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【高校生交換留学体験談】2020熊本奨学生レポート 第6弾

EIL高校生交換留学プログラムを通して、熊本からアメリカ・モンタナ州に留学する生徒を対象とした奨学金、「未来創造基金 アップルシード奨学金」。

今年度の奨学生である酒井さくらさん。今年度のEIL高校生交換留学プログラムは中止となりましたが、酒井さんが高校3年生であり、今年が高校留学のラストチャンスであることを踏まえ、本奨学金主催のくまもと未来創造基金、ご本人および保護者と相談の上、交換留学に参加されています。


酒井さんの第6弾のレポートをお楽しみください!

 

 3月15日は私の誕生日で、18歳になりました。アメリカでは18歳から成人なので18歳は人生の大きな節目となります。前日にホストシスターがケーキを作ってくれました。当日のディナーは「Michi Ramen」というダウンタウンにあるバーにラーメンバーに行きました。学校でも沢山の友達に誕生日を祝ってもらえて、嬉しかったです。別の日には誕生日パーティーとして、放課後友達と出掛けたりもしました。

 ローカルコーディネーター、Sarahと会って誕生日プレゼントを貰い、この日はダウンタウンを少し散歩した後、小さな美術館に行きました。


 4月1日から5日間の春休みが始まりました。春休み2日目は念願のグレイシャー国立公園に行きました。休みの日は外出せず、家にいることが多いので、アメリカに来て初めての遠出でした。雪の影響があって奥までは行けず、滑りやすい道も結構あったけど、気温も天気も良く、とても気持ちがよかったです。綺麗な湖や山々が広がっていて、モンタナの自然を直に感じることができました。グレイシャー国立公園には130以上の湖があり、1000種類以上の植物と数百種に及ぶ動物が生息しています。また、1995年に世界自然遺産に登録されました。モンタナを訪れた際は、ぜひグレイシャー国立公園に足を運んでほしいです。



 アメリカの高校に通い始めて、約7ヶ月となります。授業は毎日対面式で行われ(中にはリモートで授業を受けている生徒もいます)、コロナにかかった生徒が出ても、日本のように休校にはならず、通常通りです。アメリカ国民の3分の1の人が予防接種を既に受けたという記事を先日見つけました。接種済みの友達も何人もいて、私のホストファミリーも近々受ける予定なので、私も一緒に受けに行こうか迷っています。ホストマザーが病院に確認したところ、留学生にも関わらず、国民と同様に無料で接種できるそうです。開発されて割とすぐのワクチンを接種することに私は正直抵抗があります。多分これは私だけでなく、多くの日本人がそう感じるのではないかなと思います。しかし、アメリカ人の場合、そうでないように感じました。国民の3分の1が接種済みであるという事実や、ホストマザーは、「何も怖くない!早くワクチン打とう!そしたらコロナにはかからない!」という考えで、価値観の違いを感じました。日本の母は、「何かあったときの保証がない。100%効果があるとは限らない。」という考えで、また、アメリカでは接種してほしくないそうです。

 コロナ拡大により、特にアメリカで問題となっていることが、アジア人差別や暴力被害です。私のいるモンタナ州は治安が良くそういった事件はありませんが、ニューヨーク市やアトランタでアジア人に対する殺傷事件が3月に起こっています。アメリカに住む同じアジア人としてとても悲しいニュースです。アメリカにこのような犯罪を犯す人たちが実際にいる一方で、学校ですれ違うたびに声をかけて手を振ってくれる友達、授業中助けてくれる友達、ランチを一緒に食べたり、一緒に外出する友達、相談に乗ってくれる友達がいることは、アジア人差別が広がっている中、とても嬉しく、心強く感じます。また、先日、友達とスターバックスに行ったとき、大学生くらいの店員さんにどこの国から来たのか聞かれ、日本と答えると、カタコトではあったけれど、日本語で話しかけてくれて会話が生まれました。このように何らかの形で日本に興味を持ってくれている人もいます。留学生として、楽しい面ばかりに目を向けるのではなく、暗い事実にも目を向ける必要があると思いました。また、この7ヶ月間私と関わったことにで、アジアそして日本に対する見方が良い方に変わった人が少しでもいること、そしてアジア人差別が無くなっていくことを願ってます。


(写真、文:2020年度アメリカ派遣生 酒井 さくらさん)

 

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