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2021アップルシード奨学生 唯花さんレポート第7回

EIL高校生交換留学プログラムを通して、熊本県内からアメリカ・モンタナ州に留学する生徒を対象とした奨学金、「くまもと未来創造基金 アップルシード奨学金」。


2021年の奨学生の岩本唯花さんは、8月末からモンタナで留学生活をスタートしています。唯花さんには、留学期間中に定期的にレポートを書いてもらうことになっています。

第7回の今回は、ラスベガスへの旅行について書いてくれました。

 

 皆さんこんにちは。日本では新年度が始まったところではないでしょうか。学生の皆さん、ご卒業、ご入学、ご進級おめでとうございます。私の兄も先月高校を卒業し、この春から一人暮らしを始めるそうです。人生の大きな節目に近くにいられなかったのは少し残念ですが、おめでとう。


春休み

 アメリカの春休みは期間も1週間と短く、学期が変わる訳でもなく、日本の秋休みのような印象です。私はホストファミリーと車でラスベガスに旅行に行きました。途中で様々なところに寄り道をしたので、それについても書きたいと思います。


モアブ

 最初の目的地は、ホストタウンから南に1200kmほど、ユタ州にある観光地モアブ(Moab)でした。途中アイダホ州で一泊して、約13時間のドライブでした。日本でここまで長時間ドライブすることはなかなかありませんが、アメリカ、特にモンタナではこのような機会がとても多いです。

 モアブに着いたらホストマザーの友人、アニーと合流し、三人で3泊4日キャンプをしました。


アーチーズ国立公園

 キャンプ中に訪れたのはアーチーズ(arches)国立公園です。この公園はその名の通り沢山のアーチ状の砂岩が公園内を埋め尽くしていました。

 砂漠という厳しい環境だからこそ、普段みられない特徴的な生物を沢山見ることができてとてもうれしかったです。


 私が特に好きだったのはこのようにねじれた木々です。ダイナミックな形がとてもかっこよくて、盆栽のようでした。


 ホストマザーとアニーはサイエンティストとして国立公園で働いていました。そのため、生物や地形の話、キャンプの事など本当に沢山のお話を聞かせてもらいました。アニーとはここで別れましたが、また会える日をとても楽しみにしています。

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ラスベガス

 空港でホストシスターと合流し、4泊5日ラスベガスを観光しました。ちなみにホストシスターは長時間のドライブとキャンプが嫌だからと飛行機で来ました(笑)。街は全体的にあまり混んだ印象はありませんでした。ホストシスターとストラトスフィアの乗り物(高さ260m)に乗ったりもしました。

写真:Susan Snetsinger

 また、大都市の観光を通して少し違和感も感じました。一つは職種によって人種が明らかに異なっていたことです。例えばカジノのディーラーはアジア系、ホテルの清掃員はヒスパニック系と、ステレオタイプのような労働者の人種構成に少し驚きました。もう一つは治安の悪さです。観光客が多い場所ではチップを求めて練り歩く人々が沢山いました。また、繁華街から少し離れると、古びた建物とマリファナの店が沢山あり、あまり安全とは思えない環境でした。日本では治安が悪い所があまりないため、これも新たな経験でした。


ザイオン国立公園

 ラスベガスを出発してから2つの国立公園に寄って家に帰りました。一つがこのザイオン(zion)国立公園です。ザイオンは他の西部の国立公園に比べ、川や緑の生い茂った植物が特徴的でした。


 またそのおかげで、より多く、大きな動物を見ることもできました。山ヤギの群れの中には研究者に首輪をつけられているものもいました。この群れには沢山こやぎがいてとても可愛かったです。


ブライスキャニオン国立公園

 この旅で最後に訪れたのが、ブレイスキャニオン(Bryce canyon)国立公園です。この国立公園の砂岩はまるで無数のチェス駒がきざまれているようでした。


 そしてさらに面白かったのは、ここでは岩に雪が積もっていたということです。というのも、ブライスキャニオン国立公園は海抜2500mほどの位置にあるそうです。砂漠と雪が一緒に見られるなんてとても素晴らしい体験だと思いました。


まとめ

 この旅で本当に沢山の素敵な出会いに恵まれました。ちなみにドライブの総移動距離は4000km以上、日本の南北の直線距離を優位に上回る値です。ドライブ中はホストマザーと色々な事を話すとてもいい機会になりました。これからも感謝の気持ちを大切に頑張ります。



(写真、文:2021年度アメリカ派遣生 岩本 唯花さん)

 

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