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【高校生交換留学体験談】遼花さん(カナダ派遣)第4回

 2023年8月よりEIL高校生交換留学カナダ(学区指定)派遣プログラムに参加している瀧澤遼花さん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、レポートを定期的に書いてくれることになりました。


 第4回のレポートでは、部活動と行事について書いてくれました。ぜひお楽しみください!

 

 こんにちは。カナダ(学区指定)派遣の瀧澤遼花です。

 長かった冬も終わり、春の匂いがする朝が多くなってきました。この冬の最低気温は-27度で、私の住んでいる町にしてはとても暖かい冬だったようですが、私にとっては今までに経験したこともないような寒い冬でした。雪景色やウィンタースポーツは恋しいですが、新しい季節がまた来ることにワクワクしています。



 さて今回は、部活動カナダの行事についてお話ししたいと思います。

部活動について

 日本にいた頃は部活動が中心の生活だったので、カナダでも部活動に参加することを楽しみにしていました。前回のレポートにも書いたように、カナダにも日本と同じように部活動に参加する生徒がとても多いです。


 日本のクラブ活動と大きく異なる点として、スポーツはシーズン制になっているので、1年の中でたくさんの種類のスポーツに参加することができます。私はカナダでウィンタースポーツに挑戦してみたかったので、12月から2月までクロスカントリースキーのチームに所属していました。


 クロスカントリースキーは日本ではあまりメジャーなスポーツではありませんが、カナダでは多くの人が楽しむスポーツです。日本でスキーというと多くの人が想像するのはダウンヒルスキーですが、ダウンヒルとクロスカントリーには大きな違いがあります。まず、クロスカントリーはリフトに乗ることはなく、登りも下りも自力で進んでいきます。私は初心者だったので、レースは3kmでしたが、17kmを超えるようなコースも用意されていました。クロスカントリーは元々雪の中の移動手段として開発されたこともあり、スキーというよりはハイキングや長距離走に近いという感覚です。体力が要求されるハードなスポーツで、初めの方はなかなか板が前に進まず苦労もしましたが、とても美しい森の雪景色の中で、自分の力と雪の滑りやすさを利用して進むのはとても楽しく、カナダの冬らしい経験ができて良かったと思います。


 

 他に日本とは異なる点として、チームスポーツなどで人数に制限のあるスポーツはトライアウトと呼ばれる入部試験があります。1年の中でたくさんのスポーツをプレイする人が多くいるので、どの部活も基本的に人気で、トライアウトはとても熾烈な戦いのようです。クロスカントリーは個人種目なので、トライアウトは存在せず、初心者の私でも学校のチームの一員としてスポーツを楽しむことができました。


 また、文化部としては吹奏楽部があります。吹奏楽部はシーズンごとではなく通年で行われており、定期演奏会や外部のコンクールに行くこともあります。私が弾ける楽器はピアノしかなかったのですが、オーボエの吹けるダブルプレースメントの勧めで、私も9月からバンドに入り、トロンボーンを新たに始めました。最初は初心者として入ることに不安を感じていたのですが、カナダでは何事にも挑戦してみる、と決めていたので試しに入部してみたところ、楽器が思ったよりも楽しく、何より近くに座っている金管楽器やパーカッションの子たちと仲良くなれたこともあり、今となってはバンドのある水曜日の放課後は1週間の中でも好きな時間です。


 バンドは遠出することもあり、11月にはトロントにコンサートを見に行ったり、3月にはコンクールのためにバスで1時間半ほどのサバトリーという街に演奏しに行きました。5月にはコンクールの本選があり、泊まりでトロントまで演奏しに行く予定です。普段の練習だけでなく、遠征も通してバンドの仲間と仲良くなっていけるのがとても楽しいです。



カナダの行事について

 カナダにも日本と同じように伝統的な行事や祝日があります。日本との大きな違いとしては、カナダではキリスト教の信者の割合が大きいので、キリスト教の行事が盛大に行われます。クリスマスは家族で過ごす日という意識が強く、私はホストファミリーと一緒に教会に行きクリスマス礼拝を行いました。代わりに年末年始は友達やパートナーと過ごすという人が多く、私も友達の家にお泊り会に行きましたクリスマスにはほとんどのお店が閉まっており、クリスマスカードを送る人も多いことから、日本にとってのお正月とクリスマスが逆転したように感じていました。


 祝日ではありませんが、私が一番驚いたのはバレンタインです。日本では女性が好きな男性にチョコレートを贈るのが一般的だと思いますが、カナダでは男性が女性にバラの花をはじめとしたプレゼントを贈る日で、ホワイトデーも一般的ではありません。また、恋人などバレンタインデーを一緒に過ごす人のことを「my valentine」と呼びます。私はsingle(恋人がいない人)の友達とガールズバレンタインデーを楽しみました。


 また、日本ではなかなか馴染みのない祝日としては、イースターとサンクスギビングがあります。サンクスギビングは収穫感謝祭で、カナダでは、10月の初め頃にお祝いします。私はホストファミリーの親戚のコテージに泊まりに行き、七面鳥などの特別な夕食をみんなで楽しみました。イースターは3月末で、キリストの復活を祝う日です。イースターにはエッグハンティングと呼ばれるチョコレートエッグ探しを家の中で行いました。




 他にも、カナダの歴史を思い起こすための行事もあります。9月30日はorange shirts dayと呼ばれ、この日はキリスト教の寄宿学校に入ることを強制され、先住民としての教育を受けることを許されなかった子どもたちを思い起こし、寄宿学校が先住民のコミュニティのみならず、カナダの社会全体に与えた影響を忘れないようにする日で、オレンジのシャツをみんなが着用します。

 また、11月11日は Remembrance day と呼ばれ、この日は第一次世界大戦終戦の日で、国のために戦った戦士を偲ぶとともに平和を願います。祝日にはなっていませんが、学校では全体集会があり、これらの日について学ぶ機会が用意されていました。私は日本からの留学生という立場だからこそ考えることもあり、これらの歴史について、カナダやほかの国のティーンと実際の会話を通して視点を比べながら学ぶことができました。特にその会話の中で私がとても興味深いと感じたのは、戦争教育の違いです。カナダの世界史の授業では日本という名前は第二次世界大戦の章の中でもよく出てくるようで 、それを聞いた時私は原爆のことが瞬時に浮かびました。ですが、彼らは原爆についてだけでなく、それと同じくらい韓国併合や太平洋の島国の植民地化についても学んだようで、日本はあの戦争では加害者だよ、とはっきり言われたことがとても心に刺さりました。第二次世界大戦という歴史のトピック1つとってもこんなに見方が変わるのだ、という驚きと、自分の考えの浅はかさを反省するきっかけにもなりました。


さて、帰国も目前に迫ってきていますが、たくさんの人への感謝を忘れないようにしながら、1日1日を大切に過ごしていきたいと思います


 

(写真、文:2023年度カナダ派遣生 瀧澤遼花)

 

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