2017年夏からEIL高校生交換留学コスタリカ派遣プログラムに参加していたK・Kさん。
コスタリカで感じたことやボランティア経験などについてレポートを書いてくれました。ぜひお楽しみください!
私が感じたコスタリカ
私はこの留学プログラムの要項を見るまでコスタリカなんて聞いたこともなかったし、ましてや想像なんてしたこともありませんでした。でもコスタリカの海の写真を見て、この風景を見てみたい!衝動的に私はコスタリカを第一希望にしたのを覚えています。
コスタリカの国立公園と日本の自然を売りにした観光地は全く違いました。日本だと山道などには道などにしっかり舗装が施されていて快適ですが、同時にもともとあった美しい自然は損なわれているような気がします。(多分その細やかさや心遣いが日本人の美徳だとは思います。)そのせいなのか、沖縄本島北部の美しい自然の中で生まれ育った私は自然公園や自然を売りにした観光地に行っても、あまりそれらのよさはわかりませんでした。でもコスタリカの国立公園は違いました。規模が全く違うというのはもちろんのこと、もともとあった自然をベースにして人が観光するためのスペースが作られていました。例えば日本だと、山の中を歩く時に使われるトレイルには人為的に人口の木のチップが置いていたり、砂利が敷かれていたりすることが多いのですが、コスタリカはそのままの地面を歩く感じでした。
私は、長期休暇の間、近くのホテルのネイチャー施設でボランティアをしました。ネイチャーガイドの方とホテルにあるトレイルの掃除をしたり、鳥の名前を教えてもらったり、コスタリカでしか見ることのできない動物に沢山出会えたとてもたのしい職場でした。その中でネイチャーガイドさんはトレイルの掃除をしながら飛び出ている植物を根本から抜くのではなく、少し折って道を通りやすいように整備したり、地面に落ちた蘭の苗を木の上に返してあげたりと、人間中心ではなく、植物に、動物に優しいトレイルづくりをしていました。多分日本にも私が出会ったガイドにもそのような人はいると思います。でも日本だったらトレイルの見栄えをよくするために、飛び出た植物は伐採されるでしょう。
コスタリカはエコツーリズムの発祥の地です。エコツーリズムとは、対象になる地域の住民と環境に配慮した観光のあり方です。私はこのボランティアを通してコスタリカがなぜその発祥の地なのかわかった気がします。きっと飛び出している植物を避けて少し大回りで歩くこと、蔦が頭の上に下がっているならくぐってから通ること、そんな小さなコスタリカ人の気遣いからエコツーリズムは生まれたのではないでしょうか。沖縄というと、海というイメージが強いですが、沖縄のやんばるが世界に誇れる美しい自然を持っていることを私は知っています。そしてこれからやんばるを担う私たちがコスタリカのように自然に思いやりを持ちながら、やんばるを発展させることができればと思います。
最後に、いつも支えてくれた家族、先生、そしてコスタリカのホストファミリーとコーディネーターさんに感謝します。
(写真、文:2017年コスタリカ派遣生 K・K)
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