2023年8月よりEIL高校生交換留学カナダ(学区指定)派遣プログラムに参加している瀧澤遼花さん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、レポートを定期的に書いてくれることになりました。
第1回のレポートでは、カナダへ到着した当初の気持ちや研修の様子について書いてくれました。ぜひお楽しみください!
初めまして、カナダ派遣(学区指定プログラム)の瀧澤遼花と申します。まずは、たくさんの方々のご協力のもとで、カナダへの留学を実現できたことを嬉しく思うと共に、感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、私は8月8日に全27名の派遣生とともに、現地事前研修の行われるカナダのトロントに向けて旅立ちました。空港でのオリエンテーションの後は派遣生のみでカナダに向かいます。約13時間という長いフライトでした。
家族や友達との別れはとても名残惜しかったのですが、私はこれから始まる未知の留学生活に心を躍らせていました。
カナダのトロントピアソン国際空港に到着すると、早速ホストファミリーとの初対面がありました。私の研修中のホストファミリーは、退職後のご夫婦、その娘さん、そしてスペインからの同級生の留学生でした。初めて彼らに会った時、ホストマザーが優しく ”Welcome!” と言ってくれたことが心に残っています。ホストマザーの車で家に向かうとき、日本とは全く異なる涼しくて少し乾燥した気候、テレビやネットの中でしか見たことがないような街並みに、初めは少し不安を覚えました。しかし、彼らは私のことを温かく受け入れてくださり、数日後には安心して過ごせるようになっていました。
ホストファミリーとは、ピクニックをしたり、一緒にテレビを見たり、ゲームをしたりして過ごしました。特にダブルプレースメントであったスペイン人の留学生とはお互いの言語や文化を教え合って過ごしていました。毎日のように互いの言語のクラスを開催して、たくさんのスペイン語を教えてもらいました。スペイン語を教えてもらうだけでなく、日本の言語について質問されることで、私は日本語への理解も同時に深めることができました。ホストファミリーが私の教えた日本語を覚えたり、使ってくれたりしたとき、私は日本の文化を少し理解してもらえたような気がしてとても嬉しかったです。このダブルプレースメントでカナダの文化だけでなくスペインの文化も少し学べたことから、本当に異文化が共生するカナダという国に来たのだと実感することが多くありました。
月曜日から金曜日は、研修受講生である他のEILからの派遣生と一緒に研修を受けていました。研修の内容は、日本の学校でやるようないわゆる英語の勉強もありましたが、カナダの文化や習慣、歴史について学ぶことが多かったです。英語の勉強と言っても、日本とは異なり授業は英語で行われますし、文法だけでなくライティングの練習、イディオムの学習、会話を通じたケーススタディなど、実際に九月からの生活で活かせそうだと感じるものが多くありました。研修中は周りが30人ほどの日本人だったこともあり、学校の中であまり不安を感じることはありませんでした。さらに同じ日本人でも出身は北海道から沖縄までさまざまで地域差があり、9月から始まる多様性の中での生活の先駆けのように感じていました。
3週間の研修が終わると、3泊4日のトロントでのオリエンテーションキャンプがありました。トロントにさまざまな国からの留学生が一堂に会し、留学中のルールやポイント説明などのオリエンテーション、そしてトロントの観光を楽しみました。当たり前ですが英語しか通じない友達も多く、言語の壁や、ヨーロッパからの留学生とのレベルの差を感じることもありました。これからの留学生活で会うことはあまりないと思いますが、どこかで留学生として頑張っている友達がいるということを感じる良いきっかけになりました。
この研修での経験を生かし、これからの10ヶ月間、頑張っていきたいと思います。
(写真、文:2023年度カナダ派遣生 瀧澤遼花)
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