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2022アップルシード奨学生 里紗さんレポート第10回

 EIL高校生交換留学プログラムを通して、熊本県内からアメリカ・モンタナ州に留学する生徒を対象とした奨学金、「くまもと未来創造基金 アップルシード奨学金」。


 2022年の奨学生は石松里紗さんです。8月中旬からモンタナで留学生活をスタートしています。里紗さんには、留学期間中に定期的にレポートを書いてもらうことになっています。ぜひお楽しみください!

 

 6月5日に、モンタナのビリングス空港でホストファミリーに別れを告げ、10ヶ月の留学を無事終えることが出来ました。これまでたくさんの応援とサポートをくださった皆様に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。



 学校の最後の週には、ドレスアップウィークがあったので、好きな休日の格好や南国風の恰好を友達としていきました。水曜日には、ワッキーウェンズデーという変な格好をしていく日があったので、私は着物を着て登校してみました。特に先生たちから大好評だったのと、友達もどうなっているのか興味津々でした。アメリカ最後のドレスウェークだったのでとても楽しかったです。とてもいい思い出になりました。

 また、学校の最後の週は課題も出されず好きなことをしてよかったので、私は友達とカードゲームをしたりみんなで外に出て小学校の小さな子と遊んだりして毎日過ごしました。クラスメイト全員で20人でウノをしたりしてとても楽しかったです。また、私はいくつかの授業をシニア(高校3年生)と取っていたので、シニアが卒業した今1人になりました。そこで歴史の先生と相談して壁のウォールアートを私が作って良いことになりました。新学期に合うもの、ということだったので私は「カール爺さんと空飛ぶ家」というディズニー映画をモチーフにしたウォールアートを最後の1週間かけて作りました。私が選んだ「Don’t let your dream be just a dream」という言葉は「夢を夢のままで終わらせるな」という意味で私が大切にしている言葉なので選びました。振り返ると、留学に行くという夢を持ち始めた中学1年生のころから、自分の夢をただの夢で終わらせないために奮闘した6年だったように思います。そして自分の夢は強い意志でかなえることが出来るというメッセージを伝えたいと思いこれを作りました。たくさんの人から褒めて頂けたのでとても嬉しかったです。

 ある日、マザーの家族や親戚と「シップアンドペイント」というお酒を飲みながら絵の描き方を習うイベントへ行きました。私はもちろんお酒を飲むことはできませんでしたが、料理を食べながら絵の描き方を学びました!この日のお題は雨の日の窓辺のチューリップだったのですが、絵を描くことがとても苦手な私でも楽しんで描くことができました。同じお題の中でそれぞれの個性が出ていて見ていてとても面白かったです。



 そしてパークシティの卒業式にも参加しました。私は仲良しだったスペインから来た留学生の子におめでとうを伝えに行きました。今までアメリカの卒業式に参加したことがなかったのでワクワクしていましたが、日本よりもずっと短くて本当に感動しました。私がシニアとして卒業式に参加できなかったのは悲しかったですが笑、とてもいい経験になりました。


 私が帰国する1週間前には、もう1度イエローストーン国立公園にホストファミリーと行きました!国立公園への道が開通されてすぐに行ったのでとても観光客が多かったです。また、バッファローの繁殖シーズンだったので赤ちゃんバッファローがたくさんいたのと1回目に比べて見られる動物の数も圧倒的に多かったです。大きな人だかりが出来ていたので何かと思ったら、子熊がいたそうです。ほかにも、キツネや牡鹿や山ヤギも見ることが出来ました。車の中ではずっと、動物を見つけた人がポイントをもらえるというゲームをみんなでしていました。ファザーがとても真剣にしていて盛り上がったのとすごく面白くて終始笑いっぱなしのトリップでした。綺麗な自然もたくさん見ることが出来て帰国前のとてもいい思い出になりました。



 帰国当日までたくさんの友達と会ったり、ホストファミリーにお別れパーティーをしてもらったりしました。ホストファミリーからは、アメリカのBuilt a Bearというぬいぐるみをカスタマイズできるお店でホストファミリーが1から全部作ってくれたクマのぬいぐるみをグッバイギフトとしてもらいました。ホストファミリーが声を録音してくれてボタンを押すと、「We love you, we miss you」としゃべるのがとても可愛いです。ホストファミリーからのたくさんの愛を感じてとても嬉しかったです。



 帰国の日はファザーは、悲しくなるから中には入らないと言って外でお別れを言いました。いつも明るいファザーのそんな様子を見て私も泣きそうになりましたが、ファミリーとお別れを言って飛行機に乗り込みました。

 2年前の11月にアップルシード奨学金を受け取ってからの1年半、こんなにも素敵な出会いとたくさんの機会に恵まれて本当に充実な10ヶ月でした。私をアップルシード奨学生として選んでくださった、くまもと未来創造基金の皆様と熊本の企業の皆様、そして私の留学を細部までサポートしてくださったEILの皆様に心から感謝申し上げます。高校留学に行くこと、本場で英語を学び価値観を変えること、日本の文化を紹介することは私の夢でした。それが叶ったことが今でも信じられない気持ちです。これからはOGとして私に何が貢献できるだろうとワクワクしています。そして未来の派遣生や、留学に行きたいと考え今この絵ポートを読んでいる皆さんに、「Don’t let your dream be just a dream」です!

 この10か月は私の人生を変える、私が人生の中で受け取った1番の贈り物でした。これまでレポートを読んでくださり本当にありがとうございました!




(写真、文:2022年度アメリカ派遣生 石松 里紗)

 

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