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2022アップルシード奨学生 里紗さんレポート第5回

 EIL高校生交換留学プログラムを通して、熊本県内からアメリカ・モンタナ州に留学する生徒を対象とした奨学金、「くまもと未来創造基金 アップルシード奨学金」。


 2022年の奨学生は石松里紗さんです。8月中旬からモンタナで留学生活をスタートしています。里紗さんには、留学期間中に定期的にレポートを書いてもらうことになっています。ぜひお楽しみください!

 

 少し遅いですが、あけましておめでとうございます。初めて海外で迎えた年越しとクリスマスでした。今回のレポートも楽しんでいただけると幸いです。


本格的な冬を迎えたモンタナ

 モンタナを含む北アメリカでは寒波が到来し、モンタナでも信じられないような気温が続きました。マイナス25度や30度の日が続き、最低気温はマイナス33度でした。この気温になると寒すぎて雪も降らないそうです。私は寒さになれてきたのか、マイナス1度あると今日は温かい方だねと友達と話していて、日本に帰ったら暑さに耐えられるかなと心配しています笑。更に学校も寒さでクリスマス休暇が1日早まり、21日から2日までクリスマス休暇でした。この気温になると、シャボン玉を吹くと空中で凍って割れない現象を見ることができ、私もアメリカ史の先生と実験しました。更にお湯を空中にかけると、雪になるのも見ることができました!


学校生活

 クリスマス休暇の前日、英語の先生に頼んで英語の授業をもらい、日本についてのプレゼンテーションをしました!前日に決めたので、準備が夜中までかかりましたが、その分楽しそうなことをたくさん思いついて挑めました。日本語には3種類のアルファベットがあることや日本式の挨拶、簡単な日本語などを紹介したり日本舞踊を紹介したりしました。1番盛り上がったのが、折り紙でみんな一生懸命折り紙を折っていて、「毎日これしたい!」と言ってくれました。手裏剣を作ろうとしたのですが、複雑過ぎたようで、みんな「リサ、ヘルプ!」と言っていました笑。ですが、みんなから「第2弾をやってほしい!」と言われたことが本当に嬉しかったです。


 日本では、殆どの学校で制服を着ますが、アメリカでは私服をみんな着ます。洋服に関する規則もないので、みんな自由な服装で登校しています。私ははじめきちんとした服装のほうが好きでしたが、今は私もパジャマのズボンを着ていくこともあります笑。それでも全然目立つこともないので、アメリカだなあという感じです笑。はじめは違和感しかなかったことも最近それが普通になってきてアメリカに馴染めてきているのかなと感じています。


 私の学校は毎週金曜日は学校がありません。これは生徒や教師が家族との時間を増やせるようにするためだそうです。そしてクリスマス休暇の数日前からは、ちゃんとした授業もなく映画を見たりして過ごしました。クリスマス休暇中も宿題も全く出されずに、私も好きなことをして過ごせました。アメリカでは休暇中は家族との時間を大切にする、という感じでした。日本にいたときは冬休みと言っても課題やセミナーがあったので、宿題のない冬休みはとても新鮮でした!


クリスマス

 クリスマスは、アメリカの1番のイベントです!私もこの日を本当に楽しみにしていました。学校でも、授業でクリスマス映画をどの授業でも見るので、私も殆どの映画の内容は覚えてしまいました笑。クリスマスイブは、ホストファザーの両親の家に言ってご飯を食べプレゼントをもらいました。当日は、いつもより早起きしてみんなでプレゼントを開けました!私も本当に沢山のプレゼントをもらいました。驚いたのは、マザーやシスターが私が好きなもの、私が欲しいと言っていたものを覚えていたことです。そして、マザーやファザーのご両親からも沢山心のこもったプレゼントをいただき本当に感動しました。最近家族になったのに、私にも沢山のプレゼントを用意してくれて本当に嬉しかったです!マザーが私はパジャマが必要だとみんなに伝えたらしく、今年は沢山のパジャマをもらいました笑。こんなに大きなクリスマスを経験したことがなかったので、本当に楽しかったです!



新年

 アメリカに来て本当に驚いたのは、新年はアメリカ人にとってそこまで大きいイベントではない、ということです。学校も、私の学校は3日から始まりましたが、2日から始まった学校もありました。正直、3日から学校と聞いたときは、嘘でしょ?!という感じでしたが笑、アメリカでは普通のことのようでした。ですが私が、日本ではクリスマスに学校があるときもあるよ、というと信じられない!と言われました笑。日本の大きい年越しがなくて少し寂しかったし年越しのテレビ番組が私的にとても恋しかったです笑。ですが朝には着物をきて挨拶しました!


ホストスクールでの経験

 ホストスクールで先月、人種差別的な行動があったとして問題になったことがありました。その生徒は、バスケの試合中に黒人の相手選手に向かって猿の鳴き真似をして、大きな問題になりました。私はそのときまでアメリカで人種差別がどこまで大きな問題になるのかを知らなかったし、ホストスクールは今後ホームゲームができなくなる可能性もあると言われ本当に驚きました。そうなると、私達はチアリーディングもできなくなるので心配していましたが、そうはならなかったようです。ホストスクールの行動はモンタナで大きな問題になったし、私も許されることでは無いと思います。ですが私の友達が「この高校はモンタナ1、人種差別的な高校だと思われてるよ」と言ったとき、私は1度もそんな経験をしたことも無いし、みんな日本の文化に興味を持って聞いてくれるのにそう思われることは心外だなと思いました。日本ではこのような行動がアメリカほどは大きな問題にならない印象です。こんな状況に遭遇したことも初めてだし、アメリカでの人種差別を許さない姿勢も肌で感じました。


最後に

 あと5ヶ月しか残っていないことが本当に驚きです。最初は日本に帰りたいと思うこともたくさんあったし、どうして自分の言いたいことが伝わらないんだろうと悩むこともありました。しかし最近は辞書を使わなくても授業や課題をこなすことができるし、友達と話すことも全く問題ありません。そして32年振りの円安と5円ぶりの寒波の年に留学に来た私ですが、あと5ヶ月更に成長できるように今自分にできることを精一杯やっていきたいなと思います。2023年も自分らしく輝ける年にしたいと思います!!




(写真、文:2022年度アメリカ派遣生 石松 里紗さん)

 

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