティングを終え、ドバイ経由でドイツのミュンヘン国際空港へと向かいました。出発前の研修やその後に連絡を取り合っていたので、4人全員揃うのは、その時が初めてでしたが緊張もなく、出国まで3時間程の時間がありましたが、4人で沢山お話をしたので長くは感じませんでした。



現地語学学校

 ミュンヘン国際空港に到着すると、現地の事務局の方々が迎えに来てくれ、そのまま短期のホストファミリーのもとへと車で移動しました。次の日からアウクスブルクという街の語学学校に2週間通いました。語学学校では、午前中はドイツ語の授業があり、午後には市内観光や都市への日帰り旅行、湖に遊びに行ったりなど2週間予定がぎっしりと組まれていました。


 私の短期のホストファミリー宅では、オーストラリアとブラジルの女の子との3人部屋でした。1つの部屋に3人で生活ということもあり、生活習慣が違い、はじめはとても困惑しました。その他にも他国からの留学生との間でカルチャーショックを受けることがありましたが、お互いに話しをすることによって、お互いの価値観の違いを理解し、受け入れた事で乗り越えられたと思います。


 日本から一緒に派遣された4人がいきなり、それぞれの地域に分かれるのではなく、一緒に語学学校に通ったことで、お互い励ましあい頑張れました。この語学学校での研修でドイツの歴史や文化、自然に一気に触れたことにより、これからの11か月のドイツでの生活が増々楽しみになり、語学の勉強を頑張ろうという気持ちがより一層強くなりました。


ホストファミリーについて

 私の家族は、父、母、13歳と10歳の妹の4人家族です。日本での私は5人きょうだいの末っ子なので、ドイツに来て、初めての長女としての経験にとてもわくわくしています。私の家族は、当初私があまりドイツ語を聞いたり、話したりできなかったので、英語で話しかけてくれました。今では、私のドイツ語もだいぶ上達してきたので、主にドイツ語で会話をし、難しい話題などは英語で話しています。私がドイツ語で話す時にしっかり耳を傾けて聞いてくれて、「ドイツ語が前より話せるようになっているね!」と言われた時は本当に嬉しかったです。自習をしている際にドイツ語の発音や学校の勉強のわからないところを教えてくれて本当に感謝しています。秋の休暇に家族で旅行し、一緒に過ごす時間が増え、私の語学力もつき、以前より会話をする機会が増えたことで一層仲が深まり、本当の家族のようになってきたと感じています。


私の滞在している地域について

 私は東ドイツに位置するライプツィヒという人口約60万人の都市に滞在しています。この都市は、バッハなどのクラシック音楽家のゆかりの地であり、その他にも東西ドイツ統一の流れをつくった街でもあり、古くからの歴史をもつ美しい都市です。比較的安全な地域だと思われますが、日々の生活の中で危険だと感じることは稀にあります。

 最近では、電車の中で初老の婦人から薬物入りのような飴を渡されそうになりましたが、出発前研修でのOBOGの体験談で、薬物は普通に身の回りに存在しており、危険だと聞いていたので、すぐに逃げました。何かあってからでは遅いので、日頃から注意をして生活するのが本当に大切だと感じました。



ホストスクールについて

 私はギムナジウムという形式の学校に通っています。朝8時から授業が始まり、その日の授業数によって帰る時間は異なります。1時間目の後に30分の休憩があるので全校生徒はグラウンドに出て、持参のパンなど軽めの朝食をとります。その時間にバスケットボールをしている生徒も多い印象です。早ければ13時に帰れるのでその後の時間は勉強や習い事に有効活用できます。

 私が登校初日に驚いたのは、生徒が積極的に発言し、授業を先生と生徒の両方でつくっているところです。私は1年下の学年に所属しているのですが、ドイツ語での授業ということもあり、勉学はとても難しく、まだまだ苦戦中です。数学は得意科目なのですが、ドイツ語の問題文を理解するのに時間がかかり、勉強から逃げたくなります。ですが、やっぱりこの科目だけは負けたくないなという思いが強く、がんばろうと思えます!学校では主要科目の他にも多言語(フランス語、ラテン語、スペイン語)なども学ぶことが可能です。

 初めは友達作りに苦戦しました。留学生だからといって話かけてきてくれるわけではないのが現状です。しかし、学校側が私にバディの子を紹介してくれて、その女の子のランチグループに入れてもらった事で、他クラスの子とも仲良くなり、放課後にお友達の家でワッフル作りや、カードゲームをする仲になりました。その子達も日本語に興味を持って学んでおり、私が日本語を教えることで、お互いの言語を通して異文化交流を行えているかなと思います。


現地オリエンテーション

 長期滞在の地域へ到着した2週間後にマクデブルクという街でドイツ事務局主催の3泊4日のオリエンテーションがありました。このオリエンテーションでは、交換留学生の意義、ドイツでのルールをレクリエーションを通し、学びました。オリエンテーション中、他の国の留学生との語学の差を感じたとともに、自分の語学力のなさを痛感し、一度自信を無くし泣いてしまいました。しかし、ドイツ局のスタッフさんが説明が終わった後、もう一度私にゆっくりと説明してくれたので助かりました。3日目にグループに分かれて、留学中に起こりうるトラブルの劇を披露しました。練習時間があまりなく、上手くできるか心配でしたが、みんなが沢山笑ってくれ、私たちの演技を褒めてくれて嬉しかったです。3日目からは徐々に慣れてきて最終日の4日目には、もっとみんなと一緒にいたいなと思えるようになりました。11月にも2回目のオリエンテーションがあるので、またみんなに会えるのを楽しみに語学勉強に励んでいます!


最後に

 言語の壁や価値観の違いに辛さを感じる時もありますが、日々考えることによって、自律性が培われるなど、多くのことを体験することにより、日々の成長を自分自身で実感しており、本当に嬉しいです。なにより、ドイツで多言語を学ぶ事をとおして、留学をしていなければ出会うはずのなかった方々と出会えたことが本当に嬉しいです。これからも留学後の理想の自分になれるよう日々努力していきたいなと思います!!



(写真、文:2024年ドイツ派遣生 金城沙弥

 

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